面接を通して、強みが固まった(金融/大手証券会社 総合職)
Yokoさんはかわいらしい雰囲気がある方で、とても意欲的でしっかりしているように見受けられました。インタビューでは、就活の全体的なお話や、就活に臨む姿勢・心構えなどを中心にお聞きしたいと思いました。
どのように自己分析をされましたか?
自己分析は学内やウェブでやったんですけど、結果が自分の思ってるものと違うことが多かったので、エントリーシートなどには特に活かしませんでした。一応、自己分析の結果は念頭に置きつつ、自分の強みや弱みを主体的かつ客観的に考えました。重視するのではなく、自分の思いにプラスする感じで利用しましたね。
強みがどこでどう活かせるかって、普段の生活から意識してましたか?
バイトやサークルでの経験で何を学んだのかを振り返って、強み弱みを見つけていった感じですね。4年間続けた塾の講師は、自分のこういう強みを活かしたいからやろうと思って始めたのではなく、教えることや子供が好きっていうちょっとしたきっかけで始めたんです。
その結果として得たものは、相手の話を聞く力だったり相手を思いやる気持ちだったり。強みと弱みって表裏一体かなっと思うので、自分の中でもどこを強みとして良いのか分からなかったんですけど。
何かひとつアピールしても良い面と悪い面があると思います。それをどうやって強みに変えていきましたか?
私の場合は何事も一生懸命に取り組むことが強みって考えていたんですけど、それは逆に人一倍作業や課題に対して時間がかかるっていう弱点にもなると思うんです。そこを克服するために優先順位をつけて物事に取り組んだり、時間を有効活用したりと、少しでも弱みをプラスに変えるように心掛けました。
弱みを弱みのままとどめるのではなく、その弱みをいかに改善しようとするかが大事になってくると思いますし、逆にアピールにもなるのだと思います。
自分の強みはここだという結論はいつごろ出ましたか?
初めの内は伝えたい自分の強みや弱みがバラバラだったんですけど、ひとつひとつの面接時間が結構長かったので、じっくり自分と向き合ったり、面接官の方と落ち着いて会話をさせていただく機会をいただけたので、大体2、3社ぐらいで固まってきました。最初に面接を受けたのは結構早くて、11月でした。本格的には1月入ってからでしたね。
譲れない要素を探す
相当な数ある企業の中で、どうやって志望企業を絞っていったのか教えてください。
自分が何をやりたいのか、最初はありすぎて絞れなかったんですね。そこで、自分の中で譲れない要素を考えることにしたんです。まずは好きな企業という要素でどんどん受けていきました。好きな会社の一員になれたり、好きな商品に囲まれて仕事ができたら、誇りを持って毎日頑張れるだろうなぁって。
そこから更に3つの要素で絞りこみ、英語が使えること、世界中にネットワークがあること、成果主義であることをベースに企業を絞っていきました。
「成果主義」というと賛否両論あると思いますが、いかに頑張ったかで評価してもらいたかったので、年功序列で出世するのは不公平かなという気持ちと日々成長していきたいと思っていたので、そういう状況に自分を追い込むことでモチベーションも上がるかなと思って要素の一つとして掲げました。
職種も目移りしたんですけど、どういう女性になりたいかってビジョンが徐々に狭まってきて、最終的に一社に絞り込むことができました。
圧迫面接にどう切り返すかを楽しむ!
何次も続く面接の中で、学んだものを次に活かそうと工夫されたことはありますか?面接の雰囲気もあわせて聞かせてください。
面接に行くと、帰りの電車の中で「こうすれば良かった」って自然とフィードバックされるんですね。それをメモしたり、キーワードを残したりして、次の面接では絶対に伝えようって思ってました。あとは軽くでいいので話の筋道を用意して行った方が心の準備にもなりますし、即興で話し始めるより、相手にも話の内容が伝わりやすくなるのではと思います。
面接の雰囲気は各会社、また同じ会社でも担当面接官の方で違うと思います。圧迫面接が不安だったんですけど、私は圧迫って感じたことがなかったんです。
圧迫面接って、そう感じるか感じないかだけなのかなって思いました。ピリッとしてるなって感じた時は、厳しい質問にどう切り返すか試されてるんだと思ったので逆に燃えました(笑)脅かそうとして行われている面接ではないので、掛け合いや切り返しを楽しむって考えた方が良いのかなと思います。
「なぜなぜ」質問に答えられるように、理由を掘り下げて考える
厳しい質問って、どんなものがありましたか?
例えば、「なぜ当社を希望したんですか」という質問に答えたとしても、「それはなぜですか?」と、なぜなぜの質問が延々と続く質問は厳しかったですね。準備の段階でも自分でどんどん答えを掘り下げ、答えを考えておかなきゃいけないなって反省しました。
でも気構えて考えてもなかなか答えは見つからなくて。意外と、お風呂や電車で帰る途中といった身近な時間の方が自分の中に溜まってたキーワードやポジティブな部分、ネガティブな部分がふっと浮かんできたり、答えが見つけられると思いました。
会社に貢献できる自分をイメージしてもらえるように
大学時代に頑張った経験や、取り組みから得られたことがアピールポイントになったことってありますか?
その質問はどこの面接でも必ず聞かれると思います。私の場合は主にサークル活動について話しました。 私は英語サークルの活動で培った、スピーチ原稿を書くときの忍耐強さや、問題解決能力などをアピールポイントにしていました。面接官の方の記憶に残るように、キーワードを出して伝えやすくするように努力していました。
そして、これらの経験、能力は今後会社であらゆる困難に出くわしたときに役に立つのではないか、と、働く将来の自分と関連付けて伝わるように心掛けました。その力を活かしていかに会社に貢献していく自分を想像してもらえるかが大切だと思います。
失敗をプラスに変えられるように試行錯誤するのは、楽しい!
特に大変だったことはありましたか?
始める前は大変なことばかりなんじゃないかって心配してたんですけど、実際はすごく楽しかったです。社会に出る前の「学生」という位置づけは社会勉強という意味でも貴重な時期でした。利害関係なく会社のトップの人とお話したり本社に乗り込んだり出来るので。 面接で思いが伝わらなかったり、頑張らなきゃっていう時期はあったんですけど、次の面接でどう言ったらこの気持ち、思いは伝わるのだろうと考えを巡らせ、失敗をプラスに変えられるよう試行錯誤するというのは、とても楽しかったです。
人との出会いや面接でのやりとりを、自分の中での蓄えにしていくということですね。
はい、出会いってすごく大切ですね。最終的に新卒で入社する会社は1社ですけど、2社だけ見て決めるよりも、10社、100社というように、分母が大きくなれば大きくなるほど入社する会社を何倍も愛せると思います。色んな企業との出会いは楽しかったし、どの会社の一員として仕事に携わっていくことができるんだろうっていうワクワク感を感じながら就職活動をしていました。悩んだ分ブレもないし、納得した就職活動が出来たと思っています。
就職活動を楽しんで!
前向きな姿勢がとても参考になりました。最後に就活生にメッセージをお願いします。
就職活動は楽しむ方が絶対良いと思います。一つひとつの出会いや面接を大切にし、こういう貴重な経験をさせてもらっているんだということを楽しむことで、面接でもエントリーシートでも思いが伝わるんじゃないかなと思います。まっすぐにぶつかっていけば大丈夫です。
今回は貴重なお話ありがとうございました。
ありがとうございました。