“幼稚園と企業”2つの就活で知った、私にとっての「子ども」と「将来」(教育)

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就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。

単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!

Kanaeさんの就活スケジュール(2016年3月卒予定)

2014年
6月

・就職ガイダンス(学内)

7月

・保育就活ガイダンス(学内)

9月

・SPI対策講座

・就職支援課による全員面談

10〜11月

・就職ガイダンス

・SPI講座

・業界講座

12月〜2015年1月

・業界研究会

・エントリーシートの書き方、面接対策の座学(実践講座ではない)

2〜3月

・エントリーシートの書き方実践、面接の実践練習

・模擬面接

・リクナビ、マイナビ解禁

・1社面接

4〜6月

中小企業

・説明会、面接、一般常識の受験

7月

大手企業

・エントリーシートの提出ラッシュ

・WEBテスト受験、面接以外の選考

8月

・大手企業の面接、内定

・幼稚園に就職を決意

総合職での内定も、辞退。そして幼稚園の道へ

就職活動はどのように進めたのでしょうか?

私は大学で幼稚園教諭免許を取得したので、はじめから就職先として企業と幼稚園の二つを視野に入れて就活を始めました。

幼稚園の就活よりも企業での就活のほうが、時期が早いため、約1年間企業の就活対策としてSPIや面接の対策講座、就職ガイダンスを受講したり、実際に企業の選考を受けました。

こうして大学4年生の8月には大手企業の面接がいくつかあり、その中の1社から総合職での内定をいただきましたが、内定先企業ではなく以前から視野に入れていた幼稚園への就職を決心しました。

内定先の企業について教えてください

某生命保険会社の地域型総合職で内定をいただきました。

この企業には、今年から始まった「支社コース」という支社ごとに選考を受けられるシステムがありました。支社ごとになので何千人、何万人といった人数の中で採用を受けることはありません。

もともと支社での採用なので、その支社が管轄しているエリア内の営業所に勤務することになり、転勤もありません。

また、営業所も自宅から1時間~1時間半で通える範囲内での所属になるようです。

最終的にはこの企業の内定は辞退されたとのことですが。

そうですね・・・。事務だけならばよかったのですが、5年後には営業も行うといわれており、さらにその営業対象が近親者なので周りの協力がなければどうにもなりません。

それを考えると、仕事に追われる姿が目に浮かんでしまうんですよね。

また、営業を担当する期間は決まってはいるものの、その先は適性に合わせて決まるようで、現段階で先が見通せないという不安もありました。

それであれば、幼稚園のほうが仕事内容も好きだし、やりがいを感じられそうなので思い切って辞退をしました。

幼稚園一本でなく、企業の就活をしようと思った理由は何ですか?

私は幼稚園の免許を絶対に活かしたいという執着がなかったんですよね。

ですから幼稚園も就職先の一つとして見ており、あまり意識して就活の仕方を変えていたわけではないです。

あとは、幼稚園は就活の時期が企業よりも遅いので、周りを見て焦ってしまうんです。

その焦りを払拭するために企業の就活をしていたというのが一つありますね。

ですから企業の就活では、仕事内容よりも福利厚生や安定性を重視していて、はじめは金融業界に絞っていました。

しかし興味がわかず、説明会もつまらない・・・。そこで興味のあった住宅メーカーも視野に入れてみたんです。

そうしたら、そこには子どもと触れ合う機会があったんです。

離れたけれど離れられなかった「子ども」の存在、そして仕事

“住宅メーカーで子どもと触れ合えた”とは具体的にどのようなことですか?

住宅展示場などに行くと、親に連れられて小さな子どもが来場することも少なくありません。

そうすると事務の担当者がお子さんの相手をする機会があるのです。

ある住宅メーカーでは、展示する子ども部屋を、事務の担当者が自由に装飾できるようでした。住宅メーカーでは幼稚園教諭の免許は活かせないものの、子どもにかかわる機会はあるんですよね。

また、そうした住宅メーカーでの面接で「子どもへの対応」についての質問をされることもあるようなので、それだけ子どもが来るし、かかわる機会があると思いました。

これは住宅メーカーを視野に入れなければわからないところでしたね。

では企業の就活を経てもなお、幼稚園を選んだ決め手はありますか?

実習ですね。授業の中で、実習が多かったんです。

大学3年生のころに2週間、4年生で2週間、同じ幼稚園で実習を積みました。

3年生の時はまだ初めての経験が多く、「本当にやっていけるの…? 」という気持ちが強かったんです。

子どもたちの命を自分が預かるということが怖く、大変そうだなという気持ちのほうが強かったですね。

それが4年生になったとき、もちろん大変だったのですが子どもたちと接していることが楽しくなってしまって。

その頃、企業での就活もしていたのですが、企業の就活をしていながらにして「幼稚園で働きたい自分」に気付いちゃったんです。

そしてその自分の気持ちを隠せなくなっちゃったんです。

そうしたら、安定性を重視して取り組んでいたはずの企業への就職活動に対して、内定をもらえることは嬉しいものの、ずっとここで働いていくのだと考えると素直に喜べなくなってしまったんですよね。

「あ、自分には幼稚園が合っているんだな」と思いました。

でもこれは一度企業を見ているからこそ分かったことなんだと思います。

就活をする上での軸として「子ども」の存在は大きかったですね。離れたけれど離れられなかったんです。

企業での就職もしてみて、やはりやりたかったのは幼稚園での仕事なんだなって思いました。

企業・幼稚園それぞれの就活をしていった中で、どのように自己分析をしていきましたか?

