学生時代には今の自分を想像できなかった。(武蔵境自動車教習所)

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30代という若さで、社長(取材時は専務取締役)として社員をまとめ、また「教習所」という枠にとらわれず、様々な活動にも取り組んでいる高橋さん。常にポジティブに物事を捉え、夢に向かって突き進む熱いパッションはどこから来るのでしょうか?(2009年6月時点の情報です)

教習所と地域社会の共存を目指す!

まず現在の仕事につくまでの経歴を教えてください

私は2001年に獨協大学経済学部を卒業して、竹ノ塚モーターズスクールで2年半勤めました。それから現在の武蔵境自動車教習所に就職しました。そして、現在の仕事を続けながら、MBAを取得するために、2007年に早稲田大学大学院に入学し、2009年3月に卒業しました。

教習所ではどのような仕事をしているのでしょうか?

メインは皆様の免許取得をサポートする自動車教習事業ですが、企業内インストラクターの育成や小学生のための交通マナーの勉強会、産学連携の取り組みとして、近隣学校の授業のお手伝い、その他にも花火大会や餅つき大会など様々なイベントを行っています。

そのイベントは独自の取り組みなのですか?何かきっかけなどがあるのでしょうか?

そうですね。現在は、多数の同業の方にベンチマーキングにいらして戴いき、わが社を参考に行っている企業様もありますが、業界では新しい取り組みだと思います。3代目社長の提案から始まりました。今までは教習所は、「教育業」だったのですが、これからは教育だけでなく「サービス業」に転換しなければいけないということで。

また、私たち教習所は、道をお借りして自動車教習を行っているので、地域に還元していかなければいけないと思ったこともきっかけですね。また、この考えが、他の教習所にも広まれば・・・と思って他の企業に対して個別対応で依頼があったときに全国でコンサルタント活動をしています。

さらに最近は教習所が売りに出てしまうことも多いんです。教習所は子供達やお年寄りを中心に交通ルールを教えたりする大事な役目を担っているので、教習所と地域社会の共存がこれから重要になってくると思いますね。

では高橋さんのお仕事としてはどのようなことをやっているのですか?

専務取締役として、経営全般に携わっています。常に、現場の社員が何を考え、どのように仕事をしているのかを把握するようにしています。やはり中小企業なので、社員のこと、会社のことをすべて知っておく必要があると思うんですね。

社員の人材育成にも力を入れています。当社を担う後継者を育てるためにも、「人を育てる」ことにはかなり重視して取り組んでいます。わが社の社風だと思いますが、人材を人財に育てることを目標に、主に、人材育成のための勉強会に社員と一緒に参加したり、講演会に行ったりしています。

「学生時代には今の自分を想像できなかった」-そんな高橋さんの心を動かしたきっかけとは?

高橋さんはどんな学生時代を過ごしていたのですか?今の仕事へ繋がるきっかけなど何かあったのでしょうか?

私は大学時代はゴルフ部に所属していたので、ゴルフ場でキャディーのアルバイトや雑誌の読者モデルなどをやっていました。

また学生時代は、就職活動をする気は全くなかったですね。スーツも持っていなかったくらい(笑)母親も専業主婦だったので、卒業したら花嫁修業でもしようと思っていました。けれど、私が大学を卒業したときに、父から「一万円の価値を知れ」と言われたんですよ。父も、さすがにこのままでは良くないと思ったんでしょうね。

それで、父のつてで自動車教習所を経営する会社に面接に行き、そのまま就職したという感じでした。インストラクターの資格を取って2年間ほど働いたところで、父から当社に戻ってこいと声がかかったんです。

最初は「一年間だけ働く」という条件付きで、教習所でインストラクターの仕事をしていたのですが、一年でやめさせてくれと父に言ったら「バカ!」と怒られまして(笑)。そうやって仕事を続けて行くうちに、お客様がどこから来るのか知りたいと思うようになって、営業に異動しました。

後継者になろうと思ったきっかけはあったんですか?

営業をしながら、インストラクター育成にも携わっていたときに、ある社員から「僕は明希さんのことを生まれる前から知ってるんだよ」と言われたんです。その頃、私たち家族は教習所の裏に住んでいたので、その人は妊娠していた母親の姿をよく見ていたみたいなんですよ。

それを知ったときに、私はこの人達のお陰でここまで生きてこられたんだと気づいたんです。だから、今度は私が皆さんに恩返しをするために、後継者になって従業員のために働きたいと思ったんですよ。

「私にとって仕事は『人生勉強の場』と『自己表現の場』」-仕事にかける熱い思いとは?

