前例がないことはむしろ幸運!(大日本印刷)

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事業分野の広さに魅力を感じ入社された辻本さん。海外の半導体メーカーに対して、世界No.1の技術を誇る半導体回路の原版(フォトマスク)の営業をなさっています。「何事も考えるよりまずやってみる」と、とても明るく前向きな考えをお持ちの辻本さんにお話を伺いました。(2011年4月時点の情報です)

事業分野の広さと可能性に惹かれて入社!~辻本さんのワークスタイルとは?

現在のお仕事の内容を教えてください。

主にアメリカ顧客の担当として半導体回路の原版となるフォトマスクの営業を行っています。当社では、フォトマスクを国内外の半導体メーカーへ納入していますが、その際、海外スタッフと協力しての受注交渉、電話会議による進捗報告、工場との調整など、発注から納入に至るまでをサポートしています。

1996年に入社して、最初に配属されたのが電子デバイス事業部です。2回育児休暇を取り、復帰後も同じ電子デバイス事業部で仕事を続けています。

辻本さんの学生時代と大日本印刷に入社を決めたきっかけを教えてください。

大学1年生のとき、イギリスでの語学研修に参加したときに、自分の知らなかった世界や風景がたくさんあることを身にしみて感じました。海外に目が向いたのはそれがきっかけです。それで学生時代はアルバイトで貯めたお金と長期休暇を利用して旅行をたくさんしました。イギリス文学を勉強していたことや、絵画に興味があることもあり、芸術を鑑賞するためにヨーロッパによく行きましたね。自分の知識を自分の目で確かめたい――また、自分の力を認識する良い機会でした。

大日本印刷を知ったのは、大学の就職説明会にOGが来たことがきっかけです。会社のショールームを見学して、印刷会社のイメージが180度変わりました。事業分野の広さや無限の可能性を感じました。当時やりたいことがはっきりと決まっていませんでしたが、この会社に入社したら自分の適性が見つけられるかもしれないと思ったのです。それに加え、内定をもらった日が平成7年7月7日(スリーセブン)で、これも何かの縁!と(笑)。

仕事の楽しさと苦労を教えてください。

仕事を楽しいと思うのはお客様から認めてもらえたときです。私は文系だったので、技術の知識が必要な事業部に配属されたときは驚きました。入社して最初の2年は先輩の元で営業の仕方を覚えました。3年目からは新規のお客様を任されて、一人で担当するようになりました。社内の受注環境を整えることから始まり、納品に至るまでの流れを創り上げていくので、とてもエネルギーを費やしました。けれど、このプロセスを経たことは自信になりましたし、新しいことにチャレンジしようと思えるようにもなりました。

仕事でこころがけていることは何ですか? また、大切にしている想いを教えてください。

海外とのやり取りが中心なので、距離を感じさせないようにサポートしていくことです。お客様の要望を実現するために、基本的には「できない」と断ることはせず、ニーズに合わせて自分たち側が変化することを心がけています。しかし、決して受け身にはならず、自分の意見も伝えて一方通行にならないように努力しています。対話することで信頼関係が生まれますしね。対話の大切さをしみじみ感じます。お客様に「パートナー」と言われると本当に嬉しいし、その期待に応えたいと思います。

それから、社内外関係なく、人と人とのつながりを大事にしています。ずっと同じ部署で働いていることもあり、お客様や関連部署との信頼関係を長い時間かけて築いてきました。だから、育休から復帰してからも問題なく仕事ができています。

辻本さんにとって仕事とは何ですか?

生活の一部ですね。仕事をしていることが普通だと思っています。それと、自分の知識や世界を広げるために欠かせない存在です。仕事をしていることで生活リズムも規則正しく保てていますし。仕事を辞めようと考えたことはありません!

後輩たちの手本になりたい!~仕事と子育て、両立の秘訣とは?

現在辻本さんは2人のお子様の母親としても頑張っていらっしゃいます。仕事と家庭を両立するコツは何ですか?

