就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。
単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
「やりたいことはすべてやる」気持ちを持ち続け、学科会会長、1年間アメリカカルフォルニア州留学、現在も生徒50人を支えるゼミ長としてリーダーシップ性を発揮し続けるSayaさん。
これからは全国的に店舗を構える大手小売業社の社員として活躍。今の夢は「海外店舗で店長となり、日本の良さを伝える」こと。Sayaさんは一体どんな就職活動を乗り越えてきたのでしょうか。
Sayaさんの就活スケジュール(2017年3月卒予定)
2015年9月 |
留学から帰国 |
10月〜11月 |
企業研究を始める |
12月 |
キャリアセンターに通い始める インターン 本選考 |
2016年2月 |
内定 |
自分のやりたいことを気づかせてくれた「留学」
最初抱いていた夢は何でしたか?
幼い頃からずっとCAになりたかったんです。
幼い頃から祖母や両親によく旅行へ連れて行ってもらっていたことや、母からCAになってくれたらうれしいなぁと言われてたこともあって、CAになるためにアメリカへ留学しました。
なるほど。でも今の内定先は小売業社ですよね。何か留学中に心境の変化があったんでしょうか。
留学している時に「なんでアメリカに来たの」って聞かれて、「CAになりたいから」と答えたら「え、そんな仕事でいいの?」って驚かれたんですよね。
日本ではCAはとても華やかな仕事だけど、アメリカは英語をみんなが話せるから、誰でもなれるんですよね。「メイドさんみたいな仕事だよ。アメリカに来てまでメイドさんになりたいの?せっかくアメリカに留学して色んなことを学べるんだから、もったいないよ」と言われたんです。
アメリカではCAをそんな風に捉えているんですね。内定先に興味を持ったきっかけは何でしたか?
留学中、商品をどのようにお客さんに伝えるかを学ぶ、PRの授業をとっていて、その授業の最後で、ファイナルプロジェクトとして自分でまだ知られていない企業を1社選んでプロモーションしなさいって言われたんです。
日本が代表する企業ってどこだろう、まだアメリカで知られていないものってなんだろうって思ったときに、浮かんだのが内定先でした。
そして、留学生活を通して、私の強みって何だろうって考えた時、日本人であることが強みだなって気づいたんです。
例えば「私は日本人なんだよ」というだけで、色んな人から興味を持ってもらえる。日本はサービスや技術も素晴らしくて、誇れるものがすごく多い。日本人として自分の知っていることを、もっと海外の人に知ってもらいたいと思い始めたんです。
内定先に惹かれたのはどういうところですか?
技術や経営理念ももちろんだけど、一番惹かれたのは「チャレンジできる、完全実力主義」というところ。
選考を受ける中で、就活で大事にしていることって何ですか?と聞かれた時にも、私はいつも「なんでもチャレンジしたい性格なので、自分を最大限に生かせる職場で、それをよしとしてくれるところ」と答えていました。
だからここはすごく自分の性格に合っていると思ったんです。
後、私は年齢が上がればお給料が上がる年功序列型の会社には絶対入りたくなかったから、最初は外資系を見ていて、そういう特徴も取り入れていたのが、今の内定先でした。
なるほど。でも、CAになるという夢はどうなったのですか。
帰国後も内定先だけではなくて、CAも見ていました。
でも、私は性格的に自分からなんでもチャレンジしたい、上の人から色々言われるのが嫌という実力主義なんです。就活する中でそういうのを考えたときに、ずっと同じ仕事をすることってあまり面白くないなって思い始めたんです。
内定先なら、日本の店長にもなれるし日本のSVもあるし、海外の店長にもなれる、マーチャンダイジング、マーケティング、PRも人事もできる。自分でやりたい道を選べて頑張った分だけ評価されるという環境が自分にすごく向いてるなって気づいたんです。
確かに接客って素晴らしい仕事だけど、本当に接客をしたいのかと聞かれたら、違うんですよね。チャレンジできる幅が広くて自分が成長できる分野がたくさんある企業がいいと思ったんです。
自分の夢を持ち続けていて、自分の限界を感じても夢を追い続けたいという人がいますよね。Sayaさんはどのように切り替えましたか。
私も最初はCAっていう夢しかなかったので、せっかく留学したのにCAになれなかったらどうしようと思っていました。
でも、別にCAじゃなくても接客はできるし、海外のお客さんを幸せな気持ちにしてそのお店から帰ってもらうことはできる。ツールは違うけど、自分のやりたいことに繋がる仕事ならいいんじゃないかなって思い始めたんです。
CAという夢はあったけど、お客さんを笑顔にするとか、外国人に日本のサービスは素晴らしいと思ってもらうことが「自分のやりたいこと」の根源にあったんだなとその時気づきました。
参加すれば「自分」が見えてくる。インターンシップと説明会の大切さ
内定先にたどり着くまでに大体何社くらい受けましたか?
