「自己分析を見なおそう!【強みと弱み編】」。自分のどんなところが、どんなふうに強みになるのか、客観的に分析するのはとても難しいですよね。自己分析がぜんぜんできてない〜と悩んでいるみなさん、ぜひ読んでみてくださいね。
自己分析って難しい!
ではさっそく、センセイとはなこちゃんの話を聞いてみましょう。
はなこちゃん、自己分析終わった? | |
いやあ、就活解禁前に終わらせておこうと思ったんだけど、中途半端なまま、3月1日になっちゃったんですよね〜 | |
あらら。そんなことじゃないかと思ったのよ。自己分析の方法はわかってる? | |
キャリアガイダンスで教えてもらったんですけど、わかったようなわからないような・・・ | |
自己分析で見つけることは3つあるんだよね。「強みと弱み」「価値観」「興味や関心」。今日はまず、強みと弱みを分析する方法を教えるね | |
私の強みは、人を楽しませることってみんなに言われるんだけど、それじゃダメですか? | |
うーん、それって学生同士の仲間内の話でしょ? 企業の人は、はなこちゃんの強みを聞いて、会社でどんなふうに活躍してくれるのかをイメージするわけ。仲間を楽しませるのも大事なんだけど、それが仕事をする上でどう活きるのかを伝えられないと意味がないのよね。 | |
なるほど〜。けど、仕事でどう活きるのかなんて、どうやったらわかるんだろ? | |
ふふふ、いい方法があるのよ。社会人基礎力、って聞いたことある? | |
・・・社会人基礎力?なんですか、それ | |
経済産業省が提唱している、社会人に必要な基本的な力をまとめたものなの。この社会人基礎力を基準に、自分の過去の行動を分析していくと、強みや弱みが見えてくるのよ | |
へえ、そうなんですね。でもなんだか難しそう | |
それほど難しくないわよ。それに、就活は人生にとって大切なことなんだから、ちょっとくらい難しくてもがんばってほしいわね! | |
はい、わかりました!がんばってみます! |
はなこちゃんはどうやら、ちゃんと自己分析を終えていないようですね。実際、自己分析って本当に難しいですよね。
- 何から手をつければよいか、わからない
- 自己分析したものの、やりたいことがみつからない
- 自己分析したけど、自分の強みや弱みがわからない
- ちゃんと自己分析したつもりだけど、ESで落とされる
もし、そうだとしたら・・・それは自己分析のやり方を見なおす必要がありそうです。
そんなみなさんのために、今回は、就職活動の最初の難関、自己分析について解説します。ちょっと難しいけどぜったいに役に立つ自己分析の方法を伝授しますので、諦めずに最後まで読んでくださいね。
自己分析で把握しておくべきこと
自己分析で把握しておくべきことは、たったの3つです。
- 強みと弱み
- 価値観
- 興味や関心
強みと弱み
企業が知りたいのは「会社に入ってどんなふうに活躍してくれるのか」 ということ。
過去にやってきたこと(エピソード)から、仕事に活かせる強みを見つけることで、自分の適性が見えてきます。
価値観
人生で大切にしていること、それが価値観です。この価値観は企業を選ぶときに、必要です。
例えば、安定よりも冒険できることを大切に思うのか、お金よりも面白さを大切に思うのか、人によって違いますよね。正しい答えはありません。
周囲の声に惑わされず、自分自身が大切だと感じていることは何か、逆にイヤだなと思うことは何か、じっくり考える必要があります。
興味や関心
「やりたいこと」は簡単に見つからないですが、興味や関心があることなら見つかりますよね。うっすらとでも、いいんです。
まったく興味のない分野では知りたいという気持ちすら湧きませんよね。自分の「知りたい」という気持ちを大事にして、興味・関心のある分野をリサーチすることをおすすめします。
大学での説明会、合同説明会にも積極的に参加して、面白いと思うポイントがどこにあるのか、探ってみましょう。
今回は、ハナジョブがおすすめする「①強みと弱み」を分析する方法を伝授します!
強みと弱みの分析には「社会人基礎力」を使おう!
自己分析はなぜ難しいの?