夫や家族のサポート、会社の理解に支えられています。子どもが生まれてから海外出張の機会があったのですが、行くかどうかとても悩みました。そのとき夫が「悩んだときは前向きな選択をした方がいい」と背中を押してくれました。また、育休を取得する際に、上司が「会社人生は長いのだから1年休んでも大丈夫」と言ってくれたのは、とても嬉しかったですし、安心しました。できることとできないことをしっかり区別し、それを上司に伝えられる環境なのでとても感謝しています。

世の中では結婚、出産を機に仕事とどちらを取るか悩む人もいますが、私は仕事と家庭は別ラインにあるものと考えています。仕事をしていく過程に結婚や出産があったため、どちらかを選択することはありませんでした。だから両立について悩んだことがないです。

子どもが生まれてからは時間的拘束があるため、常に優先順位を切り替えて動くようになりました。キャリアを積めば人脈もできてきますし、どうすればスムーズに仕事が進むかもわかってくるんですよね。時間が短くなってもアウトプットは変わっていないと、自分では思っています(笑)!

休日はどのように過ごしていますか?

主婦&母親業に専念しています。平日子どもと接する時間が限られているので、できるだけ一緒に遊んだり、出かけたりしています。自分のための時間もほしいですが、家族みんなで楽しむことや子どもの笑顔が見たくて、疲れていても自然と体が動いてしまいますね。

これからどんなことをしたいと考えていますか?

今は目の前のことで精一杯ですが、幅広く視野を持ちたいと思っています。いろいろな分野に挑戦したいので、そのために自分に投資する時間も増やしたいです。

また、後輩たちの手本になれたら良いですね。結婚や出産をしても楽しく仕事を続けている、ロールモデルの一つになれたらと思います。私の場合は前例がなかったから、自分流に仕事をするしかない。「前例がないのは大変じゃないの?」って思われるかもしれないけれど、私は前例がないことはラッキーだと思っています。私の働き方を見て、後輩たちが営業職の可能性を広げてくれたら嬉しいです。

これから同じ職業につきたいと思っている人、そして就職を考える学生にアドバイスをお願いします。

何事も「こうなったらどうしよう」と考え始めると、次から次へと不安を生み出してしまうから、前向きに考えることが大事ですね。悩んでいても結論が出ないし、時間の無駄です。やってみたらなんとかなるかもしれないですよ! 自分で制限せず、さまざまなことに興味を持つこと、何にでも取り組むことで新しい自分が見えてくると思います。頭の中で考えて行動するより、やってみてから考える、というのが私のポリシーです。失敗するのも経験の一つですよね。

学生へのメッセージをお願いします

社会人になると時間が制約されてしまうので、学生のうちに自分のやりたいことを存分に楽しんでください。教養は何らかの形で必ず役に立つし、幅のある人間になります。例えば、英語ができなくても面白い話題や経験を話せる人のほうが魅力的ですし。教養は学生のときからの積み重ねだと思います。今しかできないことをやることが大切ですね。

仕事を始めたら、長く勤めることが大事だと思います。たとえば出産や育児で負荷が軽い部署に異動しても、子どもの手が離れたら戻るチャンスもあります。私は、仕事をしている方が楽しいと思います。仕事をすることで自分の世界が広がるし、刺激もありますしね!

インタビューを終えて( 学生記者:関 麻紗江)

辻本さんは笑顔がとても素敵な方で、活き活きと仕事を楽しんでいる様子が伝わってきました。自分で制限せず挑戦することはためらいがちですが、とても大事なことを実感しました。辻本さん、貴重なお話有り難うございます。

お仕事紹介(営業)

主に海外の半導体メーカーに対し、半導体回路の原版となるフォトマスクの営業を担当しています。交渉、工場との調整など、お客様の手元に渡るまですべての行程に関わります。海外との取引は時差の関係や言語の違いにより大変なことも多いですが、距離を感じさせない対応を心がけています。

大日本印刷株式会社

大日本印刷は、出版・商業印刷からICカード、ネットワークビジネス、包装、産業資材、電子部材まで、幅広い事業を展開しています。新しい価値を創出する「創発的な社会」への貢献を理念として掲げており、印刷技術と情報技術を融合させた「P&Iソリューション」によって顧客の課題の解決に取り組んでいます。(サイトはこちら

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ハナジョブ学生記者

2008年〜2016年までの学生記者たち

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