おかれた環境で一生懸命働けば、必ず明日が見えてくる(テンプスタッフ)

0

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

小柄で上品な篠原さん。女性が働くことが一般的ではなかった時代にたった一人で起業し、テンプスタッフを誰もが知る企業にまで成長させた、とてもパワフルな方です。「世界最強の女性経営者」に11年連続で選ばれ、世界からも注目されている篠原さんの、仕事や会社に対する想いを伺いました!(2010年12月時点の情報です)

世界からも注目される篠原さんのお仕事とは・・?

現在のお仕事内容を教えてください

一言で言うなら会社経営です。社長には様々な業務があるんです。お得意様にご挨拶に行ったり、会議に出席してディスカッションをしたり。今日は、テンプグループ内の介護会社に行きヒアリングを行いましたね。

弊社では、人材派遣・人材紹介・人材教育など、人に関することをしています。人に始まり、人に終わる仕事です。

どのような経緯で起業されたのでしょうか?

これまでの人生は色々ありまして、私は結婚も離婚も経験しています。離婚後、「何かをしなければ。」という思いから、1966年、31歳の時に当時の女性では珍しかった留学をしました。スイス、そしてイギリスで英語を学びました。その際に、英語圏だけではなく様々な国の人たちと出会い、様々な文化や考え方の違いがあることを感じ、この多様性を受け入れるという考え方は今でも役に立っていますね。

帰国後は日本でドイツ系の会社に就職したのですが、もっと英語を学びたいという思いから、今度はオーストラリアに行きました。現地では秘書として働いていたんです。その会社に派遣スタッフが働いていたのを見て、派遣の存在を知りました。必要なときに、どこからともなく優秀な人がやってきて働き、しばらくするといなくなっているんですよね。当時、日本にはなかった派遣のシステムを見て、なんて便利なシステムだと感じました。

帰国後は、起業しようと思っていたわけではありませんでした。ただ、日本でやりたい仕事をなかなか見つけられずにいたところ、オーストラリアでの派遣業を思いだしたんです。「失敗したらやめたらいい!」という気持ちで、経営の知識もないまま37年前にたった一人で派遣の会社を立ち上げたんです。

当時の日本はちょうど外資系の企業が参入しはじめた頃で、即戦力が求められていました。それに伴い、英語を学ぶ女性も増えてきた時代でした。企業と人材と、ニーズがちょうど一致していたんですね。その両者のニーズを受けて、企業と働きたい女性とを繋ぐ仕事をしていました。

起業してから仕事が回り始めるまでの4~5年は、右も左も分からずに辛くて仕方がありませんでした。毎日、今日こそは辞めようと思っていたけれど、一方で自分を頼ってきてくれる企業や求職者からの要請があり、働き続けることができたんです。社員が力を合わせ努力してくれたので、自然と会社も大きくなりました。働いてくださったスタッフや派遣先企業、社員へは御礼してもしきれません。

当時、女性が働くということは珍しかった時代ですが、どんな学生時代を過ごされていたのですか?

学生時代は楽しくて楽しくてしょうがなかったですよ。ダンスをしたり、テニスをしたり、もちろん勉強もたくさんしました。

私は五人兄弟なのですが、父が早くに亡くなったため、母が一人で私たちを育ててくれたんです。母が忙しかったこともあり、我が家の教育方針は自由でした。丈夫に育ってくれさえすればいいと思っていたと思いますよ(笑) 。

母は日本で最初の助産師の一人で、私がとても尊敬している人です。当時は、女性が外で働くというのはあまり一般的ではなかった時代でしたね。しかし、私の場合は母が働いていたため、自分が働くということに抵抗もありませんでしたし、当たり前だと思っていました。本当に素晴らしい母だったんです。私の母は、周りのどのお母さんよりも素敵だと感じていましたし、母のようになりたいとずっと思っていました。

おかれた環境で一生懸命になるということを大切に

仕事の楽しさや、やりがいを教えてください。

そうですね、楽しいとかつまらないとかいう以前に、責任があるから、必死に働いていましたね。社員や派遣として働いてくださっている方たちにお給料を払えなくなったら、とんでないことです。そのため楽しさを感じる余裕はありませんでしたね(笑)。

しかし、もちろんこの仕事を始めて良かったと思っていますよ。私がやりがいを感じるのは、人に喜んでいただけるときですね。お得意様からの「良い人を紹介してくれてありがとう」や、働いてくださったスタッフさんから「良い仕事を紹介してくれてありがとう」という言葉、そして社員からの「この会社で働けて良かった」「いい仕事ができて良かった」という言葉が私のモチベーションです。

逆に苦労を感じる時はどんなときですか?

仕事は全部大変ですね(笑)。全て大変ですが、全て楽しい!という表現が当てはまっていると思います。

大変でなかったときなんてありませんが、特に苦労をしたのは会社を立ち上げたばかりの頃でしたね。私は経営の「け」の字も勉強したことがなかったですし、お金も当時は全くありませんでした。しかし、苦労を乗り越えた先には必ずやって良かったな、と思えるんですよね。乗り越えられない壁はありません。世の中の様々な壁は人間がつくったもの。人間が解決できないことはないと信じています。

仕事をするにあたって、大切にしていることはなんですか?

隣の芝生は青いけど、おかれた環境で一生懸命になるということですね。どんな環境でも、そこで一生懸命行動することで必ず明日が見えてくる。どんなに逃げたくなっても逃げない。私の場合、会社を始めてしまった以上、逃げることもできなかったんだけれどね(笑)。「逃げない人」を人は助けると思いますよ。

仕事とは篠原さんにとってどのようなものですか?

仕事は私にとって当たり前のものですね。仕事をしないでブラブラとしていたら、きっとお金があったとしても私は幸せじゃないと思います。楽しいかもしれないけれど、満足はできない。

自分が働いたことによって、誰かのためになったり、感謝されたりすることが嬉しいですし、満足感や達成感に繋がりますよね。それが働くひとつの理由ですね。

これから、どんなことをしていきたいですか?

会社としては、「人」と「仕事」にこだわり、今後も両者をつなげる役割を果たし続けたいです。今やっていることを成長させて世の中の役に立っていきたいと思っています。かっこよくいうとこんな感じかしら(笑)。

弊社は全て人に関する仕事です。弊社の仕事が展開していくことが、そのまま人のため、世の中の役に立つことだと思うんです。

人生の先輩として、学生にアドバイスをお願いします。

自分のおかれた状況に一生懸命になったらいいと思います。誰しも環境は違うと思いますが、どんな経験も役に立つし、何をしても学ぶことはたくさんあります。誰でも不満は持っているものですよね。それでも一生懸命生きるということで、必ず環境も変わってきます!

インタビューを終えて( 学生記者:林理奈)

「世界最強の女性経営者」とはいったいどんな人なのかと、取材前は緊張していました。実際にお会いすると、篠原さんはとても話しやすく温かい雰囲気をお持ちの方でした。ご自身の経験から、「おかれた環境で一生懸命になる」と語る篠原さんはとても素敵な女性です!篠原さん、お忙しい中お話を聞かせてくださってありがとうございました。

Share.

About Author

林理奈

社会人4年目、大手の人材派遣会社にて営業しています。社会人になってから、体調を崩したことをキッカケに、自分の体や健康に意識するようになりました。 東洋医学に出会い、病気にならない体作りをすることに情熱を燃やしています!取り替えることのできない、一人一つしかない体を健やかに保っていくこと、人生をハッピーに過ごすことをモットーに、皆さんのお役に立てる情報を発信していければと思っています♪

Leave A Reply