自己分析で最も難しいのが、「強みと弱み」の分析ではないでしょうか。なぜ難しいのかというと・・・
- 強みは当たり前にできてしまうことが多いので、強みと認識しづらい
- 強みらしきものが見つかっても、社会で通用する強みとは限らない
この2点が、自己分析を難しくしている理由です。
といっても、ピンと来ないかもしれません。この2点を克服するためにおすすめしたいのが、社会人基礎力分析です。
「社会人基礎力」とは、経済産業省が提唱する、これからの社会人に必要な基礎的な能力のことです。
3つの社会人基礎力
社会人基礎力は大きく3つの力にわかれています。
- 前に踏み出す力
指示待ちにならず、一人称で物事を捉え、自ら行動する力 - 考え抜く力
疑問を持ち、考え抜く力
自ら課題提起し、解決のためのシナリオを描く、自律的な思考力 - チームで働く力
多様な人々とともに、目標に向けて協力する力
グループ内の協調性だけに留まらず、多様な人々との繋がりや協働を生み出す力
なぜ社会人基礎力が必要?
社会人基礎力が必要とされるようになった背景には、ICTの発展やグローバル化によって社会が激動していることによって、社会で求められる能力が変わってきたことにあります。
決められたことを効率よくこなす力だけでは、社会の変化に対応することができません。
だからこそ、課題を見つけて解決策を考える力(考え抜く力)、解決策を自ら実行に移す力(前に踏み出す力)、そして目標に向けてチームで働く力が求められるようになったのです。
つまり、「社会人基礎力」を基準に自己分析をすれば、企業が求める力とのズレがなくなるということ。
うーん、まだピンと来ないかな?
社会人基礎力について詳しく説明する前に、企業と学生の意識のズレについておさらいしておきましょう。
ちゃんと自己分析できていますか?こんなにある!企業と学生の認識のギャップ
「就活に備えて、親から資格を取れって言われているんです。資格を持っていると有利なんですか?」
とよく聞かれるのですが・・・難関資格ならもちろん有利になりますが、誰でも取れるような資格を持っていても殆ど意味はないでしょうね。
経済産業省「大学生の『社会人観』の把握と『社会人基礎力』の認知度向上実証に関する調査」 によると、こんなズレが見られました。
企業が学生に不足していると感じる力
粘り強さ、チームワーク力、主体性、コミュニケーション力
学生が自分自身に不足していると感じる力
ビジネスマナー、語学力、業界の専門知識、PCスキル
まず、企業が学生に不足していると感じている力に注目してください。
現時点での「粘り強さ、チームワーク力、主体性、コミュニケーション力」は、「仕事をする上」では不十分、という意味です。
一方で「専門知識や語学力は入社してからでも十分」と考えている企業が多いようです。
厳しく言うと、学生は「仕事をする上で必要な力」を理解できていないということなんです。企業と学生の認識にギャップがあることをわかってもらえたでしょうか!?
社会で求められる力とは!?
では、社会で求められる力ってどんなものなんでしょうか。
自分のエピソードで自己分析!
社会人基礎力を一つひとつ見ていきましょう。読みながら、自分にはどんな力が身についているのか、ノートに書いていきましょう!
