業界シリーズ第2弾は「商社」です。コロナ禍でも利益を伸ばす商社は、過去も現在も人気業界としてランクインしています。商社にはどんな魅力があるのでしょうか。
「カップラーメンからロケットまで」世界中の多種多様な商品を扱うのが商社。事業規模も大きく、世界を股にかけて海外との交渉に挑む、ダイナミックな仕事です。ロマンを感じますね。
総合商社でも総合職の女性が増えている!
まずは、センセイとはなこちゃんのトークを聞いてみましょう。
商社ってカッコいいですよね〜!憧れちゃうなあ。 | |
商社って、ハナコちゃんのお母さんの時代からずっと人気があるわよね。お母さんの時代は、総合職で入社する女子はほとんどいなかったけど。 | |
今だって、総合職は狭き門でしょ。友だちのほとんどは、一般職とか業務職、事務職狙いですよ! | |
今は一般職、業務職、事務職の方が採用人数が少ない企業もあるし、子どもがいて管理職の女性もいるって聞いたわ。2024年までに、丸紅は新卒総合職の女性の割合を4~5割に増やすそうよ。時代は変わったわね! | |
そうなんですか!?商社の総合職なんて、普通の女子は無理だと思ってました。私も一般職を受けようと思ってるんです。 | |
ハナコちゃんが一般職?商社の一般職だと、営業事務や貿易事務、つまり内勤の事務が中心よ。ハナコちゃんは外で動きまわるのは得意だけど、デスクワークは苦手じゃないの? | |
え、一般職って、事務職なんですか!?それだったら、絶対にイヤです! | |
商社といっても、なんでも扱う総合商社だけでなく、専門商社もあるのよ。食品を扱う商社だったら、食いしん坊のハナコちゃんにピッタリじゃない? | |
センセイにそう言ってもらえると、その気になっちゃうなあ。よし、いつかは海外で仕事がしたいから、総合商社だけじゃなくて専門商社もチェックしてみようっと! |
商社を目指す就活女子が読んでおくべき記事 4選
ほかの業界と比べると、女性総合職の比率は低く、女子にとってハードルが高い職場といえます。
男性中心の職場ではありますが、最近は活躍する女性も増えていますね。企業の採用サイトやパンフレットで紹介されている女性社員の働き方を見ると、どんな働き方が求められているのかが見えてきます。
ハナジョブでも、商社で活躍する女性に取材しています。強いオーラを放っているみなさんですが、経歴はさまざま。学生時代をどんなふうに過ごし、現在はどんな仕事をしているのでしょうか。
双日
双日の宮田さんは、学生時代から米国に留学したり台湾のホテルで働いたりと、異文化を体験。
パートナーもペルー人とのことで、プライベートでも仕事でも多様性の中で過ごしています。
国が違えば常識も異なり、日本の常識が通用しない場面も。そんなとき、宮田さんは、日本人の考え方を理解してもらうため、違和感を覚えそうなところを先読みして準備するなどの工夫をしているそうです。
「発想力豊かで刺激的な人材が多いのが商社の特徴だと思います。総合商社は、扱う事業分野が幅広いので、多様性に富んでいて、同じ会社の人と話していても、いつも新鮮さを感じます。勉強する事も多いし、スケジュールもハードなこともあるので、苦労も多いと感じるかもしれません」
丸紅
丸紅の宮治さんは、理系出身で学生時代は研究と馬術に打ち込んでいたそうです。社会との接点がある仕事がしたいと、商社に入社。営業を希望していたのですが、研修で財務の面白さに目覚めて最初は財務部へ。飲料に関わる管理部門を経て、同じく飲料原料の営業に異動。さまざまな部署を経ながら、商社というフィールドを楽しんでいる様子が伝わってきます。一方で、双日の宮田さんと同様、海外との感覚の違いに苦労があるようです。
「苦労する点は、海外の農家やサプライヤーと交渉することが多いので、言葉の問題はもちろん、“仕事”に対する考え方時間感覚の違いですね。海外の人は、『自分たちの仕事はこれ』と自分たちの役割に対する意識ハッキリしていて、やるべき事に対してはプロフェッショナルですが、日本人特有の“よしなに”といったグレーな関係が通じません」
