初代ハナジョブ学生記者で、現在は某通信会社で法人営業(某外資系のお客様の担当)のSAORIが綴る、社会人のリアルな生態!学生時代に考えていたことが、29歳の今どう変わったか、また変わらなかったか、29歳だから直面する仕事や結婚・・・などざっくばらんに語ってもらいます。
みなさん、こんにちはSAORIです。
入社3年未満で離職する人が増え、社会的に問題になっていますよね。
その原因の一つが、仕事を始めてみて「こんなはずじゃなかった!」という、入社前と入社後のギャップ。私自身も、入社後の仕事内容に疑問を感じることもありました。
今回は、新入社員時代の仕事と、その当時感じていたことについて綴りたいと思います。
入社当時は内定辞退した、まさかのマスコミ担当に・・・
マスコミ=華やか?
「文系だし、人と関われる仕事といったらやっぱり営業かな」
そう思って、配属希望面談で迷わず営業を希望し、見事第一志望通りとなりました。しかし、何の因果か、最後の最後まで悩んでいた業界のマスコミの担当に!
「マスコミ=華やか」でお金もある印象が強かったのですが(典型的なステレオタイプでごめんなさい・・・)、実際あるテレビ局を営業訪問してみると、制作費が限られている中、ITやネットワークに投資するのはなかなか難しいという状況でした。
アイディア勝負!?
そこで、私はある番組とタイアップして、ご当地の「お守り」を携帯に配信することを提案しました。配信の仕組みをうちの会社で提供し、「携帯お守り」を課金制にすることで番組にもお金をもたらすサービスです。
コストが限られている中、アイディア勝負でどうやったらエンドユーザーが楽しめるサービスになるか、またどうやったらお金を生むサービスになるか、テレビ局の方と一緒に考えるのはとても楽しく、仕事に対する姿勢が大きく変わりました。
とはいえ、最初からこのように、企画から立ち上げまで携われたわけではありません。
やりがいのある仕事って?
新入社員の登竜門があった!
配属された当初は、契約資料の作成や訪問同行のアシスタント・・・と言えば聞こえはいいですが、実際は、テンプレートとなっている資料の契約者名や日付をひたすら修正していく事務作業、オーダー作成など、いわゆる新入社員の登竜門的な仕事が待っていました。
ハナジョブの学生記者の経験で、社会人にもたくさん会っていたし、資料作成やメール作成も行っていたので、仕事にはある程度自信はありました。ところが、メールや社内文書ですら先輩のチェックが必要で、1日がかりの仕事となっていました。
正直なところ、当時は「なぜここまで細かいことを行う必要があるのだろう?」「もっと効率化できるのでは?」と、そんなことばかり考えていました。
やってみて考えるべき
確かに、効率化が必要な仕事はきっとあると思います。ただ、数年働いてみてわかったのは、何事もまず「やってみて」考えるべきだということです。
やる前に文句を言うのではなく、実際仕事をやってみて、効率化できる部分を見つけることが大切だと思います。一見遠回りしてみえる作業にも、実はちゃんと意味がある。それは、やってみないとわからないですよね。
そういった過程を経て、ある程度仕事が回せるようになったからこそ、上記で述べた「携帯お守り」の仕事に繋がったのだと思います。
学生時代に華やかな仕事をしている人ほど挫折しやすい!?
新入社員の後輩たちはアグレッシブ!だけど・・・
会社で開催される、学生向けの企業説明会や懇親会に参加すると、いろいろな経験をしている学生さんたちに出会います。学生時代に会社やNPO法人を立ち上げたり、イベントで著名人を招いて講演会をアレンジしたりと、本当に感心することばかり。
説明会でも、学生さんに「学生時代リーダーなど務めことないのですが、やはりそれだと厳しいでしょうか」などと、よく聞かれます。新入社員の後輩たちも、学生時代に留学したり学生団体の幹事長をやっていたりする人が多く、とてもアグレッシブです。
こんなはずではなかった!やりがいのある仕事がしたい!?
でも、学生時代の華やかな経験と仕事のギャップが大きく「こんなはずではなかった、やりがいのある仕事がしたい」と辞めていく新入社員は少なくありません。
もちろん、ベンチャーと大手企業では新入社員時代に経験できることもスピードも異なるので、彼らの気持ちはわかります。けれど、今働いている場所で学べることはたくさんあるはずです。今やっていることが将来にどうつながるのかを意識できていれば、どんな仕事でも自分の糧になっていくのではないか、私はそう信じながら今日も働いています。