大きな組織だからこそ、コミュニケーションを大切に
現在の部署における仕事でのやりがいと苦労したことを教えてください。
当社がどのような事業を展開しているか、より多くの人に理解してもらうことが私たち広報部の仕事ですが、それが難しさでもありおもしろさでもあります。私自身が当社の取り組む事業や、目指している方向についてしっかり理解する必要があり、社内の皆さんから教えていただいています。メディアの方々にお伝えするときは会社を代表して話をしていることもあり、社外に開示して良い情報かどうか、事前に関係者とすり合わせしますが、自分の発言がそのまま記事になるかもしれない、と思うと緊張ですね。リリースや記事をご覧になり、営業部に対して新たな問い合わせが増えたと聞くと「やってよかった!」と感じます。
住友商事のような大きな組織で働くメリットとデメリットは何だと思いますか?
メリットは“機会”がたくさんあることだと思います。さまざまな業務に携わる機会があり、働く場所も東京だけではなく、国内の他の地域や、海外など多岐にわたります。それぞれの場所に仲間がいて、それぞれ異なる考え方や価値観を持っています。それぞれの考えを持ち寄れば新しいアイデアが生まれることもあります。同じ目的を共有し、意思疎通が上手く行ったときはおもしろいですね。
デメリットとしては、大きな組織だからこそ分業になりがちで全体像が見えてない事があることでしょうか。私は広報部所属ですが、チームが異なるため広告や当社HPの運営などの仕事は担当ではなく、また投資家とのやりとりや、地域社会との対話も異なる部署が担っています。会社によっては、すべてが1人や1つの部署で担当しているところもあるかと思います。だからこそ、
デメリットといえど、専門性が磨かれるというメリットもあるんですね。仕事で心掛けていること、大事にされていることは何ですか?
私は相手が必要としていること、期待していることへの理解を心がけています。同僚でもお客様でも、相手が私との仕事を通じて私や私のチームに期待することは何だろうと常に考えています。相手の期待に応えることができれば、向こうも同じようにトライしてくれるかなと思ってもいます(笑)。やはり1人で仕事はできないですし、お客様がいるからこそ成り立つ仕事なので、これからもそこは大切にしていきたいと思います。
「違いすらも楽しむ」人との接し方
武田さんにとって仕事とは何ですか?
私にとって仕事は、人との接点、社会との接点だと思っています。仕事を通じて社会に良い影響を与えられるようなことに携われたら良いな、と思います。あと、自分がやりたいことを仕事にしたいですね。
これからの目標はありますか?
まずは今の広報部でたくさんの人に当社を知っていただく、関心を持っていただくことを極めていきたいと思います。いつかは学生時代から興味のあった中南米に関するお仕事に携わるなど、さまざまな機会を通して、周囲の期待に応えられる人になりたいですね。
これからグローバルな環境で同じような目標を持っている方にメッセージをお願いします。
私が大事にしたいと思っていることが、“違い”を楽しむことです。多様な人と関わると、時には軋轢を生むこともあると思うのですが、それぞれ相手が違えば考え方も違うのが当たり前で。その違いすらも楽しむことが大事だと思います。相手の意見や価値観の背景にある事柄を考えてみることで、相手をよりよく知れ、異なる意見も理解できると思います。あと、似ていますが、信頼関係を大切にすることです。昔、ある方から、相手との信頼関係はまずは自分が相手を信じることから始まる、と教わりました。難しいですが、ご参考になればよいなと思います。
取材を終えて
さまざまなキャリアをご経験をされながらも、その根底には「海外に関わリたい」という幼い頃からの一貫した思いがあった武田さん。「相手が違えば考え方も違うのが当たり前」「その違いですら楽しむ」という考え方はどんな人と接する時にも大切だなと感じました。私もこの考え方を心がけていきたいです!貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!
写真提供:武田さん
住友商事グループは、健全な事業活動を通じて豊かさと夢を実現することを使命とし、グローバルに幅広い産業分野で事業活動を展開しています。創立100周年となる2019年に、これからの100年を見据え、コーポレートメッセージ――“Enriching lives and the world”――を策定。強固なビジネス基盤をもって、変化を先取りし、既存の枠組みを超えて社会課題を解決し、新たな価値を創造していきます。