就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Hanaさんの就活スケジュール(2020年3月卒業)
2018年4月〜5月 |
就活を意識。大学主催の業界研究セミナーに参加。 |
8月 |
人材、銀行、IT企業など様々な業種の1dayインターンに参加。 半年間のハナラボ商品開発プロジェクトが開始。 |
2019年2月 |
選考開始。メーカー中心に22社エントリー。 |
3月 |
自己分析をやり直したり、社会人の先輩の話をきいたりするなかで、内定先の選考を開始。 |
7月 |
入社先を決定し、就活終了。 |
プロジェクトを通して気づいた地方創生の魅力
就活を意識したのはいつ頃からなのでしょうか。
3年生の春頃ですが、インターンに行きはじめたのは3年生の夏です。業界を絞らずに、いくつかの企業のインターンに参加しました。並行して、ハナラボが主催する長野県塩尻市の商品開発プロジェクトに参加しました。
どのような活動をされたのでしょうか。
塩尻市のふるさと納税返礼品を開発するプロジェクトで、商品の企画から製造、販売マーケティングまでを行いました。いわば起業体験ですね。最初はフィールドワークから初めて、塩尻市にはどんな魅力・課題があるのかを探りました。そこからどんな商品を作り出すのかの話し合いを重ねてスープをつくることにしました。その後はチームにわかれて活動し、最終的に約270セットの冷凍スープを完売することができました。
プロジェクトを通して何を学ばれましたか。
多くの方々にご協力いただき、新規事業開発のプロセスを実践的に学ぶことができました。「どうしたら塩尻市の魅力をより多くの人に伝えられるか?」と試行錯誤を繰り返していくうちに、もともと縁のなかった塩尻市が特別な場所へと変わっていきました。地域との関わり方を身をもって学べたのは、とても貴重な経験でしたね。
思い込みとこだわりの違い
内定先の会社は地方創生や地域活性化にも力をいれているそうですから、繋がっていますね!企業を決めるうえで、自分の中に軸のようなものはありましたか。
「人々の生活を支えることができる」を軸としていました。就活をはじめた頃は、ものづくりを通じて実現したいと思っていたので、メーカー業界が第一志望でした。ハナラボのプロジェクトの影響が大きいですね。
そこから何をきっかけに内定先の企業に出会ったのですか?
改めて自己分析を行い、地方創生に興味があることに気付いたことがきっかけです。社会人の方に相談をする中で、内定先の会社を紹介していただきました。社員訪問を通して、さまざまな事業に取り組み、社会の問題点を解決する会社であることを知り、「地方創生を通して、人々の生活を支えたい」と思いが生まれました。とはいえメーカーで働きたいという思いもあったので、最後にどちらを選ぶべきか悩みました。そんな時に、社会人の先輩から「思い込みとこだわりは違うよ」という言葉をかけてもらい、最終的に内定先の企業に決めました。
どこで何が繋がるか分からない。まずは足を運んでみることが大事
自己分析は大切なのですね。
そうですね。日々生活しながら自己分析のようなものです(笑)。すべての環境が学びの場なので、いろいろなところへ足を運びながら、考えることをやめないことが大事だと思います。どこで何に繋がるか分からないけれど、点と点が繋がる瞬間があるはずです。
何か就活での後悔ってありますか?
後悔という言葉とはまた違うかもしれませんが、どうしても周りを気にしてしまうことがありました。
周りと比較をして始めるのが遅かったとか、もっとあれをやっておけばよかった、とか思ってしまうんです。そんなときは悩むけれど、それに「気付いて良かったな」と。そう言い聞かせながら乗り切っていましたね。
最後に、これから就活に挑む後輩たちに一言お願いします。
就活中は新しい人や物、場所に出会って可能性がどんどん広がっていくと思うのですが、最終的には道を選ばなくてはいけません。決断とはその言葉の通り「決めて断つこと」なので、その都度取捨選択していく必要があります。だからこそ、選択を間違えないようにたくさんの人と話して、深く考えることが大切だと思います。
取材を終えて
お話には度々「自己分析」という言葉がでてきましたが、就活で企業だけでなく自分を見つめる大切さを学びました。私も、ぜひ就活では多角的な視点で前向きに自分らしい働き方を追及して行きたいと思います。貴重なお話ありがとうございました。
取材:栗原咲紀