HATACHI Communityのかなつなです。2021年、皆さんは誰とどんな時間を過ごす1年にしたいでしょうか?
最近、選択することに疲れてしまったので選択しないことを選んだら、身の回りに愛着のある大切なものしか置かなくなりました。選択肢が多いと、足りないものに目が向きがちですが、少なければ少ないほど今自分の手元にあるものに目を向けられる気がしています。なんだか毎日が心地よくなって「選択しない」ことを選ぶのも一つありだなと感じているかなつなです。さて連載第4回の今日は、11月より開始したハタチノハナシ2期生のお話をしたいと思います。
夏にローンチしたこの女子大生向けの1ヶ月間のプログラム、当初は「女子大生のありたい姿を言語化する」をキャッチコピーにしていました。ただ、結局言語化は自分の思いを伝えたり、関係性を築きたい相手と距離を縮めるために必要な「手段」でしかありません。第3回の最後にも少しお話しましたが、ハタチノハナシ1期・2期と開催して気づいたのは、このプログラムは「女子大生の心と、周りにいる人に緩やかな変化を促す」場だということ。
そして、2期の場を運営するのはHATACHIチームだけでなく、1期生から「自分と同じような悩みやモヤモヤを持つ同年代の支えになりたい」とメンターを希望してくれた子で作られています。メンターや運営と言っても、基本的に「全員女子大生」というのは変わらないので、思ったことは常に言葉にできる場になっています。
今回は、そんな2期生の日常をお届けしたいと思います。
自分と向き合いたい時、誰とその感情を共有したい?
これまで「私をちょっとご機嫌にする、程よい消費を探してみる」「自分を探すヒントになる問いと出会う」をテーマにワークを行なってきました。先日、新たに「自分の思考と言葉に奥行きを持たせる問いを作る」をテーマに、自分が常に手元に持っておきたい問いかけを作るワークを実施しました。
1ヶ月間のハタチノハナシで私たち側からする問いかけは50個に上ります。問いのシャワーを浴びながら自分にはどんな問いがフィットするのかの過程は、鏡を見ながら自分の体に洋服を合わせる作業に似ているなと個人的には思っています。何枚も自分に合わせてみて、自分の日常生活に寄り添ってくれる服はどんなものか。その服にはどんなアクセサリーや靴が合うのかとてもワクワクします。
ただ冒頭にもお伝えしましたが、選択することは常に体力のいることで時々疲れてしまうことがあります。そこで今回のプログラムでは、50どんな状況下でも自分を深めるために常に寄り添ってくれる問いを参加者自身で作ることに。
プログラムでは、まず「モヤモヤした時」「ワクワクした時」「何かを決断したい時」の3つの状況の過去の経験とそれに紐解く感情をとにかく出して、過去の自分に問いかけをします。
例えば、モヤモヤした時の自分には「本当はどうしたいの?」、ワクワクした時には「この先にはどんな未来が待ってそう?」そして何かを決断したい時は「その決断はあなたを幸せにする?」「なんの制限もなかったらどうしたい?」と。みんなの問いを貼り付けたmiroにはカラフルな付箋とたくさんの問いがぎゅっと詰まっていて、そこから、自分の心と向き合いたい時、日常の中で常に大切に持っておきたい問いかけを2つだけ選びます。この問いは、自分で考えたものだけでなく、他の人が考えた問いを選んでも良し、2つの問いを組み合わせて新しい問いを作るも良しです。
そこで私自身も刺激をもらったのが、「誰と共有したい?」という問いでした。普段無意識に何かをシェアして生きている私たちですが、何故そのコンテンツをその人に共有したくなるのか、あまり深く考えずにやっているように気がしたからです。そしてシェアする際に、そこに自分のどんな感情があるのか。このように、一つの「誰と共有したい?」からたくさんの問いが生まれていきます。
自分が無意識に「恐れている」「避けている」ことは何か
このワークを通して、小さな発見があったのですが、みんなワクワクすることに何かしらのネガティブな気持ちを抱くということでした。「このままワクワクに浸ってて大丈夫?」という声が意外にも多かったのです。この自分のワクワクにある種「恐れ」があることは、2期生のこれまでのプログラムを見ている中で随所に見られたことでした。
「自分の可能性を解放するためにはどうすれば良いのか」
過去の経験やそこで抱いた感情が今の自分を作っているから、一人で自分と向き合うのは辛いし怖い。でも新しい自分に出会うことにワクワクしたいのなら他の誰かとシェアしながらやるのも一つの選択だと思っています。
ハタチノハナシで提供する「自分と向き合うこと」は、就活で行う「自己分析」「他己分析」とは違います。私たちHATACHIは、女子大生が社会に出る前、そして社会にでてから一歩ずつライフステージを踏む中で心の支えになる気づきやコミュニケーションを週に1回のペースで提供しています。一方で、プログラム内では参加者やメンターの子に向き合い支えることができますが、ハタチノハナシを卒業した後、いつか彼女たちが1人で立ち向かわなければいけない時がくると思います。その時に、この場でお互いにギフトしあった言葉や、自分の心に素直になった瞬間を思いだして「今日の私も大丈夫」「明日も頑張れそう」と勇気付けられる存在であればいいなと女子大生の内側に触れるたびに感じています。
皆さんは、自分と向き合いたい時誰とその感情を共有したい、もしくは共有してもいいと思うでしょうか。