自分の興味の赴くままに様々なことに飛び込める!(読売新聞社)

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司法試験の勉強から一転、新聞社に入り記者の仕事に就くことになった山田さん。地方での取材や政治部での総理番などを経験したなかで、いろいろなやりがいや楽しさ、そして苦労があったようです。今は文化部で記者をしている山田さんに、記者の仕事、そして子育てとの両立について伺いました。

他では得られない、やりがい!~山田さんのワークスタイルとは~

現在のお仕事の内容を教えてください。

文化部で、毎週日曜朝刊にある「本よみうり堂」という読書面を担当しています。読書委員の作家、大学教授などに書評を書いていただいて、それをまとめるという編集者の仕事と、著者にインタビューして記事を書くという記者の仕事をしています。

また、文化面の論壇のページを担当していて、学者や評論家の方々に、政治経済問題や社会問題について寄稿していただいたり、インタビューをして原稿を書いたりという仕事をしています。

現在の仕事につくまで、どのようなお仕事を経験されましたか?

2000年に入社をして、まず新潟支局に配属されて6年ほど過ごしました。そのうちの約3年は長岡支局です。東京に戻ってからは、世論調査部に1年間。その後、政治部に異動しました。ちょうど安倍さんが首相だったときで、総理番をやっていました。長岡支局で選挙や田中真紀子さんの取材をしているうちに、政治に対して興味を持つようになって、政治部で仕事をしたいと思ったんです。

このまま政治部にずっといるのだろうなと思っていたのですが、期せずして妊娠!2008年に育休に入り2009年4月に復職しました。その後政治部で選挙関係の内勤が中心の仕事を半年ほどしました。でも、政治はリアルタイムでニュースに対応する必要があるんですよね。子どもがいるとリアルタイムで対応するのは難しい。だから、ある程度自分で時間をコントロールできる、文化部を希望して異動しました。

山田さんの学生時代と、読売新聞社に入社を決めたきっかけを教えてください。

法律学科に入学したとき、教授が「弁護士の仕事は、結婚して子どもを産む女性にこそなって欲しい仕事だ」と講義でおっしゃっていたのを聞いて、司法試験の勉強を3年生の頃から始めました。卒業してからも2年間は就職せずに勉強をしていましたが、全く受かる気配がなくて(笑)。それで就職活動に切り替えました。

ずっと新聞記者を目指していたわけではないのですが、新聞社は採用の年齢制限が緩く、既卒者も試験を受けることができたんですよ。もちろんそれだけではなくて(笑)、昔から文章を書いたり、裁判や事件のノンフィクションを読んだりということが好きだったんです。将来を考えたときにそういうことが無意識にあって、新聞社を選んだのかもしれませんね。

『いろいろな分野に興味を持って欲しい』そう語る山田さんの仕事観とは?

仕事の楽しさと苦労を教えてください。

楽しさは何よりも、自分の書いた記事が紙面に出ることですね。入社して初めて書いた記事は、郵便局で開催された写真展についての小さな記事でしたけど、今でも忘れられないですね。自分が書いたものが記事に載るというだけでも大きな喜びですが、取材を受けて頂いた方や読者の方から、「良かったよ」と反応をいただけるのが、一番嬉しいことです。

苦労はそれと背中合わせです。取材記者の仕事は、向こうがいつもウェルカムで応えてくれるばかりではありません。特に事件・事故でご家族を亡くした方や、話したくない方に対しても取材をしなければならないんですよね。非常に気を遣いますし、悩みます。どうやったら心を開いてもらえるかは難しいところで、喜びと苦労がない交ぜになりますね。

苦労ばかり続いて、私はもう向いてないのかなと思うと、たまに良いことがあったりして、それで何となく10年間続けてきましたね(笑)。

仕事で心がけていることはありますか。

取材をする相手の方に時間を取って頂いて、じっくり腹を割って話すという仕事がメインです。だから、相手の方の伝えたい思いや雰囲気を、間違えずに読者の方にわかってもらえるようにするということが、一番気をつけているところです。

山田さんにとって、仕事とは何ですか?

政治部は、国会や総理に密着して、ある意味歴史的な現場に立ち会える仕事でした。文化部なら、素敵な本の著者など、有名な方にお会いできます。苦しく大変なこともある半面、自分の興味の赴くままに様々なことに飛び込んでいけるという面では、喜びや楽しみが多いですね。いろいろな人と知り合いになれて、毎日初めての人に会え、いろいろな刺激を受けます。それは全部自分の糧になり、励みにもなる。仕事をしていないとなかなか得難いものだと思います。

記者職を選んで良かったと思うことは何ですか?

新聞記者の場合、取材対象が著名な方から無名の方に至るまで、さまざまです。
ふつうの人たちの思いを紙面に載せることも、新聞の役割として非常に大切だと思っています。いろいろな価値観を持った人たちの中に立ち混じって自分もそこで失敗したり成長したりしながら、記事も書けてしまうというところが記者職のやりがいですね。

どのようにして仕事と家庭を両立させているのですか?

最初は頑張って全部完璧にやらなきゃと思っていたのですが、今では夫や祖父母などいろいろな人に助けてもらいながらやっています。家事や子育ては頑張りすぎないでやっていこうと思います。

これからは、奥さんが専業主婦で旦那さんが稼いでという時代ではなく、2人で働いて子育ても2人で分担してという時代になっていくと思います。私の主人も最初は保守的な考えでしたが、今では協力してもらっています。子どもを産むと記者職を続けられないということはなく、自分のできるスタイルで続けていくということは十分できると思います。

これからどんなことをしたいと考えていますか?

今までは割と突撃取材が多くて、頭より体力・気力を使う仕事をやってきたのですが(笑)、文化部では、膨大な専門知識が必要になります。先輩記者には取材相手から一目置かれるという人もいるんですね。私も「これが私の専門です」と胸を張って言えるようになりたいと思っています。

これから社会に出る学生へのメッセージをお願いします。

文化部にいると、自分には教養がないなと思うことが多々あります。
教養は、様々な面で土台になり、人間関係を築いたり仕事をしたりする時の助けになってくれます。大学時代は様々な分野の第一線で活躍されている先生が身近にいて、講義を聞けて、ゼミに入れば議論もできるという、本当に貴重な時間だったと今になって思います。貴重な機会を生かし、いろいろな分野に興味を持って教養を蓄積してください。

インタビューを終えて( 学生記者:丹羽倫子)

記者の仕事も子育てもイキイキとこなしている山田さん。インタビューに答える側になるのは初めてとのことでしたが、笑顔で丁寧に答えてくださいました。周りのことを考え、常に問題意識と向上心を持って仕事に取り組まれている姿はとても魅力的に思います。山田さん、ご協力ありがとうございました。

記者という仕事

テレビ局や新聞社など報道機関に所属して、記事を書くのが記者という仕事。

「夜討ち朝駆け」なんて言われることもありますが、スクープのためには深夜でも早朝でも現場に駆けつけて取材をする、というなかなかにハードな仕事!

最初は体力的にハードな部署で記者としての基本を鍛えられ、その後専門的な部署に配属される、というのが多いパターンです。

あこがれる人は多いけれど、全力で取り組む事ができなければ難しい仕事でもあります。 仕事は完全に体育会系! それに負けない精神でがんばらなければいけません。

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ハナジョブ学生記者

2008年〜2012年までの学生記者たち

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