就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Risakoさんの就活スケジュール(2020年3月卒業)
2018年6月 | 夏のインターンシップに応募するべくESを書き始めるも落ちてしまう |
8月 | ハナラボのプロジェクトで塩尻市に行く |
10月 | 志望業界をIT企業に決める |
2019年2月 | 現在の内定先へOG訪問に |
4月 | 冬のインターンシップから数社早期選考へ進む。そのうち2社から内定をもらう |
6月 | 現在の内定先の早期選考を受け、内定をもらう |
周りに合わせて始めた就活
就活を意識し始めたのはいつ頃からですか?
就活を意識し始めたのは3年生の6月くらいです。夏のインターン募集の締め切りが6月だったので、就職活動というよりは夏のインターンに向けて動き出したのがその時期です。みんなインターンに応募しているから、とりあえずその時点で気になる業界のインターンにエントリーしてみようと思って。
気になる業界というのはどういう業界だったんですか?
気になっていたのは不動産業界です。私は地理学を専攻していて、まちづくりや地域づくりについて勉強しているので興味を持ちました。
最初の会社選びの軸は自分が勉強したこととつながっているからということだったんですね。では不動産やまちづくりのどういうところに魅力を感じたのでしょうか?
地理学では人が住んでいる地域の課題を見つけてそれをどういうふうに解決できるのか、ということを研究していたので、まずは人々が暮らしている中の課題を解決して何かできないかな?と考え、「まちづくり」というキーワードに行きつきました。
IT業界も視野に入れてリスタート
では、夏のインターンは不動産中心に見ていたんですね。
はい。ですが、何の対策もしないでエントリーシートを書いてしまったのでどこも受からなかったんです…そこから初めて自分は何がやりたいのかを考え出して、自己分析をしたり学校のキャリアセンターへ相談にいったりしました。志望する業界を絞るために、10月くらいに相談にいったときに、IT業界も見てみたら?とアドバイスをもらって、そこから IT 業界も見始めるようになりました。
IT 業界を勧められた理由は?
IT って技術進歩が速い業界なので常に勉強することが必要で、そういう真面目な部分が合っているのではと言われたんです。また、説明会に来ていた IT 企業の方に、システムエンジニアは文系の人でも入社してから勉強すればついていけると言われて興味を持ち始めました。
「人々の暮らしをよくしたい」を再認識
では会社選びの軸が変わったのも10月くらいなんですね。
そうですね。もともと、仕事を通して人々の暮らしをよくしたいというのが目標にあって、それは実際の商品を通して達成できるんじゃないかと思っていました。例えば大学の情報システムや、自治体の住民票の自動交付システムにも IT 企業は関わっていて、そのおかげで私たちの生活はとても便利になっています。商品は買ってくれた人にしか影響を与えられないけど、IT企業で働くことでも日々生活している人にもいい影響が与えられると気付いたことが大きな変化ですね。
また、一言にIT企業と言っても業界の中でもたくさん種類があって、私の内定先は会社や自治体、医療機関に対して ITのシステムを提案したりしているSIerというジャンルです。
職業としては「システムエンジニア」になるのでしょうか?
そうですね。面接でも「なぜシステムエンジニアなのか」と聞かれました。私が勉強している地理学は文系にあたるので、課題は発見できても解決ができない、という点にジレンマを感じていました。だから、社会人になって働く時には、課題を見つけることで終わるのではなく、最終的に課題解決の方法を作りたいと思ったんですよね。
自己分析でやりたいことを明確化
仕事選びにとても説得力を感じます…!
自己分析はたくさんしましたよ。自分の興味や感じている課題、それに対してどういう経路をたどってきたのかっていうのは小学校ぐらいから遡って全部考えました。そうしたことで今はこういうことに興味があるという流れが見えて、就職活動をする上で、仕事でやりたいものに対する説得力が増すと感じました。
数多くあるIT 企業の中で内定先を選ばれた決め手はありますか?
エントリーした時に女性社員の方との座談会の機会があって、皆さんが生き生きと楽しそうに働いていられるのがすごく印象的でした。また、社風として多様性を大切にしていて、外国人や障害を持っている方の採用にも積極的ですし、会社外からも多様な考え方を取り入れようとしています。そういう会社であれば色々な価値観の持った人と仕事ができ、新しいアイデアや考えが生まれやすい環境があるところにも魅力を感じました。