自ら考え、それを実行に移す。その原点は海士町プロジェクトにあり
ハナラボの活動で、今のキャリアに役立っていることはありますか?
はい。大学3年生のときに参加した「海士町プロジェクト」です。このプロジェクトは、男性未婚率が高い海士町の結婚率をどうやって高めるかという案をチームに分かれて考えるというプロジェクトで、私はリーダーとしてプロジェクトを進行しました。
結婚に対する男性の価値観のリサーチをした後、どんな施策を行ったらよいか、自分たちなりにアイデアを出し合って、そこから企画を考えていきました。この、リサーチをして、アイデアを出し、コンセプトを立てる、というプロセスは、今の仕事とも共通していると思います。
ハナラボのプロジェクトと現在のお仕事のプロセスが共通しているなんて、実践的なプロジェクトだったのですね。
チームごとに出した案をコンペティション形式で競ったのですが、私のチームはその中で賞をいただきました。その後、実際に海士町に足を運んで、自分達の企画が実現できそうか検証しました。
リサーチ段階では知り合いのつてを頼りながら、独身男性10名ほどにインタビューしたのも良い思い出です。今振り返ると、よく初対面の方に平気で結婚観について聞けたな、と。(笑)学生だからこそ、若いからこそ、怖いものなしで行動できた気がします。
良い企画を立てるために、指示されたことだけを間違いなくやるよりも、リーダーとしてリーダーシップを取り、まず自分たちがどうしたいのか考え、実際に行動に移し、みんなで試行錯誤を繰り返しながらプロジェクトを進行できたのは何ものにも代えがたい貴重な経験だったと思います。
他にもハナラボに参加して良かった経験はありますか?
日本各地で様々なプロジェクトに携わっていらっしゃるstudio-Lの西上ありささんに、海士町でインタビューをさせていただき、記事にしたことですね。今でも当時書いた記事を読み返すことが度々あるくらい、伺ったお話は自分の糧になっています。
西上さんの「仕事で感動できるのっておもしろい」「やりたいと思ったこと全部を自分一人でやり遂げることは難しい。だからこそ、人の助けを適切に借りながらやることが大事だ。」という言葉から、仕事において大切なことを学びました。だからこそ、現在の仕事においても、「どれだけ人を巻き込んで適切に助けを借りるのか」ということをよく考えます。
最後に学生にむけてメッセージをお願いします。
ぜひ、自分がやりたいことは何なのかを考えて、ゴールを決めて、実際に行動する経験をひとつでもしてほしいと思います。ハナラボが提供してくださっている場は貴重な経験がつめるであろう場の一つですが、特別な場がなくても、意識をすれば日々の生活の中でその機会はたくさんあると思います。
例えば、ゼミで何かを発表するとします。そこで、単位を取ることを目標にするのと、発表の聞き手の認識を変えることを目標にするのとでは、その発表内容のつくり方、発表の仕方って変わるのではないでしょうか。
ただ指示されたことだけをやるのではなく、自分なりに考えてゴールを決め、そのゴールに到達するために周りを巻き込みながら工夫を凝らしいく。それができればきっとその人にとって良い経験になると思いますし、今後のキャリアにも繋がるんじゃないかなと思います。
感想
自分のやりたいことを考えて、ゴールを決めて、それに向かって行動・実践する。このプロセスを学生時代に経験したことが、今の佐藤さんのキャリアにつながっているのだと感じました。
また、何かに挑戦しようとするとき、誰かの力を借りることは悪いことではなく、むしろ誰かを巻き込んでいくことでこそ達成することができる、という言葉は、とても納得できたと同時に、教訓にもなりました。佐藤さん、ありがとうございました!
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