ハナジョブで、シート(スキルシート)を用意し、ダウンロードできるようにしているので、よかったら使ってみてくださいね。(ダウンロードはこちらをクリック)
一つひとつの力に対して、エピソード込みで「個人としてできていること、できていないこと」「チームの中でできていること、できていないこと」を書き出してみてください。
個人レベルではできていても、チームでは発揮できていないということもありますよね。
「エピソード込み」というのが重要で、「なんとなくできている」というレベルではESも書けないし、面接でも説明できません。
アルバイトでも、サークルでも、授業でも、どんな状況でも構わないので、具体的に書くようにしてください。ここが、超重要ポイントです。
この分析さえできれば、ESはできたも同然。面接でも答えに詰まることがなくなると思います。
全部を埋められなくても大丈夫。埋められたところが、きっとあなたの強みです!騙されたと思って、ぜひトライしてみてください。
前に踏み出す力
主体性
物事に進んで取り組む力です。
例えば「海外留学を決め、語学力を上げるために毎日英語を勉強した」は個人レベルでの主体性ですね。
一方「サークルで他大学との共同イベントを企画していたが、スケジュール通りに活動をすすめることができなかった。
そこで、計画を立て直すため、自ら他大学との調整役を引き受けて動いた」という主体性は、チームの中での主体性です。
このように、同じ主体性でも、個人レベル、チームレベルでの主体性は異なります。過去の自分を思い出して、どんな主体性を発揮できたのか書き出してみましょう。個人レベル、チームレベルの両方を書くのがベストです。
【記述例】
自分の興味があること(インターンシップでの課題など)はすぐに取り組もう、参加しようと前向きだが、自分の苦手と思っていることや気が進まないこと(ゼミ内での課題や、大量の夏休みの宿題など)は人に言われるか、期限ぎりぎりまで手を出せない。
働きかけ力
他人に働きかけ巻き込む力です。他人に働きかけるので、自分一人で完結することはありませんね。
①仲間内での働きかけと②外部の人を巻き込む働きかけという視点で考えてみましょう。
例えば、①仲間内での働きかけでは、
「クラスの親睦を深めるため、飲み会を企画して全員に参加してもらった。一方で、ゼミ合宿の手配など、人に依頼せず自分一人でやってしまうことが多い。仕事を分解して、ほかの人に任せられるよう改善したい」
など、閉じられたコミュニティの中でどんな働きかけができているのか、あるいはできていないのかを書きます。
このケースでは、他人に依存せずに仕事をやり遂げられることが長所として見える一方、他人に任せられないという短所がわかりますね。
短所を理解しつつ、どう改善すべきかを考えていることがわかるので、企業側としてはチームメンバーとして一緒に働けそうだなと思えます。
②外部の人を巻き込む働きかけでは、
「インターンシップで地域活性化に取り組んだ。地域の美術館と商店街をつなぐ企画を立ち上げ、商店会や各店舗に協力を依頼し、美術館とのコラボ商品の開発に繋げた。最初は企画書も不十分でよい返事をもらえなかったが、粘り強く企画書を書き換え何度も足を運んだ。その結果、地域店舗の協力を得てコラボ商品を開発・販売することができた」
など、コミュニティ外への働きかけをイメージするといいでしょう。
同じクラスのメンバーと違い、自分を知ってもらい関係性を築くところから始まります。仕事に置き換えると、顧客との関係性と似ていますね。
こういったエピソードを示せると、企業側も仕事で活躍するイメージを持つことができます。
【記述例】
アルバイト内の同じチームメンバーにやってもらいたい仕事を一人ずつの能力レベルに合わせてお願いすることができる。ただし、自分のやってほしいことを伝えがちなので、今後は相手がどんな仕事をやってみたいのか聞くことができるようになるべきだと思う。
実行力
目的を設定し確実に行動する力です。
考え抜く力とも関わってきますが、考え抜いても実行されなければ、計画はただの紙切れです。
口では立派なことを言えても、実行できない。そんな社会人もたくさんいます。だからこそ、実行する力が求められているのです。
個人レベルでは「フルマラソンへの参加を目標に、毎日コツコツ距離を伸ばして走り続けた。走り始めて3ヶ月後に10キロ、半年後にハーフマラソン、そして、1年後にフルマラソンに出場して完走することができた」といった、個人の目標を達成したエピソードが考えられますね。
チームレベルでは「美術館の活性化を目的に、美術館で体験型謎解きゲームを開催した。開催にあたっては、もう一人のチームメンバーとともに、謎解きゲームの仕組み、問題づくりを学び、美術館と打ち合わせをしながら準備を進めた。