12月からインターンと本選考を同時に受けていて、本選考を受けたのは4社です。
就活に向けてやっていたことは?
去年の夏に日本に帰ってきたので夏のインターンには間に合わなかったのですが、秋から説明会に行ったり、キャリアセンターに出向いて情報収集していました。
キャリアセンターでは「あなたがやりたいのは接客やPRかもしれないけど、そうじゃないところも見てみなさい、見てみたらいろいろ変わるよ」って言われて、色々な企業を見ました。
いろいろな企業を見た結果、考えは変わりましたか?
やっぱり私はここじゃないって思うことが多かったです。
だから説明会に参加して、「違うな」って思えることもすごく大事だなって気づきました。「こういうところは私に合ってない。こういうところがいい」って思えるので。
合同説明会についてはどうですか?
一回は行ってもいいかもしれないけど、本当の声は聴けないなって思って、あんまり好きになれませんでした。
個人の説明会の方が社員さんの色もすごく出てると思います。
では、就活をする人たちに言えるとしたら、合同説明会より色んな個人の企業説明会にたくさん足を運んだ方がいいということですね。インターンについてはどうですか?
企業を調べたり、説明会に行ったりするだけでも役に立つけれど、本選考の前にインターンでいろんな企業を見ておけば、本当の就活の時に辛くないと思います。
あまり興味のないところは1日だけのインターンでもいいと思うし、やってみたいなと思えるところは5日間とか1週間とか長期でやれば自分の力になる。
それと、春のインターンでは選考の一部を免除してくれる会社が多いから、自分が興味ある会社は行っておくとすごく有利です。
春のインターン重要ですね。
重要、すごく重要です。
キャリアセンターをうまく使ってみる
面接とESについてお伺いします。ESを書くとき、心がけていたことはありますか?
キャリアセンターに通っていました。自分の思っていることを引っ張り出してくれるんですよね。
自分で何となくわかっているつもりだったことも見つけて気づかせてくれるので、まずはキャリアセンターで話すようにしていました。
それはいつごろからですか?
10月11月には企業を調べてたから、インターンが始まる12月くらいから行ってたかな。みんなが行き始める前から行っていました。
キャリアセンターで相談してよかったなと思うことは?
ESの書き方がわからないから本を買った方がいいか聞いたら、「いや、あなたはESや面接の本を読まないほうがいい、あなたは性格的にそういう本を読んだら、つまらないことを書いたり言ったりしてしまう。
これだけいろいろやってきて自分の経験があるんだから、それをそのままうまく話せばいいだけだから、型にはまった答え方や書き方をしちゃだめ」って言われたんですよね。
もし銀行や証券会社を受けるなら、書き方を知ってきちんと勉強して書いた方がいいかもしれない。
だけど、私が行きたかったところは何か新しいことをしようしている会社や自分をどれだけ活かせるかを大事にしている会社だったから、皆と同じことを書いても採ってもらえないんですよね。変わってる人材を求めている会社に行きたいなら、自分で勝負しなきゃいけないなって気づかされました。
自己PRではどのようなことを言いましたか
私は昔からなんでもチャレンジしたい性格で、それがチャレンジできる環境がここだと思ったこと、自分を120%活かせる会社で、自分がやりたいことや、自分が言った意見を評価してくれると思ったから、って言ったと思います。緊張しすぎて覚えてないんですよね(笑)
でも、本当にすごく行きたいと思っていたから、面接の前に社長が書いた本を3冊読んで、なんでも答えられるようにはしておきました。
社長が言った一言から、自分が今までやってきたことでこれに繋がることはなんだろうって考えてから面接は挑みました。
面接で気を付けていたことはありますか。
常に自分らしさを忘れないように、自分が思っていることは全部伝えようって思ってました。自分がどういうことを考えてる人間で、いかに他人と違うかってことを示したかったんです。
就活中にこれをやっていてよかったと思うことはありますか?
いろんな企業をみたことと、私は内定先にかけてしまっていたので、9月から帰国してすぐ内定先の店舗でアルバイトを始めました。
選考を受ける前にスキルも身につけたかったし、こういう過程でここの会社に入りたいと思ったから行動をとったってことを示すためにも。自分の最終目標のために、色々やってきてすごくよかったなって思います。
最後になりますが、これから就活する人たちにメッセージを!
就活していると、本当にやりたいことがわからなくなったり、面接で色んなこと言われ、自分がやりたいことがわからなくなってしまうこともあると思います。
そんな時は、その企業で働くことが「自分がやりたいこと」に繋がるかどうかを考えること。自分のためになる環境なのか、自分のプラスになると思える企業で働くことが一番大事です。
どれも落ちてしまって、仕方なく入社っていう場合もあるかもしれない。でもそうなったら、逆にこれが運命なんだと受け入れることで見いだせることってきっとあるし、駄目だったらそこで何年か頑張って、またやりたいことにチャレンジすればいいと思います。就職にフォーカスするんじゃなくて、その先を考えて就活してみてください!