大学の就職支援課に通って、人との会話の中で自己分析をしていました。

「また来たの?(笑)」って思われているくらい行った気がします(笑)

そこでは担当者を決めて本音を話していました。

相手はプロですから、自分を見抜いてくれますし性格もわかってくれます。話を聞いてもらって、それをまとめてもらって、その繰り返しで自分を知っていきました。

私を知っていてくれたからこそ、「私」を言葉にしてくれたんですよね。

私は就活をし始めてから、自分の軸や現実を知りました。

中にはすべて道を決めてから就活をする人もいると思いますが、私はそうではなかったんです。

考える前に、「なにしろやってみないと」と思っていたので。ですから就職支援課に通っていましたし、自己分析も自分一人ではしませんでした。

幼稚園のころからなりたかった「幼稚園の先生」まで、あと一歩

幼稚園への就職を決意した際に悩んだことはありますか?

多くの人が音をあげるポイントはいくつかありますが、中でも私にとっては幼稚園での人間関係についてが悩みどころです。

仕事としてはやはり幼稚園の仕事がしたいけれど、女社会なので人間関係が難しいのです。

人間関係が良くないと、仕事は長く続けられないと思っているので、その点は悩みました。

ただ、まず仕事自体が好きなことでないと長くは続けられないと思い、幼稚園を選びました。

「幼稚園の先生」になりたかった理由はありますか?

幼稚園生のころからずっと幼稚園の先生になりたかったんです。

幼稚園が楽しすぎて、「幼稚園に行きたくない」なんて泣いたことは全くなかったくらいです。

けれども正直、当時先生になりたかったことはあまり覚えていなかったんですよね。

そうして小学校1年生になって、幼稚園でお世話になった先生と手紙交換をしたとき、先生からのお手紙に「Kanaeちゃんは幼稚園の先生になりたいといっていたね。頑張ってね。」と書いてあって自分が幼稚園の先生になりたいことを意識し始めました。

また、小学校三年生のころにいとこができ、ミルクをあげたりおむつをかえてあげたりして、それが楽しかったんです。

それからずっと、幼稚園の先生になりたいなって思っていました(笑)

あとは、子どもの視点がおもしろいんですよね。「子どもはそれをこんな風に見るんだなあ」って。

大人だと、常識や固定観念が入り込む部分ってあるじゃないですか。子どもにはそれがないんです。ないからこそ、おもしろい発想が浮かぶ。

例えば砂場で、砂の湿り気による色の違いを利用してチョコレートケーキを作ったり、石ころをイチゴにしたり。粒の大きさだって考えてちゃんと配置をする子どもたち。

大人では全部同じに見えるものが一つ一つ違うんです。それを見ているのがおもしろくておもしろくて!

これに気付いたのが、大学4年生の実習のときでした。

今思い描いている“将来のビジョン”はありますか?

やはり幼稚園の先生になるには、子どもから信頼されるとか、寄ってきてもらえるようになることも必要だと思いますが、それだけでなくて一緒に働く人にとっても必要な存在になりたいです。

「別にあなたいなくても…」なんて言われるような存在にはなりたくないなって。

そして、子どもと一緒に成長できる先生になりたいです。

これにたどり着くために、残り半年の大学生活で、経験できることはしたいと思っています。

遊びもそうだし、あと手話! 幼稚園では障害を持ったお子さんを受け入れるところもありますから、耳の不自由な子が入園するかはわかりませんが、いつか役にたつかなと思って。

テキストも買って、少しずつ勉強しています。

遊びも、直接的に子どもとのかかわりにはつながるかはわからないけれど、話の引き出しになったりするかもしれないので。

とにかく経験できることは経験したいです。就職したら自分の時間を持てないでしょうから、切り替えをするためにも…遊びたい(笑)

就活生へのメッセージをお願いします!

「機械化された世の中だけれど、就活はまだアナログだ」

これは私も言われたことなんです。

行きたい企業の情報は、だいたいホームページに載っていますよね。

そしてその情報は、見た人すべてが知っている情報になります。

しかし、そのうち自分が足を運んだり、OG・OB訪問を通して得た情報は、自分だけが持っている情報になるわけです。

そしてそれが、企業でも幼稚園でも「自分はここに行きたい」というアピールポイントになるんです。

だから、まず「動け」。

なんでもいいから動いてみてください。

もし自分が動けないなら支援課や周りの大人に頼ってみてもいいんじゃないでしょうか。自分一人で解決する必要はないと思います。

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About Author

富永みずき

都内女子大学に在学中。大学では「子どもの笑顔」をテーマに絵本と教育について学んでいます。 趣味は音楽鑑賞、お散歩、そして文章の読み書き。愛読書は『星の王子さま』。 将来は文章でお母さんと子どもたちを繋ぎたいと考えており、ハナジョブではその第一段階として、同世代の女の子の「あっ!」を応援する記事を書けるようになることを目標にしています。 大学三年目の今年は「現状打破」の年。星の王子さまで言う「目には見えないこと」を追いかけながら日々修行中です!


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