就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。
単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Arisaさんの就活スケジュール(2016年3月卒)
2014年5月 |
16年卒の就活生のための合同説明会に参加。 |
10月 |
冬の合同説明会も度参加。メーカーや広告代理店、教育系の企業に興味を持ち始めた。春の合同説明会で話を聞いた企業の話は再度聞いた。 |
12月 |
教育系のインターンに参加。 |
2015年2月 |
銀行のインターンに参加。 そこで経済の動きの面白さに興味を抱いて、それまで考えていなかった金融機関も視野に入れ始める。 |
5月 |
金融機関を中心に就活を行おうと決意。 メーカーにもエントリーシートを出した。金融だけでエントリーシートは10枚出し、面接まで通ったのが7つ。全部で30社にエントリーし、エントリーシートは20社出した。 |
6月 |
下旬頃に飲料メーカーから内定をもらった。 これがきっかけで焦らずに就活をすることが出来た。 |
7月 |
生命保険会社からも内定をもらい安心した。ここで自分の中での就活が一段落した。本命の金融機関から連絡が1ヵ月ぐらいなかったため、この会社に行こうと思い始めていた。 |
8月 |
本命だった企業から連絡があり内定をもらえた。しかし生命保険会社に行くつもりであったため悩み、悩みに悩んだ結果、8月が終わる最後の日に本命だった企業に連絡し、行くことを決めた。 |
金融機関がどんな仕事をしているかよく分からない
いつから就職活動を始めましたか?
3年の5月、6月から始めました。その時期に行われる16卒用の合同説明会に行って、会社とはなにかとういうことを具体的に知りました。こういったイベントは、一度に幾つもの企業を知ることができるのでオススメです。いくつかの興味ある企業のブースに行って話を聞き、そこで興味をもった会社の夏のインターンに応募しようと思いました。
でも、夏は大学のフィールドワークでフィリピンに行っていたため、インターンには参加せず冬のインターンに参加することにしました。10月にもう一度、企業の合同説明会に行き、興味を持った教育系企業の12月のインターンに参加しました。そして、2月には大学のOGがいる銀行のインターンにも参加しました。
最初に志望していた業界・職種はどこですか?
初めは、自分の大学の学科にそったグローバルな仕事をしているメーカーや教育系などの企業に興味を持っていました。インターンもどちらかというと、メーカーや教育系に重きを置いて選んでいました。私の中では金融機関で働く人は皆、数学が得意で計算が速い人というイメージがありました。私は特に数学が苦手なので、自分には程遠い職種だなと思っていたぐらいでした。でもまさか自分がその後に金融機関を目指すことになるなんて思ってもいませんでした。
自分の中の固定観念が変わったきっかけ
インターンに参加してみてよかったことはなんですか?
やはり、会社や社員の方たちの雰囲気や仕事内容など、説明会では分からないことをたくさん見て学べることです。
私の場合は、2月に参加した銀行のインターンで、これまでの自分の中にあった金融のイメージが覆されました。自分の大学では金融の一般職に就く子が多かったせいか、先輩の経験談を聞いているうちに、なんとなく金融は自分の性格には合わないと思っていたんです。でもインターンに参加してみて、そうではないことに気づきました。
インターンで銀行の総合職である法人営業に携わることができて、自分が動くとそれが誰かに影響し、最終的には経済が動き日本や世界が動いていくということを実感したのです。そこから金融の面白さに気づき、就活では金融機関も視野に入れ始めました。
それまでは、広告やメーカーと言った、日常生活を送っていく中で目にするものを作り出し、それを売り出すことに面白みを感じていました。しかし、物の根本にあるのはお金だということに気づいたため、物ではなくお金に関わる商品を売りたいと思いました。そう思ったのがちょうど3、4月頃で、就活が解禁した頃でした。
あくまで自己流を貫いた就職活動
会社選びの軸はどうしていましたか?
就活が解禁する頃にはもう職種を絞って計画を立てていたので、企業選びで悩むことはありませんでした。やはり、土日休みが絶対ということは企業を選ぶポイントの一つにしていました。休みというのも自分の生活リズムを築く大事なことですからね。
私はおしりに火が付くのが遅いタイプで、なにやるにも自己流で自分の中でのルールにそってやっていました!結局は自分にあったやり方が、一番効率が良いと思っていたからです。
自己PRで何か悩んだりしましたか?
PRの参考書を読んで書こうと思ったけれど、書き方や形式に面白みを感じず、自分が人事であったら読みたいと思えるPR文を書きました。とりあえず自分がしてきたことの経験談を書き、自分のスタイルで書いて自己分析はあまりやりませんでした。長所も短所も表裏一体と考えていたので、その場で思いついたエピソードなどに絡ませて言ったりしていましたね。
面接で自分らしさについて聞かれることもあったけれど、答えを用意している時点で自分らしくないのではないかなと思ったので、その場で思いついたことを言ったりしていました。でも、まったく答えを考えていなかった訳ではないです。いくつか自分の中で答えの軸となる言葉や出来事は用意しておきました。それを毎回面接ごとに使い分けていました。
就活は自分の4年間の大学生生活の集大成だと思っていたので、自分が今までやってきたことを色々な人に知ってもらいたかったと同時に、どれだけ通用するかを知りたいと思っていました。時には、自分が所属していた学内サークルの話や外部で立ち上げたサークルの話、海外でのフィールドワークを通じた異文化交流の話をしたりしていました。そういった話はあまり他の就活生と被らないので、面接官の方も興味を示してくだささいました。なので、面接で難しく考えることはあまりなかったです。
就職活動中のメンタルケアはなんですか?
ストレスがたまったら、ひたすら一人カラオケに行っていました。そこで気持ちを落ち着かせることで、踏ん切りを付けることもできました。あとは、3年日記をつけていました。2014~2016までで就職前、就職中、就職後の期間に書くものです。自分の今後の計画を立てるために始めたのですが、就活中は1日の反省ノートみたいになっていました。書くことでイライラを解消していたのかもしれないです。あとはSNSを使ってつぶやいたりしていましたね。でも、あまり周りの友人たちを刺激するようなことは書かないように気をつけていました。
将来の夢は何ですか?
会社で成績を残し、将来的には大学院に行きたいと思っています。今の時点では大学院に行ってもやれることは限られているため、一回社会に出て働いてから、大学で学んできたこと、今興味あること、新たに加わった金融について院で勉強したい。私は学生団体を外部で立ち上げていたこともあり、その活動などで得たことや興味を忘れずに、いつか大学院にいける準備をしていきたいなと思っています。そしてこの3つの目標を自分の中で軸として頑張っていきたいです。
最後に就活生へのメッセージをお願いします。
とにかく、前向きに、周りを気にせずに就活をしていくことが大切だなと思います。自分のことは自分で責任を持ってやらなくてはならないので、思いつめてしまいがちになりますが、マイナペースに自己流を見つけていくと自然と冷静に物事を判断できるようになると思います。ぜひ頑張ってください!