集客についても、身近な友人に声をかけるのはもちろん、取材を受けたりSNSで発信したりしながら、広報に務めた。
その結果、2日間で130人もの方に来館した。特に、これまで美術館に足を運ばなかった層が来場したことで、活性化につなげることができた」といった、チームで取り組み実行したエピソードが考えられます。
当然ですが、うまくできなかったこともあるでしょう。企業はできなかったことをどう克服したのかを知りたいものです。できなかったこともエピソードとして書いておくようにしましょう。
【記述例】
PDCAを回すことの大切さをアルバイトの中で学んできた。毎月新商品がでる2~3週間前から次の商品に向けてのPDCAシートを作成して提出している。
その中に目標となる数なども出しているが、実際その数を超えたかどうかの確認等が甘い。やりっぱなしの癖があり、そのあとの振り返りと次にどう繋げるか考えることが弱い。
考え抜く力
課題発見力
現状を分析し目的や課題を明らかにする力です。
トラブルが起きたとき、計画通り進んでいないときなど、最初にするべきことは原因を見つけることです。
個人レベルでは「バンド活動をしているが、自分だけなかなかギターが上達しなかった。練習時間や練習方法を見なおしてもすぐに原因がわからなかったが、ビデオで分析したところリズム感に問題があることがわかった。
そこで、徹底的にリズム感を身につける練習をすることで、月間優秀賞をとるほど腕が上がった」など、状況を分析して根本的な課題を見つけた経験を思い出してください。
チームレベルでも基本的には同じです。ただし、チームでは人間関係も絡んでくるため、状況はより複雑になります。
「所属するバレー部がなかなか試合に勝てず、県大会への連続出場が途切れてしまった。チームメンバーのモチベーションが低く、練習をさぼる人も少なくなかった。部長に任命された私は、メンバー一人ひとりと話す時間を持ち、なぜ試合に勝てないのかを探った。その結果、全員が自信をなくし、勝てないと思い込んでいることがわかった。
そこで、メンバーそれぞれの長所をほかのメンバーから伝えると同時に、自分自身で改善点を考えて発表してもらった。さらに、チームとしてのビジョンを描いて部室の壁に張り、チームで同じビジョンを共有した。目標を明確にし、一人ひとりのモチベーションを高めることで、徐々に試合に勝てるようになり、最終的には県大会に出場することができた」
など、チームメンバーそれぞれが課題を抱えている場合もあります。
いずれにせよ、どこに課題があって何を解決すべきなのかを見つけるのが、課題発見力です。小さくても構わないので、解決策を考えた経験を思い出してみましょう。
【記述例】
アルバイト先での人事考課シートなど、細かく自分のことを評価して現状を分析できるツールがあるとそれらを利用して課題を見つけることができる(時間をかけてゆっくりエピソードも踏まえながらここまでの自分を思い出せる)。
ツールがない学校生活ではついだらけてしまい、現状に対して課題意識を持たずに過ごしてしまった。
計画力
課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力です。
「問題解決力」で課題を明らかにしたら、今度は実行に向けて準備する必要があります。行き当たりばったりで進めても、解決に至らない可能性が高いからです。
課題発見力のエピソードに当てはめると、「ギターの上達」では「1ヶ月後にはリズムが複雑で難曲と言われている曲をマスターするため、毎日の練習内容と時間を決めた」ことが計画力にあたります。
「バレー部の県大会出場」では「半年後の予選で勝ち抜けるよう、2週間でチームメンバーのヒアリングを終え、チームミーティングでビジョンを決定した。そして、週単位で練習メニューを組み直し、1ヶ月に1回は練習試合を組むことに決めた」など、具体的に目標を達成するために計画を立てたかどうかが問われます。
【記述例】
突発的に行動してしまうタイプで、計画性はほとんどない。この日までに課題を終わらせるためには、いつまでに何をするべきかと考えることが面倒になってしまい、とりあえず思いついた日に手をつけている。
しかし、大学1年でアルバイトを始め、学生のうちにマネージャーになりたいと考えて努力してきた。1年間でこの職務、3年生になるまでにマネージャーになる、という気持ちを常に店長に伝えてアルバイトに励んだ結果、目標を叶えることができた。
創造力
新しい価値を生み出す力です。
「新しい価値」は、これまで存在しなかったアイデアや考え方と捉えればよいでしょう。iPhoneを生み出したスティーブ・ジョブズのような、世界を驚かせるような創造力が求められているわけではありません。