現在の仕事の面白さは何でしょうか?

私たち中小企業は、色々なことを体験できるから面白いんですよ。私は何でも知りたいという欲求が強いせいか、人事・教育・経理・企画など様々なことに取り組んでいます。

また、「人が育つ兆しが見られる」ところも面白いですね。それだけで一日あーよかった!って思えるくらい。社員の成長が見られるのはとても嬉しいことですね。他にもお客様の声がダイレクトに聞けるのも非常に嬉しく思っていますね。

逆に苦労した部分はありますか?

「人間関係の構築」ですね。私は社長の娘と見られることに反発心があったので、社員の方を信用できるまで8年かかりました。けれど、社員の方が毎日仕事に対して期待を持って出社してきていることに気づいて、「この人たちは私の仲間なんだ」と思って信頼できるようになりました。

高橋さんが仕事で心がけていることや、大事にしている思いはありますか?

3つあります。1つ目は何かをやるときに「本当にやりたいことなのか」を考えるということです。体裁を整えるためだけのことはやはり長続きしないと思っているので。2つ目はお客様、取引先がハッピーになることですね。3つ目は「それって面白い?面白くない?」と意識することです。当社だけでなく、お客様にとっても大事なことかを考えることが大事ですね。それを私は直感で判断していきますね。

「夢はでっかく!」-夢をもつことが大事と語る高橋さんの将来の夢とは?

将来の夢・目標などを教えてください。

私は63歳(会社の創業80周年)まではこの会社の社長を続けます。それまでに、後継者を育てたり、地域社会のための取り組みを強化していきたいと思っていますね。

それから63歳から83歳まで「子供を育てていきたい」と思っています。大学院に在学していた時に、ほとんどの留学生が「お国自慢」をしていました。けれど、日本人って自分達の国をあまり自慢しないですよね。だから、子供たちに国の歴史や文化を教えたり、起業体験をさせたりすることで「真のグローバルリーダー」を育てたいと思っています。その後にスイスで、84歳の誕生日を迎えたいですね!(笑)

休日はどのように過ごしているのですか?

ヨガをしたり、ゴルフ、ネイルサロン、ガールズトークなど活動的に過ごしています。1日オフは月2回くらいなのですが、仕事終わりの時間とかを有効活用していますね。

学生に対してアドバイスをお願いします!

1つ目は「あいさつをすること」ですね。人間関係構築のもとはまずは「あいさつ」だと思っているので。2つ目は「勉強をすること」。思慮の深さや、広がりをバランスよく身に付けられるのは学生のうちしかないと思います。3つ目は「夢をもつこと」。その夢を実現すると、どのように人の役に立つことができるかを考えることですね。夢は言えば叶うと信じていますし、言うのはタダですから!今後自分が楽しく生きていくためにも重要なことです。

インタビューを終えて( ハナジョ記者:中央大学法学部4年 中並沙緒理)

『芯の通った人』。高橋さんとお話したときに私が感じた印象でした。夢に向かって突き進み、ポジティブな姿勢で周りを巻き込んでいく姿は、女子大生の視点から見てとても魅力的に思えました。「毎日がものすごく充実している」と語る高橋さんの姿にとても元気をもらえました!高橋さんご協力ありがとうございました。

経営者の仕事

経営者は、会社の方向性を決め、企業が利益を上げ成長できるようマネジメントを行っていく。事業戦略、人事・組織、会計・財務について、企業活動全般を把握し、経営目標に向かって企業を動かす必要がある。

社員に対しては、経営理念の浸透や組織構築を行い、また、やりがいなどの気持ちの部分も醸成していかねばならない。

企業の現在だけでなく、未来までを見越したマネジメントを行うことが、経営者の大切な役割だ。

株式会社武蔵境自動車教習所

閑静な武蔵野の地に根付き、2009年6月1日に50期目を迎えた自動車教習所です。社員満足・顧客満足・地域社会貢献の3本の柱を経営の根幹とし、いち早く教育業からサービス業に転換。業界の中のリーディングカンパニーとして注目され、常に新しいものを目指し改善・改革に取り組む企業です。(サイトはこちら

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About Author

ハナジョブ学生記者

2008年〜2012年までの学生記者たち

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