では、仕事を通じてデザイナーの経験を一から積む中で、大変なことをどの様に乗り越えてこられたのですか?
最初は、デザインの知識や表現方法を全く知らずに入社したので、デザインソフトに慣れることからはじめ、先輩方から沢山のデザインに関することを教えて頂きました。毎日必死に経仕事をする中で、最近ではロゴひとつとっても文字の組合わせによって見え方が変化すること、この表現技法の組合わせの方がオシャレにみえる、といったことを体得しつつあります。自分自身が好きな「デザインすること」を仕事にしていることが、結果として大変なことを乗り越える原動力になっていると感じます。
それでは、働かれている中でできた今後の目標を教えてください。
今はまだデザインスキルを学んでいる段階なので、将来の大きな目標は定められていません。ですが、クライアントの方にもらった要望をそのまま形にするのではなく、商品がよりよいものになるよう、+αの提案ができるようになることを今は目指しています。
その他にも、誰かの困りことをデザインのクリエイティブな力で解決していくことにも将来挑戦していければなと思います。社会課題の解決法は人によってアプローチは様々だと思いますが、自分の得意分野であるイラストをかく、物をつくることを生かして今後社会に貢献していきたいです。
自分の将来について、悩むのは当然。でも、行動し続けることを忘れないで!
就活って何から始めたらいいの?という方へアドバイスをお願いします。
小さなことでもいいからインプットすることが大事だと思います。
例えば、料理を始める、美術館にいってみる、普段歩かないところを散歩してみる、とにかくいろんなことをインプットしてセンスを磨く、自分のちょっとでも好きなことを見つける。はたまた、苦手なことを見つけることで自分やりたいこと、働きたい業界をみつける糸口になるのではないかと思います。
社会人になるまで、社会人になることに対して日々大変で忙しいというネガティブな印象が先行していましたが、地道な毎日の中で着実にスキルが付いている実感あり、とても充実した日々を過ごせています。自分の少しでも興味のあることを仕事にするとすごく毎日楽しいですし、未来の自分への投資だと思って、皆さんに就活を頑張ってやってみてほしいなと思います。
やりたいことを仕事にできることは幸せだと思うのですが、その上で自分自身の生計を立てていかなければならないという不安も多くの方が悩むことだと思います。その点はどのように考えていらっしゃいましたか?
就職先を考える上で、お休みが取れれば趣味は休みの日にするので、仕事内容はそこまで気にしない、福利厚生がしっかりしている会社であればいい、というような自分のぜったい譲れない軸があると思います。
私の場合は、仕事をしていく中で手に職をつけたいと思っていたので、そこまでお給料が高くなくても自分の軸が乱れなければいいかなと考えていました。自分の譲れない軸を発見することが大切なことなのかなと思いますね。
最後に質問させてください。社会人2年目として自分を評価するなら何分咲きですか?
6部咲きですかね。最初ゼロからのスタートだったので、そこから考えたら自分が考えていたより成長できているなと思います。
私は雑談力がなくて、クライアントの人と会話するのに苦手意識があるんです。
打ち合わせのときって余談も大事なんですよ。かわいがってもらうようなことがなかなか難しくて。このあたりの能力を今後伸ばしていきたいです。
インタビューを終えて
取材を終えて一番最初に思ったことは、「好きを仕事に。」できていることはとても幸せなことだということです。取材を進めて行く中で、仕事について語られる高原さんからはデザイナーの仕事が好きで、日々充実されている雰囲気がにじみ出ていました。
自分は何が好きで、どんな環境に身を置きたくて、どんな人になりたいのか。
就職活動をする上で、誰もがぶつかる難題について、悩んでも行動し続けることを大切にしたいと感じました。
取材:川勝来夢