子育て世代の女性の就業率が低いと言われてきましたが、2014年の総務省の調査では、35歳から39歳の女性の就業率は70.9%まで上昇。いわゆるM字カーブが解消されつつあります。
エン・ジャパンの『女の求人マート』利用者に対する調査によると、20~39歳の子どもを持つ女性の就業率は44%、うち正社員は18%、パート・アルバイトが55%、派遣社員が11%でした。40歳以上になると正社員比率はぐっと下がり、4%となっています。調査によって多少差はありますが、正社員で働くのは1/4以下といえます。
働いていない理由としては「自分に合う仕事がみつからない」が最も多く、「子どもと過ごす時間を大事にしたい」「子どもの習い事などの負担がある」と続きました。40歳以降の女性の7割近くが「自分に合う仕事がみつからない」と回答しています。
働く女性が増えたといっても非正規雇用が多く、正社員と比較すると賃金や待遇、仕事内容には大きな差があります。
自ら望んで仕事を辞めた女性でも、子どもの手が離れると仕事に戻りたくなるもの。でも、そのときにはブランクが長過ぎて「自分に合う仕事がみつからない」ことになりかねません。いつか仕事に戻りたいのなら、何らかの形で社会との接点を持ち続けることが大切ですね。