ロボットのこれからに携わりたい
これから、どんなことをしたいですか?
若い人を育成したいです。半導体の営業課だけでいうと、私は下の方なんですね。高齢化が進んでいるので、20代〜30代前半の人を育てるお手伝いができたらいいなと思います。また、違う分野の仕事もしてみたいと思います。
半導体以外ではどのような分野に興味がありますか。
バイオとかヘルスケア、農業関係ですね。今まで自動化していない分野に興味があります。2015年に弊社に入社するときにバイオメディカルという部署に配属されて、一度半導体から離れたことがありました。
バイオはこれからが期待されている分野で、お客さんにロボットによる自動化を提案するのが主な仕事でした。半導体は精密機器なので、クリーンさが求められるんです。そのクリーンさという強みを生かせるのが、バイオや医療関係なんですよね。だから、産業用ロボット業界が次に狙うのはバイオや医療関係で、まだまだ未開拓の分野に携われたことは貴重な経験で、楽しかったです。半導体業界とは違って女性も多い業界なので、日々の会話も楽しかった記憶があります。
半導体部門は女性が少ないんですか。
そうなんです。半導体部門では関わる人のほとんどが男性で、お客さまで女性が出てくることはまずないんです。
弊社の社員の8割以上が技術者なのですが、会社全体でも女性は10%未満で、もともと少ない業界なんですよね。弊社としては女性を増やしたいという意向があって、近年、女性の採用を積極的に行っているんですよ。
男性ばかりの環境やアメリカで働いたことがある前田さんにとってお仕事とはなんですか?
生きる糧です。仕事は、私自身を作るためにあると思います。働くということは、社会と関わっていくこと。どんな形であれ、社会と関わっていくことは、大事なのではないかと思います。
仕事をしない自分を考えたことがないので。一言で言えないですね。自分らしくいるためですかね。自分の中の一部です。
最後に学生へのアドバイスをお願いします。
やりたいことにチャレンジしてほしいです。どの会社でも、女性は遠慮しがちだと思います。人の顔色を伺って、周りの人がやるならやるみたいな考え方は社会人になったら捨ててほしいですね。
周りの人で人生を決めるということはせずに、一個人として意見を持って動ける人になってもらいたいです。
取材を終えて
前田さんのお話を聞いて、自分の意思を常に持っていることの大切に改めて気づかされました。やりたいことに素直になって、いつでも挑戦できる自分でありたいと思います。貴重なお話、ありがとうございました。
株式会社安川電機は1915年の設立以来、「事業の遂行を通じて広く社会の発展、人類の福祉に貢献する」という経営理念に基づき、時代の主力となる事業を支え続けてきました。
「新たな産業自動化革命」を実現し、お客さまの経営課題の解決に貢献してまいります。