就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Aiさんの就活スケジュール(2020年3月卒業)
2018年6月 | インターンに応募し始めました。部活もあるのでほぼ1dayのインターンでしたが、ここから就職活動を始めました。最初は化粧品業界に絞って考えていました。 |
12月 | 先輩からの視野を広げて考えた方がいいというアドバイスから様々な業界のインターンや企業研究を行うようになりました。そこでIT業界に興味を持ちました。 |
2019年2月 |
志望していたIT業界の面接がありました。 |
3月 | 最も行きたかった会社から内定を頂くことができました。 |
就職活動を開始、好きを仕事にしたい
就活を始めた当初は、どういった仕事に就きたいと思っていましたか?
就職活動を始めた頃は、マーケティングや企画などの仕事に興味を持っていました。業界でいうと、化粧品業界しか考えていませんでしたね。化粧をすることが好きだったので、2年生に上がった段階で、化粧品業界への就職に興味がありました。
就職活動が本格的になる前から、化粧品業界に興味があったのですね。化粧品業界のインターンには参加していましたか?
そうですね、3年生のうちは化粧品業界メインでインターンに参加していました。商品企画などの体験をしましたが「うまくいかないな」と思うことが多く、化粧品業界は「自分に向いているのだろうか?」と悩みました。その頃から、自分の好きなものに携わるよりも「自分に向いている仕事を選ぶ方が楽しいのではないか」と考え始めましたね。
得意な数学を生かせる業界に出会う
好きなことよりも向いていることを仕事にしたいと考えてから、企業選びはどのように変化しましたか?
3年生の12月に先輩から「もっと視野を広げて考えた方が良いよ」とアドバイスを頂き、いろんな業界を調べました。その中で、IT業界に興味を持つようになり、プログラミングを体験するインターンに参加しました。プログラミングの経験はありませんでしたが、ボタンを押すとページが表示されるといったウェブの仕組みを作りました。
プログラミングのインターンは、化粧品業界の企画のインターンと違い、自分の中ですんなりと理解できたので、「自分に向いているのではないか」と感じたんです。IT業界に出会った時に、自分の好きなことと得意なことのどちらに携わるかを考えて、「自分の得意なことを活かせるIT業界で働きたい」と思いました。
どうしてIT業界では自分の得意なことが活かせると思ったのですか?
その理由は、高校生の頃から数学が得意だからです。数学の面白さは、見たことのない問題を自分の経験から考える点だと思っています。大学では経済学科に所属していて、大学院の「経済数学」の授業を履修していました。大学で学ぶ経済数学の域を超えた授業を履修するくらい、数学が得意で好きです。それを強みに自己PRでは、「数学の授業で大学院生にも負けないくらい努力をして、授業で一番になった事」を話しました。
夢はSEとして独立。大好きな野球とITを融合した人生を
仕事選びの軸を教えて下さい。
「仲間と切磋琢磨できる環境」と「コンサルタントとエンジニアの2つの経験ができる」ことを重要視していました。また、私は安定よりも自分が成長できる環境で働きたいという思いが強いです。SEとしてスキルアップをすることで、自分の価値を高めることが出来ると思います。いつかはSEとして独立することも視野に入れていますね。早い段階でいろんなスキルが身につく環境である企業を選びました。
SEとして独立を考えているということは、転職も視野に入れていますか?
はい、考えています。私は、2009年の第2回WBCを観てから野球が大好きなんです。その影響もあって、大学では野球部のマネージャーをやっていました。実は、野球とITは深い関係にあるんです。まだ、具体的なことは思い浮かんでいませんが、IT業界で働きながら社会人野球のマネージャーをやりたいと考えています。いずれは、IT技術で野球業界に影響を与えるような仕事ができたらいいなと思っていますね。
IT技術で野球業界に影響を及ぼしたいとのことですが、野球は自らの就活にどのように関わっていましたか?
自己PRのエピソードとして、野球部のマネージャーで得たスキルについて話していました。全員が今日やる事を把握できるようホワイトボードに練習メニューを書き、フリーバッティングのグループ分けも行いました。そうすることで、練習に取り組むまでの時間が短縮され、効率的に時間を使う組織づくりが出来ました。こういったエピソードを話すことで、組織にどう貢献できる人間なのかをアピールしましたね。
将来的には、社会人野球でマネージャーをやりたいので、就活では「仕事と野球の両立ができるか」も企業を選ぶ1つの基準でした。それくらい自分の生活から野球がなくなるのは考えられません。
最後に就活生へのメッセージをお願いします。
未来のやりたいことを考えて、仕事を決めた方がいいと思います。そのためには、過去の自分と向き合い、何が好きで何が得意なのか考えることが大切です。今やれることを頑張って、自分の得意なことを増やして下さい。
インタビューを終えて
今回のインタビューを行うまで就活に対しての自分の理想は漠然としていました。しかし、インタビューさせて頂いた先輩のお話を伺うと、自分のやりたい事が明確で、それを果たすための就職を逆算していて驚きました。自分の人生の軸となるような目標を見つけて、目先の就職だけでなく人生設計についても考えて就活する事が重要であると感じました。
取材:田村麻衣