男女雇用機会均等法が成立してから、もうすぐ30年。
2020年に管理職の30%を女性に、という政府目標もあり、女性を積極的に採用する企業が増えています。
それでも、男子の方が早く内定をもらってて悔しい、なんて話を聞きます。実態はどうなっているのでしょうか?
厚労省の調査によると、コース別採用を導入している企業では、総合職採用者に占める女性の割合は22.2%。採用倍率は、女性43倍、男性30倍でした。平成23年の調査では女性63倍、男性17倍なので、改善されているようですね。
コース別採用というのは、いわゆる一般職、地域限定総合職、全国型総合職など、働き方別に採用すること。金融や商社など、古くからある大企業で導入されています。最近では、コース別採用を撤廃する企業も出てきています。
厚労省では企業に対して「男女別の採用予定人数を企業の内部で設定することや、男性の選考を終了した後で女性を選考すること、採用面接に際して、女性に対してのみ子どもが生まれた場合の継続就業について質問することは、男女雇用機会均等法違反となります」と、指導しています。しかし、多くの企業では、男女別の採用予定人数を設定しています。
コース別採用が残っている企業では、男性と女性の仕事を区別して考えていることが多いでしょう。大企業の一般職と中小企業の総合職で迷う、女子大生も少なくありません。「まだ見ぬ」夫や子どものことを考えて仕事を選ぶのではなく、自分自身がどんな働き方をしたいのかを考えて、就職先を選んでくださいね。