就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Yukaさんの就活スケジュール(2018年3月卒業予定)
2016年9~10月 |
自己分析を始める。 |
2017年1月 |
本格的に就活を始める。1dayインターンや就活サイトなどの就活講座で面接・GW・GDの対策を行う。 |
2月 |
30~50社ベンチャー企業を見始める。いろんな業界にも目を向けていた時期。その中で人材業界に魅力を感じる。 |
3月 |
プレエントリーが始まる。100社プレエントリーし、人材会社を中心に30社に本エントリーした。 |
4月~ |
会社面接が始まる。選考の中盤戦でスランプになり、うまくいかないことから落ち込んだ。 |
6月 |
いくつかの内定先から1社決め、就活を終える。 |
自己分析から見えてきた、私のやりたい仕事
いつから就活を始めましたか?
本格的に始めたのは3年の1月です。サークルで女子部長をしていたこともあって、それまではサークルの方に力を入れていましたね。1月からは就活サイトに6社以上登録しました。そういった就活サイトの主催するイベントで、面接・GW・GDの対策をしていました。やはり、1月から就活を始めたのは遅すぎたなと自分でも焦りを感じました。だから、周りとの差を縮めるためには実践していくしかないと思って、とにかく毎日行動していましたね。特にベンチャー企業は選考が早かったので、面接の練習だと思って受けていました。
希望の業界はすぐに決まりましたか?
そうですね、人材業界を希望していました。でも、最初の頃は自分が何をしたいかわからなくて、いろんな業界を見るようにしていました。だから、漠然とした不安がありましたね。この不安を解消するためにも、イベントに行ってさまざまな企業を見るようにしました。
どうして人材業界なのでしょうか?
業界を決める時に、3年の秋から始めた自己分析を振り返りました。1番嬉しかったこと、やりがいを感じたことって何だろうと考えたときに、自分のしたことに感謝されることだと気づいたんです。バドミントンサークルの女子部長をやっていたのですが、後輩の子が私みたいな女子部長になりたいと思って、次の女子部長になってくれたんです。
他の後輩の子にも、私が女子部長だったおかげでサークルを楽しむことができた、と言ってくれて。それがすごく嬉しかったです。こういったやりがいをきちんと見出せるのは、一人ひとりと接することができて、より自分なりの価値を発揮できる人材業界だと思いましたね。
でも、人材業界以外にも人と接する業界はありますよね?
もちろん、小売りや金融も人と接する仕事です。でも、それはどちらかというと見えないサービスだと思ったんです。例えば、小売りや金融で提供しているものは、形のあるモノです。一方、人材サービスは関わるのがクライアントの人だけでなく、スタッフも、つまり提供するサービスも人なんです。
だから、一人ひとりのスタッフさんと接することで、「ゆかさんが担当でよかった」と言ってもらえるような自分の価値をより発揮することができる仕事だと思いました。そこに魅力を感じましたね。それからは人材業界を中心に見るようになりました。
サークルでの経験が企業選びの軸に。後悔しない就職活動を
会社選びの軸を教えてください
私の就活の軸は、「人材」、「実力主義」、「自分のなりたい姿になれる会社」の3つです。
実力主義というのは、サークルの経験が関係しているんですか?
そうですね。バドミントンを高校から大学まで続けています。大会でも結果を残していたので、自分の中では大学1年生の頃より上達していると思っていました。でも、1年生の頃のイメージが先輩たちの中で残っているのか、団体戦のメンバーに選ばれなくて…それがすごく悔しかったです。この経験から、結果や自分のことをちゃんと評価してくれる会社に入りたいと思うようになりました。
厳しい環境でがんばれるのはすごいと思います!
今までは、どちらかというと周りに合わせて生きてきたんです。大学は親が勧めてきたから入学を決めたし、高校受験もチャレンジ校じゃなくて実力に見合ったところを選びました。でも、挑戦しなかったことを今でも後悔しているんです。だから、これからは自分で可能性を潰さず、後悔しない人生にしようと決めています。
軸がぶれることはありましたか?
