就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Shioriさんの就活スケジュール(2022年3月卒業予定)
大学2年 10月 | 就活を意識しはじめる |
大学3年 4,5月 | 就活対策講座に参加 |
6~8月 | インターンシップ(コンサル、デベロッパー、損保、ITなど)35社に応募 |
8~10月 | 1dayインターンや、延期された夏の複数daysインターンに参加(コンサル、デベロッパー) |
11~12月 | 秋冬はサークルが忙しかったためインターンに殆ど応募せず中弛みの時期 |
1月 | 業界をITとデベロッパーに絞り、説明会を受ける。ハナラボを通じて知り合ったIT業界で働く社会人の方とお話をする |
2月 | ベンチャー企業や中小企業、インターンからの早期などの選考を受ける |
3月 | 大手企業の選考に応募、ベンチャー企業の内定を獲得 |
大学4年 4月 | 現在の内定先から内々定をもらう |
7月 | 7月まで就活を続けて計5社の内々定を獲得 |
大切にしていたのは、社会の役に立つ仕事がしたいという思い
就職活動を大学2年生の10月という早い段階で始められたのですね、考え始めたきっかけは何ですか?
優柔不断なので、早くから始めて少しでも納得できる就職活動に近づけたいなという思いがあったからです。まわりの友達も同じ頃から意識し始めていたので、一緒にキャリアセンターのイベントに参加していました。
志望していた業界を教えてください。
夏のインターンでは、コンサル、デベロッパー、I T、損保などを見ていました。これらの業界はB to Bの仕事がしたい、社会に役立つ仕事をしたい、無形のサービスに関わりたいという私の会社選びの軸とマッチしていると考えて、選んでいました。
なぜそのような3つの会社選びの軸を設定したのですか?
B to Bの仕事に魅力を感じたのは、仕事のスケールが大きいうえに、消費者にはあまり知られていない陰で生活を支えている仕事っていいなと思ったからです。父親がB to Bの仕事をしていて、身近に感じていたというのもあります。
社会に役立つ仕事がしたいというのは、私の大学での研究と関係しています。大学ではワークライフバランスや働くことに関するジェンダー問題について研究していました。そこから、企業で働いている人の課題を解決したいと思うようになりました。また、文系であっても自分の構想を形にしたいという思いから、無形のサービスに心惹かれるようになりました。商品を売るための営業スキルよりも、自分の思いを形にするスキルを身につけたいと考えていました。
夏のインターンの時点でそこまで会社選びの軸がしっかりされていたんですね!本選考はITとデベロッパーに絞って選考を受けたという事ですが、なぜその2つの業界だったのですか?
インターンや説明会に参加していく中で、どの業界の企業も中長期戦略の中でITに関することを挙げていました。そこで社会に与える影響の大きさを感じ、IT業界で働きたいという思いはどんどん強くなっていました。また、デベロッパーは夏のインターンに参加してみて、まちづくりという仕事の大きさと暮らしや働きを変えていける点に魅力を感じていたからです。どちらの業界も私の3つの就活の軸と合致していると考え、最終的にはこの2つの業界に絞りました。
ハナラボからの縁で出会った、今の内定先
内定先の企業に応募したきっかけは何だったのでしょうか?
志望業界を IT業界に決めた後、営業とS Eのどちらの職種を受けるかで迷っていたんです。私は当時ハナラボのイベントチームで活動をしていたので、その悩みをハナラボの社会人スタッフの方に相談しました。OG訪問先としてIT業界で働く方を紹介していただけることになり、営業の方とSEの方の両名からお話を聞きました。そのうちのS Eの方が働いている企業が、私の内定先であり、私が最終的に入社することを決めた企業です。
ハナラボを通じて素敵な出会いがあったんですね!お話を聞く中で、その企業のどんなところに魅力を感じたんですか?
B to B の企業というのもあり、もともと知らなかった企業でした。でも受けようと思ったのは、お話を聞いたハナラボの方と私の企業選びの軸や価値観がすごく似ていて、そういう方が働いているという安心感を感じたからです。あとは、研修期間が1年設けられているんです。私は働きながらスキルを身につけたいという思いがあったので、それだけ社員の方を大事にしている企業なのだなという好印象を抱きました。
OG訪問で感じたSE職の1番の魅力はなんだったのでしょうか?
幅広い工程を経験できることです。SEは技術的な仕事だけではなく、営業に同行してI Tの知識を助言するなどといったお客さんとの関わりのある仕事もあります。色々なスキルを身につけることができてキャリアを柔軟に選んでいけるっていうのが魅力的でした。
文系からSE職を志望する中で感じた不安や大変だったことはありますか?
プログラミングは全くやったことがなかったので、不安はありました。でも文系からS Eになった先輩方の話を聞いて、プログラミングを勉強するwebサービスを利用したり、I T業界のニュースをチェックしたり、テキストを買って勉強したりして、知識をできるだけ身につける努力をして志望度をアピールできるようにしました。文系からSE職に進むことに決めるうえでの迷いはほとんどなかったです。というのも、私の場合は企業選びの軸や仕事を通して将来実現したいことが明確に決まっていたからだと思います。企業を選ぶこと、スキルを身につけることは手段で、自分のやりたいことが叶えられると思ったのがS Eだったので、文系だからといった理由で迷うことはなかったです。
目先の目標に囚われないで、人生を長い目で見る
4月末に入社される予定の企業から内定をもらった後も、就活を続けていた理由はなんだったのでしょうか?
4月末に内定をいただいた会社は志望度もかなり高かったんですけど、内定を得るまで本当に必死でした。だから今の自分ってあまり冷静ではないかもとしれない、志望度の高い企業から内定を貰って落ち着いた状態で見えてくるものもあるのかなと思いました。あとは、世の中にはたくさんの企業があるので、4月までに見つけきれていない良い企業があるんじゃないかなって不安になったんです。受けてみて損はないと思ったので、気になるとこは全て受けました。
就活を続けるのってきっと大変な労力を使いますよね。内定が出てからも自分が納得いくまで就職活動を続けられた秘訣はありますか?
私は就職活動中、たくさんのOBOG訪問をしていました。キャリアチェンジをした人、休職した人などいろんな人の話を聞いたことで、人生どうにかなるんじゃないかなという考え方が芽生えました。新卒での就職活動が全てではないなって感じました。それが就活での気持ちの余裕につながったのかなと思います。
将来の夢はありますか?
就活時代大切にしてきた「社会のわだかまりを解決して、社会の役に立ちたい」という思いを実現することです。入社予定のIT企業では、主に中小企業のDX化を行っています。まずはしっかりとスキルを身につけて、そのような事業に貢献できるようになりたいです。
最後に就活生へ向けてのメッセージがあったらお願いします!
就職活動をしていると、どうしても業界を決める、内定をもらうといった短期的なことをゴールにしてしまいがちだと思います。でも、もっと自分の実現したい思いを軸にして就職活動をしてみるといいです。その強い思いを叶えることができるのであれば、手段は何でもいいと思います。だから私は目先の目標にばかりとらわれず自分の成し遂げたいことや思いを大切にしていってほしいなと思います。
取材を終えて
Shioriさんは夏の早い段階からなぜ働くのか、仕事でどんなことを実現したいのか、といった自分の中での譲れない軸を明確化していたところが素敵だなと思いました。社会の役に立ちたいという思いを大切にしていたからこそ、入社される予定の企業との良い出会いがあったんだと思います。私も目先の目標ではなく自分の思いを大切にして、就職活動に取り組んでいきたいです!