子育てをしつつ、新しい手法の仕事にも挑戦したい
育児をされていると伺いました!勤務スタイルを教えてください。
勤務スタイルとしては朝7時頃に会社に来て、4時半頃に帰るというスタイルをとっています。夕方や夜の海外との会議は、子どものお迎えがあるので、家から電話で参加するなど、柔軟な対応を取らせていただいています。アステラスには、いろいろな働き方があり、私は裁量労働を利用しています。
家庭では、夫と協力して育児をしています。普段は、朝は夫が子どもたちを送り出し、夕方のお迎えは私が行くという分担をしています。裁量労働のおかげで、朝が早い代わりに、夜はドタバタですが子どもと過ごす時間が持てて助かっています。
アステラス製薬では男性も女性も育児に協力的な環境があるのですか。
そう思います。ベストな働き方はご家庭によって違うので一概に言えませんが、それを叶えやすい環境や風土がアステラスにはあると思います。
社内でも男性が「今日はお迎えがあるから帰ります」「子どもが熱を出したから帰ります」ということはよくありますよ。業務の種類にもよりますが在宅勤務もできます。私も週に1回とか2週に1回利用しています。
今後どのようにお仕事をされていきたいですか?
今は子育てをしていて、仕事を多少抑えている部分あります。子どもの成長に合わせて、今後は徐々にその抑えを取り払っていきたいなという思いがあります。仕事上でも、新しいチャレンジをしていきたいですね。
新しいチャレンジというのはどういうことなのでしょうか?
これまで製薬会社で開発していた医薬品は、主に低分子化合物と呼ばれる有機化合物だったのですが、最近は遺伝子治療や抗体を用いた治療も増えてきました。新しいチャレンジゆえに、今までと同じ方法や考え方では開発できなくて、すごく難しいです。
一方で、難しいがゆえに、挑戦しがいがあり魅力的です。自分自身の視野も広がるのでとても楽しいです。しかも、今まで治療できなかった病気を治療できるようになる可能性があります。「患者さんのお役に立てたかも」と感じられる瞬間が、やっぱり、製薬会社に勤めていて一番うれしいことですから。
同じ職業に就きたい人に対してのアドバイスをお願いします!!学生時代に何をすればいいのでしょうか?
周りに興味をもって、その中からたくさんのことを発見していってほしいと思います。何をしていてもいいと思います。たくさん遊んでもいいし、たくさん旅行に行ってもいいし、ハナラボの学生さんのようにいろいろな企業を回ってもいいし、何もしなくてもいいと思います。
一つひとつの経験を積み重ねる中で自然と何かを見つけていくと思います。そうして見つけたものは、将来的に自分が生きていく中のどこか、大切なものになっていくのだと思います。
例えば、製薬企業の社員という視点で言うと、街を歩けば「最近マスクの人が増えてきたな」とか「インフルエンザ流行っているのかな」とか「家族や友達が病気になったときこういうことが大変だったな」とか、どんなことにでも小さな発見があると思います。
何気ないこういったことでも、「どんな病気が流行っていて、どんな医薬品があったら患者さんはうれしいのかな?」と言ったことは、私たちの仕事上では大切な発見です。いろいろなことに興味を持つことが全部仕事につながっていきます。
最後に、学生に向けてメッセージをいただきたいです。
何にでも興味を持って、ワクワクした目で周りを見てほしいです。「こういうことをしたい」という思いは、自分の経験で感じたことから自然に芽生えるものだと私は思います。何か面白いことないかな、って周りを見て、その中でさまざまなヒントを見出してほしいなと思います。
取材を終えて
製薬会社の研究と開発の違いや、海外の方と仕事をする上での考え方などさまざまなことを伺うことができました。私も常に「面白いことないかな」とアンテナを張って多くの情報を吸収していこうと思います。岩井さん、貴重なお話ありがとうございました。
アステラス製薬株式会社
アステラス製薬株式会社は、東京に本社を置き、「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」ことを経営理念に掲げる製薬企業です。重点疾患領域である泌尿器、がん、免疫科学、腎疾患、神経科学、筋疾患、眼科に加えて、新技術・新治療手段を活用した創薬研究にも取り組んでいます。さらには各種医療・ヘルスケア事業との融合による新たな価値創出にも挑戦しています。アステラス製薬は、変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変えていきます。