文系でも製薬業界へ 医療関係者を支えるMR(武田薬品)

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就職活動では、業界を絞らずにさまざまな企業を見てきたという井出さん。そんな井出さんがMRという医薬品の営業を選んだ背景とはなんだったのでしょうか?就職活動中のハナジョブ読者の皆さん必見!!(2009年12月時点の情報です)

医療関係者を支えるMRの仕事 ~そんな井出さんのワークスタイルとは?

現在の仕事内容を教えてください。

現在は診療所を訪問し、自社の医薬品の情報提供などを行う営業活動を行っています。

エリアが広く、担当している医療機関の軒数が多いため、スケジュールをしっかりと管理して効率のよい訪問を心がけています。

そして医療関係者との面会では、現在使用して頂いている自社医薬品の新しいデータについて紹介をしたり、最新の学会情報や、患者さんの治療に役立つ情報を、それぞれの医療関係者のニーズに合わせて情報提供しています。

これまで経験してきたお仕事の内容を教えてください。

入社後、半年間はMR導入教育というMRの専門教育を受講しました。同期入社のMR全員が受講する合宿形式の研修です。

研修終了後、大阪の堺市で約5年間病院担当のMRとして活動してきました。そして、去年の秋に異動となり、現在は千葉県の船橋営業所に勤務しています。

実は私事ですが、大阪でMRをしていた時に結婚が決まり、ちょうどその時期にパートナーが関東へ転勤することになりました。そこで上司に相談したところ、現在の営業所に異動となりました。

井出さんは文系ですが、MRという仕事を知ったきっかけを教えてください。

就職活動するまでは、文系学部出身の私が医療業界に関われると思ってもいなかったのでMRという職種があることも知りませんでした。

就職活動に真剣に取り組みはじめたのは4年生の4月頃でした。他の学生に比べると、始める時期も遅く、業界研究なども不十分で、圧倒的に情報が不足していて遅れを感じました。まずは、情報を得るために業界を絞らず、自分の知っている会社を受けていきました。

時期が遅かったこともあり、既に応募が終了していた会社もありましたが、メーカーを中心に銀行やマスコミなども受けました。幅広く活動していた中で、MRという文系の私にも医療に貢献できる仕事と出会いました。

それでは、井出さんが現在の会社とMRの仕事に決めた経緯を教えてください。

私がMRを最終的に選んだ理由は、“人の役に立てる営業がしたい”と考えたからです。

MRという仕事を通して、医学・薬学の知識を身につけ、家族の健康の役に立てたらいいなとも思いました。だからこそ、製品のラインナップが豊富であることも魅力に感じました。

また、製薬会社のMR職を数社受験しましたが、どの会社でも「私どもは武田薬品さんに追いつこうと活動しています。」と、タケダを意識した話が多く、いかに業界で注目を浴びている会社であるかということが分かりました。“タケダの凄さ”を他社の会社説明会で実感したのです。

就職情報誌の中の「医師が選ぶ好感度の高いMRがいる会社ランキング」という記事でも、タケダのMRが第1位であることを知りました。タケダMRが“医師から信頼されている”という点も入社の大きな決定要素でした。

人の命に通ずる仕事。MRで得ることができる信頼とやりがい ~そんな井出さんの仕事観とは?

現在の仕事の楽しさなどを教えてください。

情報提供活動を通じて医療関係者に自社製品をご使用頂き、その結果、患者さんが良くなったというお話を聞けることが大きなやりがいです。まさに自分の仕事が“医療に貢献している”ということを実感できる瞬間です。

これまで、苦労していることはありますか?

MRは営業的側面もありますので、目標計画を持って活動します。

そして自社製品を組み込んだ処方提案を医療関係者にご理解頂き、患者さんに使用して頂くまでには苦労もあります。治療方針を変えて頂くには、医療関係者の考え方をしっかり把握した上で情報を提供していく必要があります。

情報活動を通じて医療関係者に新たな治療提案を評価いただき、自社製品が処方され、患者さんの状態がよくなって、さらに自分の目標計画も達成できると、これまでの努力が報われたと大きなやりがいを感じます。「医療貢献」と「目標達成」という両方の面での達成感を感じながら仕事に取り組んでいます。

井出さんが仕事で心がけていることは何ですか?