国分
創業300年以上の老舗企業、国分株式会社。酒類・食品の卸売業ですが、海外から商品を仕入れて国内で販売するという商社としての顔も持っています。
国分の荒川さんはマーチャンダイザーとして、自社ブランドであるK&Kブランドの販促を担当。食品統括部で、新規の商品開発や営業のサポート、輸入商品の販売、ショップの運営などに携わっています。
マーチャンダイザーとは、商品の開発から販売に至るまでのすべてのプロセスの企画・設計、マーケティング、原材料の調達・製造ラインの選定・品質管理に関わる仕事です。
海外チャレンジャー制度で米国に行き、商品発掘にチャレンジしたことも。現地スーパーに出かけて、興味のある商品を購入し、100商品くらい試食。国内販売に向けて約30社と交渉し、実際に輸入に至ったのが2社だとか。
「英語に関しては、高校生の時に1年間留学をしていたので、何となくはわかりましたが、ビジネス上の言い回しなど、会話にはやはり苦労しました。ですが、海外でのプロジェクトでは、語学力よりもチャレンジ精神が大切だと思います」
三井物産
学生時代の海外への憧れから三井物産に入社し、今は三井物産戦略研究所で国際情報部長として働く山本さん。3人のお子さんを育てながら働くワーキングマザーでもあります。
入社当初は、法務部で契約書の作成やチェックをしていましたが、途中から営業を希望。モスクワに駐在し、現地の販売会社で現地の人と一緒に自動車を販売していたそうです。子育てしながら、営業チームを率いた経験も。そんな山本さんが大切にしていることは?
「自分の心に従う、というのかな。頭で考えるより心で考える方が後々自分も後悔しないと思うんです。情報に流されて頭で考えると損得が出てしまいがちです。損得でものを考えるより、自分のナチュラルな気持ちに従って、それが自分の本心であればあとはどんな結果になっても後悔しないかな、と。だから素直な心は大事だと思います」
商社で求められることは?
インタビューでは、柔軟に他者との関係性を築くことの大切さが語られていました。プロジェクトを動かすためには意志の強さや実行力が重要ですが、それだけでは相手の心を開き、信頼してもらうことはできません。柔らかさと強さの両方を磨いていくことが、商社で活躍するカギになりそうですね。
ハナジョブスクール
ハナジョブスクールにはお役立ちコンテンツがたくさん!1on1キャリア相談もぜひ利用してね。
就活のお悩み解決 ノウハウ編
- 就活の悩みを解決!ハナジョブスクール【2025年卒・ふ・完全版】開講
- ホントにその業界でいいの?業界選びのコツ
- やりたい仕事の見つけかた!
- 今さら聞けない、総合職と一般職・業務職の違いって?
- 就活を楽しむコツ!
- モヤモヤESをスッキリESに変身!志望動機編 Part1
- モヤモヤESをスッキリESに変身!志望動機編 Part2
- モヤモヤESをスッキリESに変身!学生時代に頑張ったこと編 Part1
- モヤモヤESをスッキリESに変身!学生時代に頑張ったこと編 Part2
- 自己分析を見なおそう!「強みと弱み」ワークシートつき
- モヤモヤESを、スッキリESに変身!自己PR編
- ESでも面接でも使える!志望動機の書き方、伝え方
就活のお悩み解決 職種・業界編
- 営業を目指す就活女子が読んでおくべき記事 5選
- 広報を目指す就活女子が読んでおくべき記事 5選
- 商品開発を目指す就活女子が読むべき記事 5選
- マーケティングを目指す就活女子が読むべき記事 3選
- 記者を目指す就活女子が読むべき記事 5選
- SEを目指す就活女子が読んでおくべき記事 4選
- テレビ業界を目指す就活女子が読むべき記事 5選
- 商社を目指す就活女子が読んでおくべき記事 4選
フレンズ登録のススメ
ハナラボでは、社会人女性に気軽にキャリア相談できる「1on1TalkRoom」を提供しています。利用する場合は、フレンズ登録が必要です。どちらも無料ですので、安心して登録してください。
https://hanajob.jp/friends/