就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Yuiさんの就活スケジュール(2020年3月卒業)
2018年5月 | 夏休みに開催される外資系企業のインターンの情報を集め始める。 |
8月 | 1〜2日のインターンにいろいろ参加してみる。インターンがきっかけで、入りたい業界や企業が絞れてくる。 |
10月 | エントリーシートを提出し始める。 |
2019年2月 | 第1志望の消費財メーカーから内定をもらう。 |
4月末 | 面接を受けた4社中3社から内定をもらい、就活を終了する。 |
将来の自分の理想を叶えるための就活
企業を選ぶ際に何を軸にしていましたか?
就活を始めるにあたって、今後どのように働き、暮らしていきたいかを考えました。例えば、10年後にはどの辺に住んでいるのか、夫や子供はいるのか、仕事はしているのか…というように想像していきました。
そこから、こういう風に暮らしたいなら年収がこれくらい必要で、旦那さんがいて、私も働くし、旦那さんにはできれば働いて欲しいから共働きがいいな、と逆算していきました。すると、結婚しても働き続けられる環境が私にとって必要になってきます。そこから企業選びの軸を考えました。
最終的には「お給料が良いこと」「女性が出産や子育てを経験しながらも、長く働き続けられること」を軸にしていました。また、どちらかというと1つのことに特化したスペシャリストになりたかったので、職種別採用をしている企業を選ぶようにしました。
そもそも、どうして外資系企業に就職したいと思っていたのですか?
最初は、外資系のフランクな社風のイメージからです。外資系企業を知っていくうちに、私の企業選びの軸とぴったり重なることに気がつきました。お給料が良さげなところや、女性が働き続けられる制度や文化が整っているところ、就職の時点で職種を絞って採用しているところが気に入りました。
業界は、始めからメーカーに絞っていたのですか?
最初のうちは、業界をあまり絞っていませんでした。そのため夏休みのインターンでは、消費財メーカーを中心にしつつ、ベンチャー、IT、コンサルティングなど、いろんな企業を見に行きました。「とりあえず動いてみて、気に入る企業があったらいいな」くらいの軽い気持ちでした。
インターンに行くことで、「この企業に入りたいな」という思いがはっきりしてきたので、その企業に焦点を当てて就活のスケジュールを組んでいきました。それが内定をもらった就職先です。
どのように第1志望の企業を決めたのですか?
インターンに行ってみて、企業の雰囲気が私に合うなと思い、決めました。フィーリングで決めたところはあると思います。
ありのままの私の人生を応援してくれる外資系
外資系企業は英語が達者でないと入れないのでしょうか?
それは企業によりますね。第1志望の企業では、社内の公用語が英語なので英語を使いますが、私が応募した他の外資系企業ではそんなに使わないみたいです。また、企業によっては、「英語力は入社後の研修などで鍛えられますから、入社時はそんなになくてもいいですよ」とどしっと構えているところもあります。
英語力はそこまで求められないのですね。では、外資系企業への就活において、重視されるものは何だと思いますか?
外資系では、企業の社風やカルチャーに合っているかどうかがよく見られていると思います。私は消費財メーカー、日常品メーカーを中心に見ていました。消費財×外資系だと、4つの大きい企業があります。そのうちの2つはインターンに行ってみて、企業の社風が私と合わないと思ったので、最初からエントリーしませんでした。合わない企業を受けても、体力と時間のロスになると思ったからです。
実際に何社エントリーして、面接を受けて、内定を貰ったのですか?
エントリーシートは4枚書きました。4社に応募し、全て面接を受け、3社から内定をいただきました。文系にしては応募数が少ない方だと思います。
応募した企業のほとんどから内定をもらったのですね!面接ではどのようなことを意識していましたか?
あまり悩まず、正直に話すように心がけていましたね。就活のゴールは内定をもらうことではなく、働き始めて満足できるかどうかだと考えていました。入り口の段階で自分を偽って後で苦しむよりも、今のありのままの私を評価・採用してもらう方が、自分の強みを生かせると思いました。
また、第1志望の企業は働くことに一辺倒ではなくて、家族を大事にする、趣味に生きるといったプライベートな部分もすごく重視しています。なので、面接で「将来どんな風に暮らしたい?」といった話をしてもらった時に、私の将来の理想像を正直に話しました。
あまり気負わず、就活を楽しむくらいの心持ちで
就活をしている際に何か悩みはありましたか?
自分の気持ちに素直に就活を進め、合わないところは受けることをやめたので、悩みらしき悩みはあまりなかったです。強いて言うなら就活と勉強の両立ですかね。
どうしてあまり悩みがなかったのだと思いますか?
就活にあてる時間を上手に割けたのだと思います。私が就活全体で10の時間を使ったとしたら、6の時間で「将来こうしたい」「人生や就活の軸はなんだろう」というように、自分を振り返りました。2の時間で「面接でこう聞かれたらこう返そう」といった面接対策を考えて、残り2の時間で実際に行動していました。
社会人に話を聞きに行ったり、小さい就活のイベントに参加したりといった感じです。「こういう生活がしたい」とか、「私の強みは何だろう」と考えるところに時間をたくさん割いていたので、実際に自分をPRするときや、就活の軸を言語化するときに、ブレることなく自信を持って話すことができました。
就活生へメッセージをお願いします。
私の経験で言うと、「本音ベースで就活をした方がいいよ」ですかね。また、私は就活が楽しかったので、できたら楽しんでやって欲しいと思います。楽しみながら就活をするコツは、内定を取ることを就活の目的にせず、その後どうやって働いて暮らしていくかを考えることです。
私は、10年後の自分、理想の自分像から入って就活をしたので、頭の中はずっとキラキラしたままで面接に行っていました。だから楽しかったのだと思います。なので、できたら就活生の皆さんにも、楽しんで就活をして欲しいなと思っています。
取材を終えて
将来どんな風に暮らしたいか、からどんな会社に勤めたいかを考え始めたYuiさん。自分に自信を持ち、決めたことを曲げない姿が印象的でかっこいいなと感じました。Yuiさんが描く理想の暮らしが実現できるよう、ささやかながら応援しています。取材を受けてくださり、ありがとうございました!