誠実である、ということを大切にしています。

嘘をつかない、いい加減なことをしない、そして、相手の立場に立って行動する、ということです。一見当たり前のことのように思いますが、この基本をしっかりと積み重ねることにより、信頼は必ず得られると信じています。

入社から7年目ということでしたが、井出さんにとって仕事とは何でしょうか?

仕事は、私にとって生活の一部となっています。「仕事」と「家庭」の両方があって、自分自身の生活のバランスが取れています。

どのようにして仕事と家庭を両立されているのですか?

「自分のできる範囲で無理はしない」ことでバランスを取っています。お互い仕事をしているからといって、夫に家事の協力を望みすぎるとぶつかってしまいます。

働き続けられることに感謝して、傲慢にならず、相手にも感謝する。その気持ちを忘れないようにすれば、お互いを思いやることができ、いざと言う時に気付いて手伝ってくれるのです。

とはいいながら、忙しいときは「もっと手伝って欲しいな」と感じることもありますが(笑)。

将来の夢、目標を教えてください。

転勤してまだ1年ですので、まずは担当している医療関係者のお役に立てるよう信頼関係を築いていきたいです。

また、文系学部出身ということもあり、後輩MRから勉強の仕方などをよく質問されます。頑張っている後輩MRたちに、自分の経験を参考にアドバイスし、今後キャリアを描く上で何らかの力になれたらと思っています。

これから同じ職業に就きたいと思っている人にアドバイスをお願いします。

「自分に向いていないから」「きっと縁がない業界だろう」と先入観を持つのではなく、まずは自分で仕事について調査し、興味があれば積極的にチャレンジして欲しいと思います。

製薬会社=理系学部出身者の仕事と思われがちですが、MRは文理問わず、さまざまな学部出身の方が活躍しています。私も最初は「経済学部出身の私が本当にやっていけるのか?」と、不安はありましたが、この業界にチャレンジしました。

実際入社すると、充実した研修がありますし、周囲のバックアップ体制も整っていて、全く問題ありませんでした。女性MRもたくさん活躍していますので、文理・男女に関わらず是非チャレンジして欲しいと思います。

学生へのメッセージをお願いします。

可能な限りさまざまな業界や企業を見て、自分がどんな人生を送りたいのか思い描いたうえで就職活動していただくとよいと思います。

「絶対この会社でないといけない!」という方もおられますが、絞り込みすぎず、その会社の良さをさらに知るためにも、さまざまな企業を受けて欲しいと思います。

就職活動の時期だからこそ、たくさんの会社を受けられますし話も聞くことができると思うので、内定がでるまで業界を問わずたくさんの企業を見ていただきたいです。

一番良いのは、実際にその仕事をしている先輩の話を聞くことだと思います。是非、納得できる就職活動をしてください。

インタビューを終えて( 学生記者:鈴木陽子)

「感謝しながら」仕事と家庭を両立されている井出さんはとてもステキだと思いました。

相手に求めるのではなく、してくれたことに感謝していれば相手にもその気持ちが通じてよりよい関係が築けるんですね。MRとして病気や薬の知識が必要なことはもちろんですが、それ以前に「人間性」がとても大切であることを教えていただけた取材でした。井出さん本当にありがとうございました。

MRの仕事

MR(医薬情報担当者)は医薬品の有効性・安全性に関する情報をはじめ、さまざま情報を医療関係者に伝え、個々の患者さんにとって最適な治療を提案し、自社医薬品の適正使用を広めることで医療に貢献するのが仕事。

そしてMRが扱うのは医薬品という生命に直結する製品。そのため、高い倫理観が求められます。医療関係者の向こうには患者さんがいるということを常に考え、誠実な対応を心がけることが必要です。

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ハナジョブ学生記者

2008年〜2012年までの学生記者たち

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