HATACHI Communityのかなつなです。連載第2回の今日は、コロナ禍にスタートした「女子大生のありたい姿と向き合い言語化する」ハタチノハナシを立ち上げるまでのストーリーをご紹介したいと思います。
ハタチノハナシ始動
自粛生活が続いた今年4月。周りの友達の悩み相談を受けることがたくさん増えた時期がありました。中でも、「お家時間が増えて、自分と向き合う時間ができたけど、向き合い方が分からなくて将来に対して漠然とした不安に駆られる。」そう話す女子大生が多かったように思えます。
そんな中、「やっぱり今の女子大生に必要な空間を作ろう」と実際に準備を始めたのは5月。正式にリリースする前に、1ヶ月間のβ版ハタチノハナシを走らせ、私たちの仮説が本当に正しいのかを検証しました。β版では、毎週土曜の朝に「”振り返り”でもあり、”始まり”でもある30分間のオンラインコミュニティ」というコンセプトでキックオフをしました。
自分の現在地を振り返り、次の1週間をアップデート。少しでも心地の良い1週間を過ごすために、今日から、そして1週間の間にどんなことができるのかを宣言してから解散し、また次の土曜日に集まるというものです。
β版でみえてきたもの ~女子大生が本当に解決したいと思っている無意識レベルの課題を見つける~
1ヶ月間のβ版を経て、感じたことは「この場に自分の仮説や課題感を意識して持ってきてくれる女子大生ほど、本人にとって有意義になる」ということでした。30分間の短い時間でも、自分を深めることができるので、同時に可能性を感じた期間になりました。
参加してくれる女子大生は、みんな何かしらの不安を持ってきてくれていますが、不安や自分に自信を持てていない子の意見も、他の誰かの未来を支える言葉になっているのを感じられる安心できる場に、このコミュニティが形作られていきました。
ただ、毎週連続で参加してくれる女子大生はあまりいない状況。参加者に話を聞いたところ「自分の心に余裕がない時は自分と向き合えない。」率直な意見が出てきました。
一方でこのコミュニティを、どんな状況にいる女子大生でも「毎週土曜はハタチノハナシがあるから、そのために気持ちを整えよう」というマインドセット的な存在にしていきたい思いが私たちにはありました。心に余裕がある時に参加すると、じっくりと自分を深められる場所に。焦っていたりバタバタしている時には、自分の心のスイッチを切り替える場所に。
β版の課題として挙がったのは、毎週一定の時間に自分と向き合う時間や空間をどのように彼女たちの習慣、生活の一部分にしていくのかでした。そして、やはり、多くの女子大生が課題を感じるのは、「言語化」だということ。言語化は何かを達成するためのプロセス、または自分の思いを他者へ伝えるための手段にも関わらず苦手とする女子大生が多いのが現状。ハタチノハナシとして、まずはここの壁を越えなければ、彼女たちのモヤモヤは解決できないことが分かりました。
1ヶ月間のβ版で見えてきた課題を元に、私たちが女子大生に提供したい価値やプログラムを通して持ち帰ってほしいもの、ハタチノハナシ卒業後の姿を洗い出してハタチノハナシをつくりあげていきました。