【社会人若葉マークのわたし】では、新卒社員として入社をしてから1~2年が経過した先輩たちに「現在の仕事内容や仕事のやりがい」「入社し働いて気が付いた社会人の面白さや苦労」「これからのキャリアをどう考えているか」などをインタビュー。社会人は大変なこともあるけれど、楽しいこともたくさんあるという思いを語っていただき、これから社会人になる女子学生の皆さんの背中を押します。今回は、航空業界を経験したのち、ダンスのインストラクターとして働く新社会人にお話を伺いました!
働いて分かった「憧れ」の中の大変さ
これまでの仕事内容について、新卒時代を中心に教えてください。
現在はダンスのインストラクターの仕事をメインにしていますが、新卒では普通に就職して大手航空会社の地上職に就きました。地上職はシフト制で、その日によって業務内容が違います。カウンターや保安検査場を抜けた後のゲートで働く日もあれば、到着ロビーやフリーとして人手が足りないところに入る日もあります。資格を持たないとできない業務もあるので、仕事場が固定している先輩もいましたね。
そのときに感じていたお仕事のやりがいを教えてください。同時に、大変なことや難しいと感じたことがあれば教えてください。
航空会社では自分のやりたいことを選ぶことができず、全ての業務を覚える必要がありました。覚えきれない量なので、みんな胸ポケットに入る程度のメモを持ち歩いていて。私は覚えきれていない知識や複雑な知識、よく聞かれる質問、専門用語を書き込んだカンペみたいな分厚いメモ帳も作っていました。それを忘れた日は大変でしたね。
驚きました。実際に経験しないと分からないことですね。
今思い返すと、憧れることもたくさんありましたが、私には過酷な環境でした。それでもお客さんを時間内に飛行機に案内できたことが会社の評価につながったり、この会社は定時できちんと飛行機が飛ぶというイメージや会社のブランドに自分が加担できたと感じたときはやりがいを感じました。とにかく1年目はずっと追われている感じで、必死でした。
どうして1社目の航空会社の仕事を選んだのですか?
もともと空港とその雰囲気が好きでした。地元の宮崎にいるときに母が空港の売店でパートをしていて。よく母の仕事が終わるのを待っているついでに空港に遊びに行っていたんです。飛行機を見るのも好きだし、空港の雰囲気も好きだし、空港で働きたいなって思っていました。
では就活を始めたときからずっと航空会社を志望していたということですか?
志望した職種や企業は航空会社1本でした。でも実は、就活する前に就職するかダンスをするかずっと迷っていました。
そうだったんですね。就職活動かダンスの道かどちらを選ぶか迷っていたとき、どうして就活することを選んだのですか?
1つはやっていける自信がなかったからです。そして、もう1つは、両親のことを先に考えていました。父が昔ながらの考え方を持った人で、一般的な就職して働き続けて定年で辞めるっていう道筋を重視する人だったんです。その道を選んだ方が両親は喜ぶんだろうなと思って。父には一度「ダンスの道でいかんの?」と聞かれたけれど、たぶん行ってほしくないだろうなと思ったので就職することにしました。