子どもができたら仕事を辞めますか?続けますか?
出産を機に6割が仕事を辞めていたのは、10年前のこと。労働政策研究・研修機構の「第3回(2014)子育て世帯全国調査」結果によると、現在は5割以上の女性が仕事を継続していることがわかりました。
2010〜2014年を見ると、妊娠時に就業していたのは81.2%。就業していた人を母数にすると、出産後も就業を継続しているのは51.8%です。約半数が仕事を続けていることになりますね。
2005〜2009年では就業継続が45.7%、2000〜2004年では36%なので、この10年でぐっと増えたのがわかります。2000年以前では、妊娠前から無職の女性が25%を超えていましたが、現在では15.4%と、結婚後も働く女性が増えています。
増えたとはいえ、まだ継続率は5割。一度退職してしまうと、正社員として復帰するのはとても難しく、男女格差はなかなか埋まりません。それでも、働き続ける女性が半数を超えたことは大きな変化と言えるでしょう。
就業を継続する女性が増えた背景には、女性自身の意識の変化はもちろん、在宅勤務をはじめとした柔軟な勤務形態の導入や評価制度の見直しなど、企業側の努力もあります。夫である男性の意識と行動の変化も大きいでしょう。
これから就職する女子大生が出産する頃には、もっと人々の意識や社会は変化しているはずです。もう、「子どもができたら仕事を辞めますか?続けますか?」という質問は不要かもしれませんね。