「大学院に行くかどうか迷っているんです」
学生からよく聞く悩みの一つが「大学卒業してすぐに大学院に進むべきか」ということ。
最近では社会人になってしばらくしてから大学院に進学する人も増えています。
どのタイミングで大学院に行く人が多いのでしょうか?
文部科学省の「学校基本調査」(平成27年度 速報)によると、修士課程の入学時の年齢は「22歳」と「23歳」を合わせて75.1%。女子だけに絞ると63.8%でした。少なく見積もっても、女性では3割近くが社会人経験あり、ということになります。
注目したいのが、30〜34歳の3.9%。22歳〜25歳の次に多い数字です。5年ほど働いて、自分に必要な学びを見極めてから、再度学生に戻るというパターンです。
社会人を経験してフルタイムの学生に戻る人もいますが、女性は17.4%が社会人学生。男性は社会人学生が7.7%のみで、大学卒業後すぐに大学院に進学する人が8割です。思った以上に、女性は「学び直し」をしている人が多いようですね。
理系で研究職を目指す場合は大学院で学ぶ必要があると思いますが、迷っているならば社会人を経験してから大学院に行くという選択肢もあります。
一番のメリットは、仕事を通して本当に学ぶ必要がある、または学びたいことを見極められることでしょうか。問題意識を持って学べるため、次のキャリアに活かせる学びができそうです。学費を自分で出すため、元を取ろうと貪欲になれるというメリットもありますね。
学び直しはいつでもできます。自分にとってふさわしいタイミングが見つかるといいですね。