「ESでも面接でも使える!志望動機の書き方、伝え方」。志望動機って何を書けばいいの?そもそも志望動機って何?と悩んでいるみなさん、ぜひ読んでみてくださいね。
では、センセイとハナコちゃんのトークを聞いてみましょう。
センセイ、もうESの締切が迫ってるんだけど、どうしても志望動機がうまく書けないんです。どうしよう・・・ | |
どれどれ、見せてみて。は、はーん。会社の魅力は書けても、その会社で自分がなにをしたいのかが書けないのね。 | |
え、どういうことですか? | |
ほとんどの学生が陥りがちなんだけど、その会社に入りたい一心で、志望動機に会社の魅力を並べて「御社はこんなに魅力なので、入社したいです」って書いちゃうのよ。 でも、会社側が知りたいのは「入社して何をしたいと思っているのか」「どれくらい会社の事業を理解しているのか」ってことなの。 | |
なるほど〜!ファン目線になっちゃって、会社で何をしたいのか一言も書いてないです。 | |
そうそう、いいことに気づいたね。ファンということは、その会社にとってはお客さんだよね。採用したいのはお客さんではなくて、その会社で活躍してくれる人だってこと。 | |
センセイ、ファン目線がダメなのはわかったけど、どうやって書けばいいのか全然わかりません! | |
やれやれ・・・ |
志望動機を書かせる理由は?
センセイもすっかりお手上げ状態ですが、実はほとんどの学生が志望動機に苦しみます。企業ごとに「やりたいこと」を見つけるのは難しいですし、そもそも「それがやりたい」と言って入社したからといって、該当部署に配属されるとは限りません。ひどい話ですが、それが現実です。
なぜ志望動機を聞く?
希望通りに配属するわけじゃないのに、なぜ志望動機を問われるのでしょうか?もちろん会社によって違いますが、「①事業内容を理解しているか」「②どんな仕事で力を発揮できそうか」を確認したいと思っているんです。
なんだか難しそうですよね。でも大丈夫!志望動機は「業界研究・企業研究」と「自己分析」ができていれば書けます。
関連記事:自己分析を見なおそう!【強みと弱み編】ワークシートつき
企業が志望動機で聞きたいことは?
志望動機で知りたいことは、あなたが「自分の強みや経験をどう仕事で発揮するのか」ということ。「自分の強みや経験」は自己分析でわかっているはずですよね(自己分析をしていればね!)。
でも、「どう仕事で発揮するのか」は、業界研究・企業研究をしていないと書けません。だから、業界研究・企業研究がとても大切なのです。
そして、不思議なことに業界研究・企業研究をすればするほど、やりたいことが見えてくるんです。「ホントに〜!?」と思ったあなた、順を追って説明するので、焦らずに読み進めてくださいね。
「やりたいこと」という言葉にとらわれず、自分の興味がどこにあるのかを探ろう
海外旅行にいくとき、旅行先の国やホテルについて調べますよね?Webサイトで調べるのはもちろん、本を買ったり、その国に行ったことのある人に話を聞いたりしますよね?
旅先の情報を調べていると、この場所には行きたいけど、ここは別に行かなくてもいいかな〜という場所が出てくるはずです。まさに業界研究・企業研究も同じ。その業界での仕事、その企業での仕事が見えてくると、やってみたいことが見えてきます。
分野を比較する
業界=旅行先の国、企業=宿泊先のホテルと考えてみましょう。例えば、広告業界では大きく分けると、広告宣伝、PRの分野があります。まずはその業界について簡単に調べてみます。旅行で言えば、行き先の大きな都市を調べるイメージです。特徴がわかれば、どちらの分野に興味があるのかが見えてきますよね。
企業を比較する
どちらの都市に行くか決まったら、次はホテル探しですね。ホテルによって立地・規模・価格・その他サービスが異なります。企業も同じで、それぞれ特徴があります。
まずは企業の特徴を調べてみましょう。ざっと調べるなら、四季報が便利です。企業の特徴、力を入れている分野、従業員の規模、採用人数、女性比率などが掲載されています。
表を作って、興味を持った企業の比較をしてみてください。四季報で基本情報を抑えたら、次は企業サイトや採用サイトをチェックします。事業内容を見ると、自分がどの分野に関心があるのか見えてくるはずです。最近は、採用に先輩のインタビューも掲載されているので、イメージが湧きやすいですよね。
企業研究をすることで、会社の魅力を知ると同時に、自分の興味がどこにあるのかを知ることができるんです。気になった企業があれば、説明会に行ったり先輩に話を聞いてみてくださいね。
言い換えると、企業研究をしなければ、その企業でやりたいことは見つからないということなんです。「やりたいことが見つからない!」と思っているあなた、それはリサーチが不足しているからかもしれませんよ!
ファン目線から脱却した志望動機を書くためには?
志望動機で注意しないといけないのは、ハナコちゃんが陥った「ファン目線」。企業のファンになってしまうと「御社はこういう強みがあってこんなに魅力的だから、ぜひ御社で働きたい」という志望動機を書いてしまいがち。
でも、企業側からすると「当社の魅力を語ってほしいわけじゃなくて、なぜ興味を持ったのかを知りたいんだよね」「それはわかったけど、きみは入社したら何をしたいの?」と思うわけです。それは当然ですよね。
なぜその業界に興味を持ったの?