ありましたね。面接は3月解禁から順調に進んでいたんです。でも、5月に受けた会社で4連敗してしまうことがあって。その時に、本当の自分って何だろうと悩んでいました。そうすると、企業に自分を合わせることで何とか面接を進もうって思うようになってしまっていたんですね。今振り返ると、1番落ち込んでいた時期でした。
決め手になったのは、どれだけ自分をわかってくれているか
内定先で悩むことはありましたか?
いくつか内定をいただいたのですが、その中の2つの会社で悩んでいました。片方の会社は早い段階で内定をいただいていたので、ここで就活を終えていいのかという迷いがありましたね。この時に、高校受験でチャレンジ校に挑戦しなかったことを思い出したんです。このまま内定が出ている方を選んでしまったら、高校受験と同じように後悔してしまうと思いました。だから、まだ結果の出ていない方をがんばりたくてお断りすることにしました。結局、諦めなかった方から内定がいただけたので良かったですね。
決断するうえで決め手となったことは何ですか?
1番は自分のことをよくわかってくれていると感じたことですね。面接後にフィードバックをいただくのですが、それが自分をよく理解してくれていたんです。面接では、主に女子部長の仕事とバドミントンの活動について話していました。お断りした会社の方は、バドミントンの活動の方を評価してくれていたんです。でも、入社を決めた会社は両方評価してくれました。やはり、自分の評価してほしい部分を見てくれているかという点が違っていましたね。自分をちゃんと理解してくれていたら、会社とのミスマッチも少ないと思います。
10年後はどんな社会人になっていたいですか?
そうですね…クライアントから「あなたが担当で良かった」と言われるような仕事をしたいですね。あとは、責任のある仕事を任せてもらえるように結果を残して認められたいです。今はまだ考えていないのですが、私の入社する会社は早くて20代、少なくとも30~40代には転職する人が圧倒的に多いです。なので、人材業界以外にもやりたい仕事を見つけていきたいと思っています。
最後に就活生の皆さんにメッセージを願いします!
1つ目は自己分析をしっかり取り組んでほしいですね。例えば、小学校から大学までがんばったことを書き出してみて、なぜがんばれたのか振り返ってほしいです。もちろん、小学校と大学でがんばったことは違うと思います。でも、共通することはあるはずです。私の場合は、それが「後悔したくない」ということでした。
2つ目は嘘をつかないでほしいことですね。私の友人で、実際はしていないことを面接で言っていた人がいました。いくつかの会社から内定をいただいたらしいのですが、自己分析をやり直したことで、バリバリ働くよりもワークライフバランスを大事にしたいと気がついたんです。
結局、友達は違う業種と業界を選んでいました。企業側も、面接でのあなたを採用したいと思っているわけです。だから、友人のように偽りの自分を売り込んでも入社後にミスマッチが起きてしまい、苦しむことになると思います。なので、素の自分で挑んだ方が良いと思いますね。
3つ目は希望の会社に落ちてしまったとしても、他の会社に縁があるということです。本音で面接を受けたら上手くいかないこともあると思います。でも、必ずあなたを良いと思って採用してくれる会社はあります。その価値観の合った会社を大事にしてほしいですね。
取材を終えての感想
周りとの就活準備の差を埋めるために、活発に行動されているのがよくわかりました。特に、自分の足で情報を集めることを心がけているように感じました。まだ、どの業界に興味があるのかぼんやりとしているので、私も説明会やインターンに行って確かめたいと思います。また、就活生へのメッセージはとても参考になりました。自己分析は終わりがなく、すればするほど自分がどんな人間なのかわからなくなってしまいます。ですが、就活の軸がしっかり立てられていたのは自己分析を怠らなかったからこそだと思いました。私も自己分析を怠らず、納得のいく就活ができるようがんばります!