就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。
単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Mioさんの就活スケジュール(2016年3月卒予定)
2014年9月 |
ゲーム会社の企画職インターンに参加 |
2014年10月 |
2か月間のビジネスコンテストに参加。ITの面白さに触れる。 |
12月〜2015年1月 |
合同説明会やセミナーに参加 |
2〜3月 |
生保インターンに参加したことで、課題解決型の営業をしたいのだと気づく。 |
6月 |
ESのピークで大変な時期 |
8月 |
メーカー系システム会社の総合職として内定 |
中学時代から興味を持っていた、ITの世界
IT業界のなかでもシステム系の会社(SIer:System Integration)を初めから志望していたそうですね。なぜ、IT業界に興味を持ったのですか?
もともとITについて面白いなあと思っていたんです。
例えば、中学生の時にニュースで見た「駅のタッチパネル自販機」に感動したことを覚えていて。他にも、空港にある指紋や顔認証のシステムを作っているのがSIerだと分かったときに、これだったら楽しんで仕事をやっていけるような気がして、IT業界を見始めました。
将来的にはITを導入する側に行きたいという気持ちもありますが、まずは基礎を学べるSIerで、どの業界にもサービスを提供している会社に魅力を感じていました。
業界研究はどのように進めましたか?
早くから志望業界が決まっていたので、ITの最新情報を手にいれるために本や雑誌をよく読んでいました。
あとは、3年生の秋に参加したビジネスコンテストの経験も、改めて考えると業界研究になっていたのかもしれないですね。
ビジネスコンテストではどのようなことをされたのですか?
友人の紹介を受けて登録していた会員制キャリアコミュニティで「ITを使った社会イノベーション事業の新しいアイデアを考える」というテーマのコンテストがあり、友人を誘って挑戦しました。私はヘルスケアに興味があったので、薬の飲み忘れ防止や治療結果を可視化するアイデアを提案しました。
2か月のプロジェクト期間中ひたすらITのことを調べていたのですが、いくら時間を取られても、新しいことやITのトレンドを知ることがすごく楽しかったんです。
その時プロジェクト期間中は全然知らずに取り組んでいたけれど、自分たちが作っていたのがITシステムなんだと分かり、そこからさらにSIerに興味がでてきました。
OGの方に自分からアプローチ
内定先が2つあったそうですが、最終的にはどのように決めたのでしょうか?
決め手は「人」ですね。
2つの会社では社風が全く違っていて、例えば面接前の控室の雰囲気も違ったんですよ。
小さいことですが、学生に対しても言ったことは守ってくれる、こういう社会人になりたいと思う人がいる会社に決めました。
それから、OGの社員さんがとても良く面倒を見てくれたんです。
私の抱いた質問を部署の人にも回してから返してくれるなど…本当に優しかったなあ。
給料のことを考えると少し迷いもありましたが、若いうちに海外研修行くチャンスがあることも決め手の1つでした。
その先輩とはどのように知り合ったのですか?
学内説明会のときに直接名刺をいただきました。
その先輩は理系のリクルーターだったのですが、私みたいな文系の学生が声をかけるのは珍しいと覚えていてくれたようです。
顔が分かっていたので、初めて会う先輩よりもOG訪問をしやすかったですね。
学内説明会は人事担当でないOBOGが来ることもあるので、結構狙い目だと思います。
私もいろいろな方から名刺をいただいたのですが、一方で他の学生はあまり話しかけておらず、もったいないと思いましたね。
OGの方にESを見てもらっていたのですね。
はい。やはり待っているだけではダメなので、こちらからお願いしました。
中には友人同士でES添削をやっている人もいましたが、私は一切やっていません。
同じ学生目線ですし、私が伝えたいことを変にいじられても嫌だなと思ったからです。
ちなみに、私がESを書いていて苦労したのが、「大学時代の経験が会社で働くうえでどう活きるのか?」という設問。
仕事でどういう力が求められているのか分からず、初めはチャレンジ精神などの曖昧な表現に頼っていました。
これではまずいと思い、OBOG訪問をする際に、あらかじめ自分が学生時代に取り組んだことを用意していきました。
こういう場合はOBOGの方々に、自分のこれまでの経験を仕事でどう活かせるか、という話をしてみると良いと思います。
じっくりと話ができるOBOG訪問だからこそ、聞くことのできる質問だと思います。
就活を通して自分を受け入れることができた
ちなみに、大学時代はどんなことに取り組まれていましたか?
英語ディベートのサークルに所属しており、ESや面接でも学生時代に一番頑張ったこととして話していました。
ただし、ディベートのことだけを話すと面倒がられることもあり、先輩からはバランス良く話すのが良いというアドバイスもいただきました。
そこで、趣味はスポーツにするなど、真面目になりすぎないように意識はしていましたね(笑)。
就職活動を振り返ると、どのような気持ちが大きいですか?
一言で言うと、就活は楽しかったです。
以前は自分の弱点ばかりに目が向いて、そこを克服しなきゃダメだと思ってしまうタイプでした。
そんな私が、就活を通してもっと長所に目を向ければ良いのだと気づくことができたのは大きな収穫ですね。
就活が良いターニングポイントになるかもしれないですね。
そうですね。周りの学生にはいろいろなタイプの人がいます。
初めは優秀な人ばかりに目がいってしまうけれど、就活を通して自分にも負けないところがあるのだと分かってからは気持ちが楽になりました。
振り返ると、自分の大学生活にあまり自信がなかったので、「悪いところもあるけど良いところもある」という風に、卒業前に自分を受け入れることが出来て良かったと思います。
最後に、就活生へのメッセージをお願いします!
就活と聞くと、大変なイメージが強いかもしれません。
とはいえ、学生生活ではなかなか触れることが出来ないスケールの大きな話が聞けたり、そんな大きなプロジェクトを実際に成し遂げたような凄い人に会えたりと、とワクワクすることもたくさんあります。
私の場合、ITシステムの面白さを知ってから、実際に社員の方と会って生の情報に触れられる説明会や面接が楽しみで仕方ありませんでした。
そのため、面接などで落ちることがあっても、「新しい知識が増えたから良い、次に活かそう!」という風に考えていました。
ほとんど落ち込むこともなく、ポジティブな気持ちで毎日を過ごしていましたね(笑)。物事は何でも楽しんだもの勝ちだと思います。
これから大変なこともあると思いますが、悔いなく就職活動を終えられるよう頑張ってください。応援しています。