「日本のために」広い視野をもって働く(双日)

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語学好きであることや、高校時代の留学経験などを生かして、世界を相手にビジネスをする総合商社で働く宮田さん。「どんなときでも楽しむことを心がける」と語る宮田さんのワークスタイルについて伺いました。(2011年12月時点の情報です)

「どんなときでも楽しむことを心がける」そう語る宮田さんのワークスタイルとは?

現在のお仕事の内容を教えてください

石油・ガス開発の上流分野ビジネスを中心とする部署に所属しています。私の所属する課は、中東・アフリカを担当地域としており、石油ビジネス以外の事業も、社内の関係部署と共同で取り組んだりすることもあります。世界情勢や様々な情報をモニターして、ビジネスチャンスを模索したり、個別のプロジェクトの数字面を管理する業務を行っています。

現在の仕事に就くまでに、どのようなお仕事をされてきたのでしょうか?

入社後の3年間は、リスク管理部に所属していました。カントリーリスクが高い国を対象に、双日が事業をしても大丈夫と思われる限度額の設定や、実際に事業を行う場合のルールづくりに携わっていました。具体的には、事業を展開しようとしている国のリスク、つまり、起こり得る政治の動向の変化や、天災、紛争、事業停止などが現実となった場合、双日にどれくらい影響が出るかなどを営業部隊と調査・分析し、経営陣に対して報告を担う業務です。

その後、入社4年目から9年間は原子力部に所属しました。発電所の使用済み燃料のリサイクル事業を行う部署で、主に日本の電力会社と海外の燃料会社が推進する共同事業の補助をしていました。

どんな学生時代でしたか?

元々、好奇心が強い性格で、異文化や外国人とのコミュニケーションに興味があったので、高校生の時にアメリカに1年間留学しました。海外のドラマを見たり、海外の歌詞にどんなメッセージが込められているのかを純粋に知りたくて、辞書を片手に自分で解読したりするうちに、語学が得意になっていきました。アメリカでの留学中には、ベネズエラ人の友人を始めとしてかけがえのない友人が沢山でき、私の人生観に大きな影響を与えてくれました。

このアメリカ留学をきっかけに、もっと海外に触れて新しい世界を知りたいと思うようになりました。そのため、大学時代はお金と時間さえあれば、色々な国を旅行しました。一度旅行した台湾が肌に合って、住んでみたらついでに中国語をマスター出来るかな、という単純な発想がきっかけでしたが、台湾のホテルで10ヶ月間インターンシップもしました。

現在の会社に入社を決めたきっかけを教えてください

私が就職活動をしていた時も今のような厳しい時期でした。台湾のインターンシップから帰国した年明けから始めたので、周囲よりは遅めのスタートでした。まずは様々な業界、企業を見ることから始め、メーカーや投資会社、小さい工場など、とにかく面白そうだと思える会社は、訪問させて頂き、お話を聞くようにしました。海外との繋がりがあるお仕事が出来るということが、企業選びの軸でした。

最初は商社には興味がなかったのですが、訪問して話を聞くうちに、社員さん達が生き生きしているように見えて、興味を持ち、選考を受けていく過程で自分に合うと思うようになりました。双日は人事の方が気さくで、「学生」対「会社」という壁をあまり感じさせず、人間らしさが感じられて印象が良かったです。「個人」としての私を見てくれていることにも好感を持てたので、最初に内定を頂いた双日に決めました。

仕事のやりがい・楽しさを教えてください

私は、今までエネルギー・原子力本部に長い間在席してきましたが、一般的にエネルギーの分野のお仕事では、社内外の人との出会いから得られる事が多いのはもちろんのこと、仕事そのものから学べる事がたくさんあるので、チャレンジングですが楽しいです。仕事を通して、自分を向上させることができると思います。仕事は1人ではできないので、パートナーやチームで取り組むのが常ですが、一緒にがんばってきたプロジェクトが実ったときに分かち合える達成感は特別です。

また、がんばればがんばるほど、取引先との絆も強くなります。例えば、社外の人とも、同じプロジェクトを推進して行くうちに仲間意識が芽生えてきて、「会社」対「会社」という関係を超えて、この人達のために個人的にがんばろうと思えるようになります。そして、お客さんに「一緒にがんばってきてよかった!」と言われると、何ものにも替えがたい喜びを感じます。

商社はカップラーメンからロケットまでと昔からいわれるように、本当に多種多様な商品を扱っています。しかし、「売った」「買った」というだけの世界じゃないのもまた商社の一面で、コンサルティングのようなインテリジェンス業務もあります。

仕事の苦労を教えてください。

「仕事がわからない」ときは辛いです。新しい分野に取り組む時は、自分の知識が追いつかなくて戸惑うのは当たり前のことかも知れませんが、組織の一員として力不足に感じ凹むことも良くあります。日々状況は変化しますし、理解しようと努力はしているので、その内追いつくことは出来るはずなのですが、そこを抜け出すまでが本当に辛いですね。それ以外に、仕事上でよく苦労したのは、外国の人達とビジネスをする時のコミュニケーションです。

例えばどんなことですか?