では、業界研究・企業研究を通して、興味のある仕事が見つかったとしましょう。そもそも、その業界に興味を持ったのはなぜだと思いますか?
例えば、食品業界だったら「小さい頃から、食を大切にする家庭に育った」、IT業界だったら「一人暮らしのおばあちゃんが寂しそうだった。遠くにいても繋がることのできるITの力に助けられた」など、身近なことから興味を持ったのではないでしょうか?
自分でも意識していないかもしれないけれど、必ず、興味を持ったきっかけがあるはずです。自分のこれまでを振り返って、その理由を考えてみましょう。
多くの企業の中で、なぜその企業なの?ファン目線から脱却しよう!
広告業界を目指しているA子さんを例に考えてみましょう。A子さんは「海外留学の経験から、日本の文化を海外に伝えたい」という想いがあって、「伝えて広める」仕事ができる広告業界に興味を持ちました。
つまり「日本の文化を海外に伝えたい」は、広告業界に対する志望動機です。でも、志望動機では「なぜ、その企業で働きたいか、何をしたいのか」を説明しなければいけませんよね。
そこで、A子さんはさらに企業について調べてみることにしました。すると、X社はインバウンド観光の広告宣伝に力を入れている、Y社は東南アジアに進出し、地元企業を買収して海外展開をしていることがわかりました。
「そうか、いろんな形で海外に関われるんだ!」そう気づいたA子さんは、X社とY社に対してこんなふうに志望動機を書きました。
X社の志望動機
海外の旅行代理店とタイアップして、誘致を希望する施設や自治体の広告宣伝を展開したい。私は海外留学をしていたとき、旅行代理店でインターンシップをしていたが、日本を旅行先として選択する人はとても少なかった。アニメや家電製品を通じて日本に興味を持つ人に対して、まだ知られていない日本を伝えていきたい。
Y社の志望動機
アジアを旅していたとき、国によって人々にアピールする広告が異なることに気づいた。国ごとの特徴に、日本のエッセンスを付加することで、より魅力的な広告を展開できると感じた。いずれ、海外事業に携わり、最先端の広告をアジアで展開したい。
志望動機は企業の特徴を捉えて書き分ける!
A子さんは海外留学の経験やアジアを旅行した経験があるから、私にはこんなふうに書けない!と思うかもしれませんね。でも、ここで気づいてほしいのは、企業によって志望動機を書き分けているということなんです。
A子さんが将来的にやりたいことは、「日本の文化を海外に伝えたい」でしたよね。でも、企業によってそれを実現する方法は異なります。そう考えると、A子さんはX社でもY社でも自分のやりたいことは実現できるわけです。
企業研究のコツをおさらい
最後に、志望動機を考えるためのステップをおさらいしましょう。
- 業界地図などで業界について調べる
- なぜその業界に興味を持ったのかを書く
- 四季報で企業を探す
- 志望する企業ごとに、採用サイトや企業サイトなどで調べる
- 志望動機を書いてみる
- OBOG訪問する(このときにESを見てもらえるとベスト!)
- 志望動機を見直す
まずは、四季報・採用サイト・企業サイト・IR情報
四季報は企業がたくさん掲載されているカタログ、採用サイトは「学生」という顧客に向けたキャンペーンサイトと考えるとわかりやすいですね。そのほかにも、「IR情報」という一般株主に向けた報告書があります。企業サイトに掲載されているので、ぜひ読んでみてください。企業の「今」がまとまっています。
企業名+プレスリリースで検索
先ほど、A子さんはX社とY社の違いをうまくつかんでいましたが、「どうすればいいかわからない!」と思った人もいますよね。実は、A子さんは「企業名+海外展開」などで検索して、関連するニュースを見つけたんです。
企業の最近の取り組みは「企業名+プレスリリース」で検索すると、すぐに見つかります。◯◯に工場を作った、◯◯という技術を開発したなど、採用サイトを見るだけではわからない、企業の一面が見えてきますよ。ぜひ試してみてください。
OBOG訪問
OBOG訪問もおすすめです。会社の雰囲気もわかり、ぐっとその企業が身近に感じます。先輩の話を聞いて志望度があがり、志望動機にも熱が入ります。何よりも、生の声が一番。いいことも悪いことも含めて話を聞き、それでも「入社したい」と思えれば本物です。面接でも「先輩から直接お話を聞き、ますます志望度があがった」という話をすれば、説得力も出ます。
もちろん、直接話を聞くことで「やっぱり違うな」と思うことも多々あります。それも入社後のミスマッチを防ぐためにも必要なこと。いずれにせよ、たった一人の先輩で判断するのもリスクがありますから、志望度が高い企業であれば数人に話を聞くといいでしょう。
ちょっと面倒ではありますが、旅行先の情報を調べるのと同じことですよね。OBOG訪問も、その国に行ったことのある人に話を聞くのと同じです。就活だからって特別なやり方があるわけではないんです。
さて、志望動機が書ける気になってきましたか?そうなっているといいんですが・・・。業界研究・企業研究のやり方がわからなくなったら、旅行先の情報を調べるのと同じだってことを思い出してみてくださいね!
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- やりたい仕事の見つけかた!
- 今さら聞けない、総合職と一般職・業務職の違いって?
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