皆さん、はじめまして!HATACHI Communityのかなつなです。HATACHIは「私たちの言葉を持って話そう。私たちのこと。」をキャッチコピーに、女子大生が今日の自分を少しだけ好きになれるコミュニケーションと場づくりをする、女子大生のためのサードプレイスです。HATACHI Communityでは現在、HATACHI MAGAZINEの運営とありたい姿を言語化する1ヶ月間のプログラム「ハタチノハナシ」を展開しています。
記事を通して、HATACHI Communityの目指している女子大生の姿のひとつである、「今のままの自分でも素敵じゃん」と思えるきっかけをお伝えしていけたらと思います。
連載1回目の今日は、HATACHI Community(以下HATACHI)で取り組んでいる2つの取り組みと私たちが大切にしている価値観をお話していきます!
取り組み①女子大生インタビュー
HATACHIは「飾らない、でも強い意志や想いがふと垣間見えるあなた自身の言葉を聞きたい」と女子大生の言葉をそのまま切り取り、一つのインタビュー記事にするメディアとして今年の4月にスタートしました。
スタートのきっかけは、私自身も含め同年代の大学生、特に女子大生に、自分に自信が持てない子が多くいることでした。実際に、2019年に代表を務めていたボランティア団体では、学生の多くが「私なんて」「あの人の意見の方が正しいです」「何かやりたいけど、その一歩でさえ踏み出すのが怖い」「今の自分をどうにか変えたい」そんな相談をされる機会がとても多かったです。
一方で、「あなたの言葉には今のままでも人の心を動かす力があるんだよ」と伝えたくなる素敵な価値観や想いと出会う瞬間にも、これまでたくさん立ち会ってきました。ただ、私が感じたその素敵な瞬間を彼女たちに伝えたとしても、「自分に自信がない」と思ってしまっている相手にとって、私の言葉は素直に受け取ってもらうことができずとても悔しい期間が続いていました。私から見れば、すでに彼女たちはとても魅力的にも関わらず、今の自分を認めてあげられないまま「もっと頑張らなくちゃ」ともがいている女子大生が多く存在していました。
そこで、当時感じていた彼女たちの言葉ひとつひとつが同じ悩みや思いをもつ同年代の女子大生を支えたり、一歩を促す存在なんだと思う私の気持ちを、私が直接言葉にするのではなく、彼女たち自身が実体験できる場を作ればいいと考えたのがこの女子大生インタビューです。女子大生に、自分自身の魅力や自分らしさを感じてもらえる、一つのギフトとして、彼女たちの想いを記事にする取り組みとしてスタートしました。始めた当初は、「多くの人に読んでほしい記事ではなく、インタビュイーの女子大生にとって、一歩を進めることができる彼女たち自身への一番のギフトになるものを書きたい」と考えていました。
また、SNSが発展しデジタルネイティブと呼ばれる私たちZ世代には、自分で選択するには情報が多すぎるのが課題だと感じています。今やTwitterで気になる企業の代表に直接意見を伝えられるなど、様々な機会にアクセスするハードルが下がっていたり、たくさんの情報が当たり前にあるのが私たちの直面している現代社会です。
一方で、いくらたくさんの選択肢や情報を見つけ、「どうすればいいんだろう」と誰かに相談したところで、結局最終的に選ぶのは私たち自身ということも事実です。この時に自分の納得する答えを見出すには、今までの自分の体験や感情を結びつけ、自分と向き合いながら、答えを自分自身でみつけていく作業が必要です。
1時間というインタビューの時間は、まさに彼女たちにとって自分と向き合う時間であり、「やっぱり私ってこれが好きだったんだ」「私らしさってやっぱりこの体験から作られてるんだ」と気づくきっかけ作りになることを確信する機会となっています。自分と向き合い、気づく過程で自分自身を深めていく。インタビューはまさに自分の選択肢をみつけていく時間です。
加えて、インタビューでは、女子大生の「経験してきたこと」「達成してきたこと」の成果物にフォーカスするのではなく、どんな想いを持って活動をしたことで内面の変化が起きたのか、そしてこれからどんなワクワクする未来に向かっていきたいのか。このように「想い」ベースで言葉を紡いでいくことにこだわっています。私は、インタビューを通して、いい意味で、相手の価値観や前提をひっくり返すような気づきを促せるコミュニケーションがしたいと常に考えています。すでに意識化されているものが聞きたいのではなく、何かが繋がる感覚であったり、無意識だったけど彼女たちが大切にしていることが言語化できたり。インタビューにはそんな力があると思っているからです。
自分自身と向き合い、自分の「好き」や魅力を一つの記事として可視化する女子大生インタビュー。この記事は、女子大生にとって、自分を肯定し一歩を後押しできる存在になるのではないかと考えています。今では、インタビューを受けてくれた女子大生の多くがInstagramのbioに記事を貼ってくれ、彼女たちのプロフィールのような存在になっています。