外国人が、日本人の発想の根本から理解できないことがよくあります。もちろん、その逆も頻繁にあります。そういった場合、歴史的背景や倫理観などから説明して、そしてやっとなぜ日本人がこのような考え方をするのか、理解してもらえるように努力します。このようなやり取りの経験を積んでいくと、外国人が日本人の感覚に違和感を覚えそうな部分が先取り出来るようになり、かゆい所に手が届くような説明を準備することで、スムーズにコミュニケーションが取れるようになりました。

「日本のために」使命感を持って働く宮田さんの仕事観とは?

仕事で心がけていること・大事にしている思いを教えてください

「日本のためになるかどうか」という大きな視野を持つように努めています。「会社のために」というよりは、私の仕事が究極的には、どこかで何らかの形で日本のためになるのかを一度は自分に問いかけます。もちろん、何かを犠牲にしなければならないこともあります。そのような場合は、何かを犠牲にした以上に日本にとってのメリットがあるのかどうかなど、広い視野で物事を整理するように心がけています。また、外国の方とお仕事することも多いので、「日本の代表者」という意識で、細かい気配りもするように気を付けています。

宮田さんにとってお仕事とは何ですか?

人生の一部ですね。社会人として社会に貢献する一つの方法だと思います。ただし、人生の全てではないので、働く時は集中して全力を注ぎ、プライベートの時は気持ちを切り替えて過ごしています。仕事と家庭の両方があることは、自分にとっても、家庭にも、社会にもバランスの取れる良いことだと思います。

どのようにして仕事と家庭を両立させているのでしょうか?

就職した当初から結婚、出産を期に仕事を辞めることは考えていませんでした。両立できているのは、職場や夫など、周囲の理解があるお陰です。どうしても残業しないといけない時は、ベビーシッターに子供を預けることもあります。市のサービスをうまく活用するようにしているのもポイントですね。

嫌でも周囲に頼ることが多いので、「持ちつ持たれつ」の精神を心がけています。例えば、他人が嫌がりそうな面倒な仕事を逆に率先してやるように心がけ、自分も周囲に頼らせていただく分、何か返せるように努力しています。

パートナーがペルー人とのことですが、国際結婚は大変ですか?

相手が外国人と言う事で、手続き的な面や、コミュニケーションには労力がかかることは確かに多いです。日常的には、夫は「手伝う」と言う意識より、「家事も半分は自分の責任」という意識を持っているので、そういう面では持ちつ持たれつな関係で、ありがたく思うことも多いです。

文化の違いとしては、日本では接待の他に、歓迎会や送別会など、職場でも飲み会が多く、それも仕事のお付き合いですよね。飲み会ばかりで夜遅くなる事が多いと、夫はそれを仕事とは割り切れず、ちょっと理解に苦しむようです。

これから同じ職業に就きたいと思っている学生にアドバイスをお願いします。

発想力豊かで刺激的な人材が多いのが商社の特徴だと思います。総合商社は、扱う事業分野が幅広いので、多様性に富んでいて、同じ会社の人と話していても、いつも新鮮さを感じます。勉強する事も多いし、スケジュールもハードなこともあるので、苦労も多いと感じるかもしれません。

しかし、そのような環境で自分の能力ややる気が活かせるかどうかは自分次第ですし、チャンスを掴むかどうかも自分次第です。人との出会い、企業との出会いなど、就職活動を思いっきり楽しんで、自分に合った企業を見つけてくださいね。

人生の先輩としてメッセージをお願いします。

遊び心がある生き方ってとても素敵だなと思います。楽しみながら就職活動されることをお勧めしましたが、就職活動に限らず、どんなことも楽しみながら取り組むことで、自分にとっても、周囲にとってもポジティブな結果を齎すと思います。難しく考え過ぎずに、時には、勢いや直感で行動してみることも大切ですよ。人生は仕事だけが全てではないので、先ずは自分の個性ややりたい事を見つめて、それを活かしながら輝いてくださいね。

インタビューを終えて(学生記者:中村沙耶香)

勉強熱心で且つ周囲を巻き込む勢いをもった宮田さん。世界規模でビジネスを展開する総合商社でも、核となるのは人間力なのだなと感じました。ご協力ありがとうございました。

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ハナジョブ学生記者

2008年〜2016年までの学生記者たち

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