【社会人若葉マークのわたし】では、新卒社員として入社をしてから1~2年が経過した先輩たちに「現在の仕事内容や仕事のやりがい」「入社し働いて気が付いた社会人の面白さや苦労」「これからのキャリアをどう考えているか」などをインタビュー。社会人は大変なこともあるけれど、楽しいこともたくさんあるという思いを語っていただき、これから社会人になる女子学生の皆さんの背中を押します。
オープンな雰囲気の中で働きたい!そんなときに出会った私にぴったりの企業
現在のお仕事の内容を教えてください。
外資系の金融機関、具体的には損害保険の営業推進課で働いています。いわゆる総合職の採用で入社しました。そこで、私は営業の企画をしています。保険会社の中でもBtoB企業なので、保険を売ってくださる人がどうしたらもっと売ってくれるのか、ということを考えて、企画や方針、施策を作っています。
企画のお仕事をされているとのことですが、クリエイティブさなどは求められるのでしょうか。
そうですね。実行した施策に対してあまり効果が出ていないと感じたときは、次に新しくどういうことをやっていこうかと考えを練り直します。そういった面では、確かにクリエイティブさも求められるかもしれません。
他には、データを見て分析する力も必要です。どんな仕事であっても、数字を見る力は必要とされるので、そうした分野においては頑張って勉強しています。実際に、この仕事を選んだ理由の1つは、データ分析などの数学的な力を身につけたいと思ったことからです。
なるほど。データを分析する力を身につけたいと思ったことも現在の企業に入られた理由だということですが、他に就職する企業を選ばれる上で意識されていたことはありますか?
一番大きな理由としては、企業の自由な雰囲気です。
今の企業はフラットな雰囲気で、もちろん上下関係もあるけれど、言いたいことは言える環境です。実際に、上司からフィードバックをもらうことも多いし、皆とフランクに話せる部分はオープンさを感じますね!また、アメリカのミズーリ州に1年間交換留学をしていたので、英語を使える外資系の企業に興味を持ったということもあります。
会社に入ってみて発見したことはありますか?
思っていたよりも、学ぶ環境がしっかり用意されていたことです。研修もしっかりしています。例えば、社内の人が参加できる英語クラスが設置されていたり、幅広いビジネスの基礎スキルを無料で学ぶこともできます。実際に、私も11月から英語のクラスに参加します!
あと、他には部署によりますが、私の所属する部署は年功序列のような制度があまりなくて、理不尽なこともなく、快適に仕事できていますね。
一方で、忍耐力が必要とされる場面も多いです。地味な仕事もたくさんあることを実感しました。あとは、学生の時と違って思っていたより失敗します。でも、社会人の多くの人が通る道なので、そこで落ち込み続ける必要はないと思い、次に生かしています。
やりたいことは全部チャレンジ!駆け抜けた大学生活
大学時代はどのようなことをされていましたか?
大学生活の4年間を総じて言うと、やりたいことをやりきりました。留学に加えて、チアリーディング、SUPというマリンスポーツもしていました。他にも、ハナラボで学生記者もしていて、それらは全部今に繋がっているなと感じます。
大学時代の活動が今に繋がっているとのことですが、具体的にはどのように関係しているのですか?
そうですね。チアは留学の準備があったので、一年しか続けられなかったけれど、年功序列や伝統的な雰囲気の中で下積みをさせていただきました。その経験から、年功序列を重視するのではなく、フラットに意見を出すことができる環境に身を置きたいという考え方にも繋がりました。
あとは、SUPでは体力とバイタリティを身につけました。活動の日は、朝が早く、始発に乗る勢いで起きていたんです。社会人になる前にそういった力を身につけられたのはいい経験でしたね。その活動の中では、社会人の方と会話する機会も多くあったので、目上の方との関わり方を学ぶこともできました。
ハナラボでの学生記者の経験が役立っているなと感じるときはありますか?
今の会社でもメルマガを出したりするのですが、そういったときに役立っていると感じます。一度ヒアリングして、そこから文章を書くというスキルはどこでも必要なんじゃないかなと思います。
大学ではどんな学部でどのような学びをされていたのですか?また、今に繋がっていると感じることはありますか?
私が国際交流学部の日本文化学科というところにいたのですが、とても自由な学部でした。そのおかげで、幅広い分野のことを学んで、いろんなことに挑戦するきっかけができました。
役立っていることは、興味あることに対して、学んで、まとめて成果として出すというプロセスの体験と、リサーチ力です。これは、仕事でも必要なので、確実に学生の時の力が役立っていますね。
インプット中心の一年目。これからは学びを生かして成長したい!
今考えている仕事においての目標はなんでしょうか?
そうですね。まず、しっかりとスキルを習得して、仕事で何か目に見える成果を出すことが目標です。例えば、データを作る上でプログラミングが必要なものがあるので、より業務を効率化するなど、わかりやすい成果を出したいなと思います。
他には、会社の中でいくつかのサークルのようなコミュニティがあるのですが、そこの一部に所属しているので、その中でリードしていく経験を積みたいなと思います。昨年はインプットが中心だったので、これからは自分で何か提案して動かすことにチャレンジしたいです。
今後の人生プランはどのように考えていますか?
30歳前には結婚したいなと思っています。他には、今テレワーク中のため、自由な場所で働くことができる環境なんです。私は結構自然が好きなので、この間は1週間山の近くのホテルに泊まって働いてみました。ずっと家にいるのではなく、環境を変えることはいいことだと実感しました。それを今後の人生でできたらなと思い、多拠点生活に憧れていて、今調べています。
社会人として自分を評価するなら何分咲きですか?
研修があったので、まだ実務に入って一年くらいです。忙しく突っ走ってきてやっと今があります。去年は結構インプットが多い年だったので、うーん6分くらいかなと考えています。次の一年でアウトプットしながら学びも生かして成長していきたいですね。期待を込めて6分にしておきます!
もうひとつ、漢字一文字で自身を表すとしたら何でしょうか?
「進」むですね!一歩一歩勉強しながら進んでいく一年でもありましたし、今後もこうやって地道にやっていくしかありません。頑張って後悔しないように進んでいきたいなという思いです!
就活生へのメッセージをお願いします。
学生みなさんに対しては、今はやりたいことはなんでも挑戦してみて欲しいです。そして、就活生に対しては、最終的には、絶対に会社は決まるのであまりシリアスにならず、黙々とやってほしいと思います。あとは、困ったら周りの人に相談することも大切だと思います。親でもいいと思いますが、もっと幅広い層や、年が近い年代の人にもアドバイスを求めると何か突破口があるのではないかと思います。頑張ってください!
インタビューを終えて
取材をしていて、Sさんの向上心あふれる姿がとても印象に残りました。また、学生に対するアドバイスはSさんの経験に基づいたお話だったので、説得力があり、私も残りの3年間、全力でチャレンジし続けたいと思いました。お忙しい中ありがとうございました。
取材:高橋咲也子