過去に誰かがやってきたことをそのままやるのではなく、創意工夫をして改善することも「新しい価値」です。
「地方で暮らす祖父母から、毎年大量のりんごが送られてくる。東京では手に入らない美味しいりんごだが、おすそ分けしても余ってしまい、時間が経つと美味しさが半減してしまう。
そこで、ただおすそ分けするだけでなく、実家オリジナルのスイーツレシピをつけて友人に配ることにした。りんごとレシピが評判をよび、祖父母のりんごを買い取り、近所のケーキ屋で商品化することが決まった」
など、個人レベルでちょっとした工夫が新しい価値を生み出したというエピソードです。
「アルバイト先のカフェでは、短期間でアルバイトをやめてしまう人が多いという課題があった。人が少ないため、長時間かつ高い頻度でシフトに入らなければならないことが原因だった。お客様に安心で美味しいものを届けたいという店長の志は高く、そのためにアルバイトに対しても要求が高くなってしまうことも影響していた。
そこで、アルバイトを募集するときに、「いずれカフェを開きたい人、オーガニックに関わる仕事に就きたい人を応援したい」ことを伝えたらどうかと提案した。
その結果、時給や場所などの勤務条件にこだわらない、モチベーションの高いアルバイトを採用することができ、店の質の向上にもつながった」
など、チームレベルでは、現在の課題に対してこれまでとは異なるアプローチで解決に繋げたというエピソードが書けるはずです。
【記述例】
若者があまり訪れることがない山梨県の過疎地域で、修行ツアーを企画・実施した。何度も集落に通い、集落にある資源はなにか、若者が心を動かすポイントはなにかを考えた。
有名な僧が修行した山があるということを聞き、若い女性向けの修行ツアーを企画した。地域のお寺で修行を行い、地域のおばあさんたちの協力を得て精進料理を作るというツアーだ。
ツアーをきっかけに若者が地域を訪れる機会が増え、最終的には2人の若者が地域に移住することにつながった。
チームで働く力
発信力
自分の意見をわかりやすく伝える力です。
プレゼンでわかりやすく伝えることはもちろん、チームメンバーや協力してくれる人たちに自分の考えをわかりやすく伝えることも含まれます。
【記述例】
アルバイト先で学んだフィードバックの力で、少しずつ自分の意見を上手く伝える力を身につけてきたと思う。
しかし、今の状況ではまだまだ。話が長くなってしまうことが特徴で言いたいことが相手の中に残ったかどうかがいつも不安になってしまい、バイト先では話を終えてから一緒に確認することも多い。意見と説明がごちゃごちゃになりがちである。
傾聴力
相手の意見を丁寧に聴く力です。
議論の場ではついつい相手の話を聞かずに自分の主張を通そうとしてしまったり、なんとなく聞き流してしまったり。相手の話にきちんと耳を傾け、理解することが大切です。
【記述例】
インタビューの経験を通して、お店の方々が何を思って働いているのかを言葉だけでなくて雰囲気などから感じられるようになった。相手が言いたいことを読み取ってあげられるようになった。
一方で、相手の話を聞き流してしてまって迷惑をかけてしまうことがある。友達と話していて、その時は真剣に聞いていたつもりだったのに聞き流してしまっている話があり、友達に同じ話をさせてしまったことがある。
柔軟性
意見の違いや立場の違いを理解する力です。
例えば、地域活性化のプロジェクトで地域の店舗に協力をお願いしたとき、協力はしたいけれど今のままの企画では難しいと言われたとします。
そんなとき、相手の事情に合わせて企画を変更することができるでしょうか。違いを受け入れつつ、諦めずによりよい形を考えることができるかどうかが問われます。
【記述例】
アルバイト先では多様性という言葉を大切にしている。色んな人がいて、色んな考え方があるということを学び、自分の意見を通したくなってしまう自分にとってすごく勉強になっている。
他にも、友達と遊ぶ際に一人が違う意見であったり、参加しないと言い出したりすることを苦手と感じてしまう。その人の事情を考えることが苦手。今まで付きあってきた友達が柔軟な人が多かったため、大学に入ってから考えさせられることが多い。
情況把握力
自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力です。
チームを動かすためには、自分がやりたいことをやるのではなく、チームの中で自分の役割はなにか、自分はどう動くべきなのかを把握する必要があります。
一人ひとりが勝手に動いたのでは、物事は進まないですよね。
【記述例】
