あなたにとって、「国際問題」、「ボランティア」ってなんですか?(ボランティア団体TSUNAGU)

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大学生の皆さん、国際問題やボランティアに関心はありますか?

今回は、JFC(Japanese Filipino Children)とフィリピン人女性の支援を行っている、千葉大学のグローバルボランティア団体「TSUNAGU」でリーダーを務める田中静香さんにお話を伺いました。

繋がり、伝える

「TSUNAGU」は具体的にどのような活動をしている団体ですか?

JFC(Japanese Filipino Children)とフィリピン人女性の支援を行っています。JFCとは、日本人の父親とフィリピン人の母親の間に生まれた子どもたちのことです。活動のメインは、千葉大学へのJFC劇団あけぼのの招聘で、この劇のパフォーマーがJFCです。

劇中では子どもたちが自身のアイデンティティを模索しながら成長してきた背景や、自分たちの両親が出会い、自分たちが生まれてから現在に至るまでの両親の想いなどが描かれています。

この劇の招聘は、フィリピンのNGO団体「DAWN」という、女性の自立のためのネットワークとコラボしています。DAWNは、様々な問題に苦しむ移民のフィリピン人女性の支援やJFCの尊厳や自信を取り戻すための活動をしている団体です。

また、私たちは、劇の招聘以外にも「シクハイ」というフィリピン人女性が作った織物・布製品の販売も行っています。シクハイは、裁縫や手織りなどの技術を学ぶ訓練の中で作られたものです。シクハイを売ることによって、フィリピン人女性の労働や人権を守っています。

「TSUNAGU」にはどのような人が所属しているのですか?

「グローバルボランティア」という授業から派生してできた団体で、授業の一環として活動している人や、授業と関係なく活動している人、過去にこの授業を受講しそのまま残って活動を続けている人がいます。

「TSUNAGU」の最大のミッションは何ですか?

この団体の活動のメインであるJFC劇団あけぼのの招聘を行うことにより、子どもたちの「父親がいなくてさみしい」、「自分は一体何者なのか」という想いを、劇を通して直接表現できる場をつくることです。また、JFCの存在やこうした子どもたちの想いを多くの日本人に認知してもらうことです。

「日本も含めた」国際問題に向き合う

静香さんはどうしてこのような活動に興味をもったのですか?

高校生のときに、高校で集めた寄付金をフィリピンの小学校にもって行くという経験をしました。そこでフィリピンの方々と触れ合う機会があり、フィリピンの人たちにすごく魅力を感じました。

それがきっかけでフィリピンに関心をもつようになり、大学入学後にフィリピン関連の行事があるなと思って参加してみたら、そこでみたJFCの劇にすごく感動したんです。その後の交流会で子どもたちと実際に話して、そのうちの1人の子とすごく仲良くなって、もっとJFCのことを知りたいと思うようになったんです。

そこから活動に参加して、現在リーダーを務められているんですね。リーダーとしての悩みはありますか?

私たちの団体は、2年生が主体となって運営しています。今年は私1人しかいないので、右も左もわからず、仕事の振り分けがぎりぎりになってしまい、メンバーには迷惑をかけてしまったなぁ…と。

また人数が少ない団体なので、1年生にも入ってもらい、活動の幅を拡げたいのですが、なかなか興味を持ってもらえないのが悩みです。

交流会やワークショップも、来てみればすごく学ぶことが多いけれど、来てもらうまでがなかなか…JFCの認知度がまだまだ低いんですよね。私たちはJFCの存在を日本人に知ってもらうために活動しているので、劇の招聘だけでなく海外からの情報を日本人に広めていくこともしないといけないな、と思っています。

また、国際問題に関心がある人は多いけれど、「国際=海外」というとらえ方をしている人が多いのではないでしょうか。日本を「国際」から切り離し、海外のみに焦点をあてるのではなく、「日本も含めた国際問題」について、しっかりと向き合っていかなければならないと感じます。また、「ボランティア活動をする」ことに関しても、その活動の中身や、受け取り側のニーズ、想いなどもしっかりと考えた上で、入るボランティア団体先を見つけることをお勧めします。

1人でも多くの人に観て、感じてほしい

「TSUNAGU」での活動を通して得たことはなんですか?

私自身、JFCと実際に交流するまでは、JFCは繊細な問題を抱えていて、接するのにもすごく気を使わなければいけないんじゃないかと思っていました。でも、私が思っていたイメージと彼らは全然違いました。自分のアイデンティティが傷つけられているというような様子はなく、明るくて、はっちゃけていて元気な、「普通の」子どもたちでした。こういうことをもっといろんな人に知ってほしいと思います。

JFCというカテゴリーに入れて見るのではなく、その人自身を見るべきなんだと感じました。偏見やステレオタイプを全て取り去ること、そしてそのためには実際に交流してみることが大切だと気づきました。

最後に、読者の方にメッセージをお願いします。

ぜひ、一度劇を観に来てください!学外の方も参加可能です。

JFC問題はまだマイナーで、なかなか知る機会がないと思うのですが、千葉大学では招聘活動も行っているので、少しでも関心があれば是非観に来て、何かを感じ取っていただけたらな、と思っています。

取材を終えて

国際問題やボランティアに対して芯の強い思いがあり、様々な人と繋がりながら活動をしている静香さん。私も観劇し、交流会やワークショップに参加させて頂きましたが、とても学ぶこと、感じることが多く、貴重な経験となりました。これからも「TSUNAGU」の活動を楽しみにしています!

Twitter:@TSUNAGUyoDAWN

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About Author

手塚 優那

千葉大学大学院2年、教育学専攻。趣味は海外旅行と写真で、大学生になってか ら66ヵ国の国々を旅してきました!現在はデンマークの教育やライフスタイル に関心があり、現地調査をしようと計画中です。 卒業論文は「女子力とジェンダー問題~国際比較から~」で、女性がもっと活躍できる社会作りの一翼を担いたいと思い、ハナラボのライターになりました。女子学生の皆さんの原動力になるような記事を書いていきます。

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