「社会人若葉マークのわたし」では、新卒社員として入社をしてから1~2年が経過した先輩たちに「現在の仕事内容や仕事のやりがい」「入社し働いて気が付いた社会人の面白さや苦労」「これからのキャリアをどう考えているか」などをインタビュー。
社会人は大変なこともあるけれど、楽しいこともたくさんあるという思いを語っていただき、これから社会人になる女子学生の皆さんの背中を押します。今回は、アパレル業界で働く新社会人misatoさんにお話を聞きました。
古着屋のアルバイト経験から選んだ道
詳しい仕事内容と今の仕事に就いた理由を教えてください。
アパレル会社に入社し、店舗で洋服の販売を行っています。昔から洋服が好きでしたが、仕事にしようと思ったきっかけは学生時代に古着屋さんでアルバイトをしたことだと思います。洋服がお客様の新しい生活の一部になることや、たった一枚の布で自分や他の人の喜びにつながり、新しい自分になれるということにすごく感動しました。洋服にはストーリーがあって、タグに名前が書いてあったりするとすごく長い間愛用されていたというような歴史、ブランドにこめたビハインドを感じます。仕事として、洋服にこめられたこだわりや、仕立ての背景を伝えたいと思ってアパレル業に決めました
学生時代にはアパレル業界以外に興味はありましたか。
他にはまったく興味がなかったです。洋服が好きなこともあり「好きな服を着て仕事をしたい!」と思っていました。そうすることで、自分の仕事へのモチベーションにつながるのではないかと考えたからです。
私も制服やスーツよりは私服の方が好きなので、気持ちが分かります。 では、就活を意識し始めた時期はいつですか。
周りは2年生の春休みごろに始める人が多かったですが、私は結構スロースターターで、本格的には3年生の12月頃から始めました。10月頃に第一希望の会社のインターンがあり受けましたが、落ちてしまい、その時はすごく焦りました。それから「やばい、やらなきゃ」と思って12月ごろに他のアパレル企業で洋服のコンセプト・企画を考えるといったインターンを選んでいました。
就活で苦労したことは何ですか。
私はアパレル一本に絞ってしまったので、なかなか内定がうまくとれなくて、他の業界をもっと見ておけば良かったなと思うこともありました。自分がやりたいことを絞ってしまったがために、そこしか見られなくなってしまいました。その時は、今働いている会社が第一志望だったので、落ちたらアルバイトから始めようと思っていたぐらいでした。本当に受かって良かったです(笑)。今思えば、雑誌関連などで働くのも良かったかもしれません。
就活は合コンのようなもの
就活の際に大切だと感じたことはありますか。
会社によってポリシーや根本となる考えがありますが、それが自分の考えと一致しないと受かりません。とりあえず正社員になりたいからって会社に似た考えに持っていこうとしたら落ちると思います。就活は合コンみたいな感じで、ご縁がとても大事だと思いました(笑)。ありのままの自分で挑み「こういうことをやりたいからこの会社に入りたい!」という意思を明確に持つことが大切です。
インターンに落ちた時に焦ったと聞きましたが、他に焦りを感じたときはありましたか?
はい、ありました。第一志望の企業はエントリーが一番遅くて心配でした。他のアパレル会社の人事のかたが「君、絶対に受かるよ」という感じで面接練習までしてもらったのに、結局二次で落ちてしまい、「簡単に人を信じてはいけないな」と思ったこともありました(笑)。そんなときは、周りの友達の情報を聞いたり、大学のキャリアセンターで一緒に嘆いたりするとエネルギーチャージになって「みんながんばっているからがんばろう」と思えました。
社会人になって大切にしていることはありますか。
周りを見て動くことです。私は一人で動くことが好きで、あまり周りを見ることが得意ではありません。今働いているところは、勤めている会社のブランドが数種類入っている複合店になっています。他のスタッフとどんな些細なことでも連携しておかないと、お客様にご迷惑をおかけすることもあるので、勝手に自分一人で判断して動くことはすごく危ないと学びました。
それと、一人ひとりの違いや良さを受け入れて自分に生かすことが大事だと思いました。人によって得意なことや苦手なことはあるので、相手の苦手なことを他の人が気づいて伸ばしてあげるっていうのは大切だと思いました。
ブランドのポリシーを大切に
これからの目標があったら教えてください。
幸運なことに、第一志望の企業、そして志望のブランドで働くことができています。最近では私に洋服を選んで欲しいといって来てくださるお客様もいて、その方に恥じないよう、ブランドのポリシーや洋服をお客様に丁寧に届けていきたいなと思っています。
最後に女子学生にアドバイスをお願いします。
ぜひ、遊んでください!大学生の間は進路に悩まれると思いますし、自分探しをして自分ってどんなだろうと改めて見つめなおすことが何度もあります。せっかくたくさんの時間があるので、それまでは自分のやりたいことをやりきるまでやって、それから「未来に対して自分は何がしたいのだろう」と就活に活かせられれば、すごく豊かな人生になると思います。
インタビューを終えて
misatoさんはインタビュー中常に笑顔で、こちらまで明るい気持ちになりました。私は就活が不安で、何をしたら良いのか分からないなと悩んでいましたが、仕事だけに注目するのではなく、どうしたら自分が豊かな人生を送れるのかという広い視点から考えてみようと思います。まずは、大学生の間にやりたいことをやりきろうと思います!貴重なお話をありがとうございました。