就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Hitoeさんの就活スケジュール(2022年3月卒業)
2020年7月~8月 | 1週間のサマーインターンに参加。 |
9月 | 気になる企業を探してマイページへ登録。登録した企業の説明会やセミナーへ参加。 |
2021年1月~2月 | 早期選考の面接対策。いくつかの企業の早期選考へ参加。 |
3月 | 企業説明会への参加。参考書などを使用してWebテストの対策。 |
4月 | エントリー開始。ESの提出、面接、Webテストを毎日行う。 |
5月 | 1日に1~2社の2次面接 |
6月 | 最終面接を10社受けた。就職する企業から内定をもらう。 |
7月 | 内定もらった後も就職活動を続け、2次選考3次選考などまだ募集している企業へエントリー。 |
8月 | 1次選考で内定を頂けた企業に就職を決める。 |
ダイナミックなやりがい。大きなお金を動かすとは?!
志望した業界や職種はどこでしたか?
就活を始めたときはコンサル、シンクタンク、インフラ系、メーカー、ITや金融などを視野に入れていたのですが、最終的にはITや機械、化学素材系のB to Bメーカーの2つに絞りました。
どうしてメーカー・IT業界に興味を持ったのか教えてください。
特にこれといったきっかけはなかったのですが、漠然と世の中を支えたいみたいな思いがあり、興味を持ったのだと思います。特にITやインフラ系の仕事は、私たちが生活していく上で欠かせないものなので、そこを陰ながら支える仕事っていうものにすごく惹かれました。純粋に「世の中を支えたい」そこがモチベーションになっていると思います。
内定した会社について教えてください。
部品のメーカーで、車や機械の部品を作っているB to Bの会社です。
どんなきっかけでその会社を知ったんですか?
就職四季報という雑誌がきっかけでした。そこからその会社について調べてみると、部品メーカーとして日本最大手であることを知り、とても魅力に感じました。また世界中に生産拠点や販路を抱えているということから、入社後も影響力を持ちながらダイナミックな仕事ができるという期待もあり、エントリーを決めました。
雑誌がきっかけだったとのことですが、企業を探す際に大事にしていた点は何かありましたか?
私は、年収・シェア・知名度・採用人数・採用大学の点から自分の希望する範囲を決めていました。具体的には、「平均年収700万以上、業界大手、有名すぎず知る人ぞ知る企業であること、採用人数が10人以上、自分の大学からも採用実績があること」などです。スクリーニングして企業を見つけた後は、さらにその企業についてインターネットで軽く調べてからエントリーしていました。
内定先でもあるB to B企業が良いと思った理由を教えてください。
B to B企業は取引額が大きいという特徴があるので、自分の担当する一回の営業でも大きな金額を動かせるという点にすごく魅力を感じていました。他にもB to B企業は広く一般に知られていないという企業も多いので、知る人ぞ知るといったレア感も魅力だったのだと思います。
先ほどおっしゃっていたお金を動かすとはどういうことなのでしょうか?
例えば、企業の純利益を働いている従業員数で割って、1人当たりが利益を生み出せる金額がどれくらいなのかを考えた時に、純利益が兆単位なので、かなり大きな額を自分が担当する取引1つで成立させたりすると思うんです。なので、お金を動かすというのは、「自分がこの会社にこれだけの利益をもたらした」というやりがいの一つのように思います。
香りの共同研究を通じて得た「これからに繋がる経験」
大学生活を振り返って特に力を入れて取り組んだことを教えてください。
大学生活では、ゼミ活動やベンチャー企業・NPO法人での長期インターンなど、興味を持ったことはとりあえず挑戦する姿勢を大切にしていました。その中で特に熱中して取り組んだことは3年次にゼミ活動の一環で行った企業との共同研究です。私の代ではインテリア企業と提携して、アロマフレグランスがオンライン授業を受ける学生のストレスに対してどのような効果を発揮するのか、という実験を行いました。具体的には、企業から商品のアロマフレグランスを提供いただき、大学生100人にモニターとしてオンライン授業中にそれを使用してもらい、商品の使用前と後で集中力やストレスにどのような変化があったのかアンケート調査をしました。
ゼミナールでの経験はその後の就職活動において何か役立ちましたか?
面接でこの話をしたときには面接官に関心を持っていただき、話が盛り上がることは多かったです。一言では理解していただきにくい難しい内容の研究なので、説明するときはわかりやすく伝えることを心掛けていました。また共同研究のことを話すと面接官に共感していただくことが多く、社会に出てからも活かせるような経験ができたと感じています。
コミュニケーションとほんのちょっとの戦略と
就活を通して悩んだことは何かありましたか?
1次面接のコツが全然つかめず、面接審査でたくさん落とされていた時期は結構悩んでいました。
そこからどうやってそのコツを掴みましたか?
就活ゼミに参加した際、最低限のコミュニケーション、会話のキャッチボールができてないと面接は通らないとアドバイスされたのがきっかけでした。私は最初の頃は萎縮していて聞かれたことにしか答えなかったり、聞かれた質問にさえも答えられなかったりということも多くあったので。そこからはあらかじめ話す事を書き出したり、カンペのようなものを作ったりと自分なりに工夫したら一次面接も通りやすくなりました。
今後就活をする女子学生へアドバイスをお願いします。
業界を絞りすぎないことは大事だと思います。人によって絞った業界自体が合わないと面接で判断されてしまった場合、もう学生側には持ち駒がないということになるじゃないですか。例えば、受ける会社数は50社でも1業界10社ずつという風に業界をばらけさせれば、持ち駒が全滅する可能性もなくなるのかなと思うので、作戦としてはありだと思います。
私の場合も、業界を絞って就活に臨んで、結果的にその業界から1社しか内定もらえていなかったことを考えると、もっと色々な業界を見といた方が良かったと今は思います。
取材を終えて
取材通して私自身、初めて就活を経験した先輩のリアルな声を聞くとともに、記事には載せきれないくらいたくさんのお話を伺うことが出来ました。会社に利益をもたらす存在になりたいと話すHitoeさんはとても素敵だなと感じました!お話を聞かせていただいてありがとうございました。