ゼミの中で自分の立ち位置はどこなのか考えて、ゼミ合宿では幹事を務めた。
幹事長をやらないかと言われていたが、今後ゼミの幹部になりたいと話していた子と相談して、幹事長ではなく会計として参加。いつもはやらない役職を選ぶことで全体の状況を冷静に判断することができた。
アルバイトでも、一緒にシフトに入る人の職務レベルを考え、この中で自分の役割は何か考えて動いている。
規律性
社会のルールや人との約束を守る力です。
どんなときに守れて、どんなときに守れないのか、自分自身で把握しておく必要があります。ルールは企業によって内容も厳格さも異なります。
それでも、最低限のルールは社会人として守らなければなりません。ESの締切や面接の時間など、遅れた場合はアウトです。ルールを守るのが苦手な人は、今から意識しておきましょう。
【記述例】
友達などと待ち合わせをした際に待ち合わせ時間を平気で超す人や、ドタキャンされることが苦手。寛容な心で仕方ないと思うことがすぐにはできず、時間がかかってしまう。
中学生の頃から学級委員や高校で生徒会をやっていた関係もあり、ルールを守ることを大切にしている。その分、融通があまり効かないという自分の性格も理解している。
ストレスコントロール力
ストレスの発生源に対応する力です。
ストレスを解消するためにカラオケに行く、友だちと飲みに行くということではなく、ストレスの原因を取り除けるか、という意味です。
例えば、「アルバイトは好きなのに疲れが溜まって、大学を休みがちになってしまった。アルバイトは辞めたくないけど、これ以上続けたら学業に支障をきたしてしまう。
しかし、よく考えてみると、たくさん授業がある日と深夜までアルバイトする日が重なっていることがある。その日さえ調整すれば疲れが溜まらないことに気づき、店長と交渉して調整してもらうようにした。1日調整したことで、大学を休むほどの疲れはなくなった。」
アルバイト先で長時間労働を要求されてストレスが高まったとき、店長に交渉して労働時間を短くしてもらうなどの対処ができるかどうか。ストレスを溜めすぎてしまうと仕事に影響が出てしまいます。
そうなる前に、早めに原因を特定して取り除く必要がありますよね。とはいえ、すべてが取り除けるわけではないですから、ストレス発散法を知っていることも大事です。
【記述例】
中学生の頃、部活の先輩と顧問が厳しかったため上下関係について学び、やや理不尽なルールに負けずに先輩と付き合っていくことを学んだ。
それに加え、通っていた塾長も怖い人で学校でも塾でもストレスや恐怖心と戦ってきた記憶がある。そういった経験から自分のストレス発散法は何か見つけることができた。ストレスに対応するというよりもストレスに耐える力の方が身につけてきたと思う。
自己分析で見つけた強みを活かせる職種を探そう!
人にはいろんな役割がある
ようやく解説は終わりです。みなさん、社会人基礎力分析はできましたか?
いきなり全部を埋めるのは大変でしょうから、書きやすいところから着手すればOKです。
具体的に考えてみると、意外と自分がいろいろ考えて行動していることが見えてくるのではないでしょうか。
部長をやっていなくても、副部長をやっていなくてもいいんです。日々の行動からエピソードは十分に書けるはずです。
サークル、アルバイト、学外の活動、一人旅など、いろいろな活動をしている人は、活動ごとにシートを作ることをオススメします。
人にはいろいろな顔があり、場所によって担う役割がさまざまです。サークルでは主体性を発揮できているけれど、アルバイトでは主体的に動けてない。でも、課題解決力は発揮できているなんてこともあります。
得意なところに目を向けてみましょう
さて、自分の強みから自分の適性は見えてきましたか?
「前に踏み出す力」が強い人は同じ場所でじっとしているのは苦手ですよね。
事務職を選んだら、相当なストレスになるでしょう。むしろ、顧客に直接働きかける営業の仕事が向いているかもしれません。
社会人基礎力分析ができたら、社会人やキャリアセンターの人に見てもらうといいでしょう。自分にはどんな強みがあるのか、どんな仕事が向いているのか、聞いてみてください。
もちろん、あくまで「現在」の自分です。まだまだ未知数で、今できていないことでも、数年後にはできるようになっているはず。
だから、苦手なところに目を向けるよりも、得意なところに目を向けてみましょう。現時点で得意なこと、やりがいを感じることなら、仕事にしても楽しいと思いませんか?
自己分析には、未来の自分が隠れている。未来の自分を占うような気持ちで、ぜひ楽しみながらやってみてくださいね!
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