学生時代から無印良品が好きだったという永澤さん。念願だった商品開発の仕事に携わり、無印良品の製品を生み出すために欠かせない部署で活躍しています。人気の商品開発の仕事とはどのような仕事かも含めて、永澤さんにお話を伺いました。(2009年10月の情報です)
「無印良品の人と商品が魅力的」そう語る永澤さんの仕事内容をお聞きしました。
現在のお仕事内容を教えてください
私が所属している部署は「品揃開発担当」といって、2009年6月に新設されました。主に商品の品揃え計画の起案と策定、商品開発のサポートをしています。具体的には、無印良品のコンセプトに基づいて、「無印良品」としてどんな商品が必要か、また、それはどんな商品であるべきか、無印良品が今後強化していきたい分野はどこかなどを調査し、計画立案することです。現在私の部署には、5人が所属しています。
現在の仕事に就くまで、どのようなお仕事をされてきたのでしょうか?
最初に商品本部にアルバイトとして入社して、商品開発のアシスタントをしていました。その後、店舗勤務を経て、、品質管理、ISO事務局でのマニュアル作成など様々な職種を経験しました。結婚、出産のため休職し復職してから、いくつかの部署を経て、希望していた商品部で商品開発の仕事に携わりました。そして、今年の6月に現在の部署に配属されました。
永澤さんの学生時代についてお聞かせください。また良品計画に入社を決めた理由を教えてください。
美大で、グラフィックデザインを専攻していたんですが、とにかく課題に追われる日々でした。あとは、テニス部に所属し、部活動に励んでました。美大は個性的な人が多かったので、とても刺激を受けましたね。
入社のきっかけは、学生時代から無印良品の商品が好きだったことです。よく家の近くにある吉祥寺店に通っていました。また店舗で働いているスタッフがとても大人っぽくて魅力的に感じましたね。あとは、やはり作ることが好きだったので、モノづくりに携わりたいという思いがありました。
仕事は新しい自分を発見できる場所。-「人の意見に素直に耳を傾けることも大切」そう語る永澤さんの仕事に対する思いを聞きました。
仕事の楽しさと苦労を教えてください
やりがいは、チームで無印良品のモノづくりのコンセプトを共有して、一つのモノを作り上げていくことです。今の部署に配属になって、改めて無印良品のコンセプトについて考える機会が多くなりました。その考え方を社内外に伝えていくことは、とても勉強になるし、楽しいです。苦労は、サポート役として社内の想いや悩みを受け止めながら、会社の目指す方向に進めていくことですね。
子どもが小さい頃は、当社の「チャイルドケアタイム」制度を利用していました。この制度は子どもが小学校1年生までの間、1日2時間を限度として勤務時間を短縮できる制度です。勤務時間が短いこともあり、仕事量が他の社員より少ない気がして、「私は会社の役に立っているのか」と不安に思うこともありましが、今まで一度も仕事をやめようと思ったことはないですね。
永澤さんが仕事で心がけていること、大事にしている思いを教えてください
心がけていることは、与えられた役割をしっかりやり遂げることです。限られた時間の中で精一杯、集中してやるように心がけています。あとは、謙虚であること。分からないことは教えてもらい、人の話にも素直に耳を傾けるようにしています。
永澤さんにとって仕事とは何ですか?
新しい自分を発見し、可能性を試せる場所だと思っています。良品計画では必ず一度は店舗に配属されることになっているのですが、私は接客の仕事をしたことがなかったので、無理だと思っていました。けれど、店舗で様々な経験をしていくうちに、できないと思っていたことができるようになりました。例えば、当たり前のことですが、お客様に対して常に笑顔で接すること(笑)。無印良品の良さを伝えるには店頭に立つスタッフの役割が大きいことも、仕事を通して改めて気づくことができました。
仕事と家庭はどのように両立しているのでしょうか?
現在、小学校5年と2年の子どもがいますが、子どもが小学校1年までは当社の「チャイルドケアタイム」制度を利用し育児との両立をしていました。この制度があるお陰で、部署にいる社員の理解を得られやすかったですね。さらに当社は完全ノー残業で、6時には退社しなければいけないんです。残業をする場合には上長の許可が必要となります。ですので、自分だけが早く帰っているというイメージがなく、肩身の狭い思いをせずにすんでいました。
また、家庭での家事は完全に分担していて(笑)夫と協力してやっています。子どもが小さい頃は双方の両親にも非常に助けられました。子どもが大きくなって少しずつ両親の仕事の内容などを理解してくれるようになったことも励みになっています。
永澤さんの休みの日の過ごし方、趣味などを教えてください。
休みの日はたまった家事のリセットをしてます(笑)あと、社内にクラブ活動があって、月に数回、テニスとヨガに参加しています。テニスは子供と一緒に参加しているんですよ。
永澤さんの将来の夢を教えてください
商品を通じて無印良品の良さをアピールしていきたいです。特に生活者の視点でモノを作っていくことを大切にしていきたいですね。また、当社では育児休暇を取得する社員が多いんですが、復職に対して不安を抱えている人が少なくないんです。私の経験を生かして、女性社員のサポートをしていけたらとも思っています。
学生に対して何かメッセージをお願いします
商品開発という仕事では、日常の出来事や一見関係ないと思うような事が後々、商品開発のヒントや、アイディアにつながったりします。もし同じ職業に就きたいと思っているなら、固定観念にとらわれず、いろいろな角度から物事を見られるように常に好奇心を持っていて欲しいですね。
学生時代に経験できることには無限大の可能性があると思います。時間を大事にして、興味のあることにはどんどんチャレンジしていってください。そして時には立ち止まって、自分自身がどんな職業につきたいのか、ゆっくり考える時間も大切なことだと思いますよ。
インタビューを終えて(ハナジョブ学生記者)
個人的に商品企画という仕事にとても興味あったので、今回の取材はとても興味深かったです。永澤さんが、靴下の商品企画を担当していたときには、常に人の足元を観察していたという徹底ぶりには驚きました!面白いお話をありがとうございました。