就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。
単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Masaeさんの就活スケジュール(2016年3月卒予定)
2014年 |
ハナラボに参加。就活を意識しだす |
11月 |
ハナラボのプロジェクトが終了 |
12月 |
本格的に就活開始!セミナーに参加 |
12月中旬頃 |
SPI対策を始める |
2015年 1〜2月 |
レポート作成に追われながら、インターンに参加 |
3月 |
行きたい業界を3つに絞る。説明会や選考に行く |
4月末 |
内々定をいただくも就活を継続 |
7月末〜8月頭 |
悩んだ末、内々定の企業へ行くことに決める |
業界選びは「何をしたいか」を基準に。そして働く人で選んだ内定先
まず初めに就活の流れを教えてください。
3年生の5月辺りから「世の中に出るってどういうことだろう?」と就活を意識していました。
ハナラボのプロジェクトに参加したことがきっかけです。
去年の11月にプロジェクトが終わり、本格的に就活を始めようと思ったのは12月辺り。
その頃は大学のキャリアセンターが主催するセミナーや就活サイトのセミナーに行っていました。
12月の中旬頃からはSPI対策を始め、1月はレポート作成に追われながら、1Dayインターンへ参加。
2月はとにかくインターンへ足を運び、多いときは週に4社ほど参加していました。
3月に情報解禁されてからは、学内の説明会に加え、既に選考が始まっていた企業もありました。
こうして4月末に1社の内々定をいただいたのですが、志望業界の選考が他にも残っていたことから、その後も就職活動を続けました。
選考状況が芳しくなく、落ち込んだ時期もありましたが、「行きたい業界にいけるのだからここにしよう」と思い直し、最終的には8月頭に最初に内々定をいただいた企業に決めました。
企業選びはどのようにしていましたか?
私は行きたい業界を3つに絞っていました。
文房具、ラッピング、展示会を支援する企業、この3つの業界の内「どこかに行こう!」という風に決めました。
まずは「日常的に使える文房具」、あとは「手に触れるもの」できれば「お子さんの手に触れるもの」と考えて、文房具かラッピングの業界に行きたいと思って。
あとは、博物館学芸員の資格の勉強をしているので、ディスプレイに関連して、展示会を支援できる業界に行きたいと思ったんです。
中には業界を絞らずに就活をする人がいましたが、わりと苦しんでいたような気がします。
「何をしたいか」自分と向き合って、ある程度業界を絞ったほうが、あれもこれも!と混乱しなくて済むのかもしれません。
内定先の業界はどちらですか?
お買物バックやラッピング用品を扱っているメーカ兼商社です。
ラッピング用品なら、幼稚園の運動会の記念品を入れる袋として使っていただけるので良いなと思いました。
また、ケーキの箱やお花の包装紙も扱っているので、パティスリーや花屋さんなど色んな所へ売り込みに行って、色んな方に関われる所も魅力に思いました。
私は大学時代、サークルで子ども向けに絵本の読み聞かせのボランティアをやっていました。
年に一度、みんなで1から作成した紙人形劇や紙芝居を上演するイベントを行っているのですが、ある時そのイベントであまり静かに紙人形劇を見てくれないお子さんがいたんですね。
親御さんに事情を聞くと、じっとしていることが苦手なお子さんだと聞きました。
どうすればいいかと考えて、手を動かして遊べる塗り絵や折り紙をお見せしたところ、笑顔で遊んでくれました。それがとても嬉しかったです。
その経験から、子どもの手に触れるものに関わりたいと思うようになりました。
内定先に行こうと思った決め手はなんですか?
やっぱり働いている人たちですね。
どんなに自分のやりたい仕事でも周りの人間関係がよくないと辛いと思うんです。
「あなたが面白いから内定を出した」という風に言われて、それまで何をやりたいのか、色々と悩んでいた時期があったので安心感を覚えました。
8月に私の内定先の懇親会があったんですけど、社員のみなさんも同期の人も優しい人たちだったので、ここに決めてよかったなと思えました。
気分は社会科見学。就活は楽しんだもん勝ち!
私もこれから就活なので少し不安ですが、就活を乗り越えるにはどうしたらよいでしょう?
視点を変えると楽しいですよ。
例えば、就活は「社会が壮大な社会科見学をさせてくれている」という感じです。
特に、インターンが集中している2月や、説明会を開催している5・6月は特に楽しかったですね!
有名な大企業で働いている人から、普段関わることのない企業の人まで、たくさんの働く人の姿を見ながら、いろいろなことを知る機会になると思いますよ。
何の見返りもなしにここまで会社を見せてもらえる期間は、他にはないかもしれません。
また、セミナーやインターンに参加すると記念品をいただけることもあるので、それを単純に「楽しい」と捉えてみても良いと思います。
あとは、社会人になった自分を想像することもありました。
大学の先輩の話では、社会人になると学生の頃よりもお金に余裕がある分、好きなことに費やせるそうです。
旅行にも行けるし、美味しいものが食べられるし、私なら好きなミュージカルを観に行きたいですね。
こんな風に、楽しいことを考えながら就活をすると良いと思います。
企業ごとに違う自分を演じる。こうできれば自己PRは楽しい!
ハナラボではどんな活動をしましたか?
横浜に『大佛次郎記念館』という文学館があるのですが、その文学館の振興のためのプロジェクトです。
その文学館は山手という街に位置しており、“若者に山手のことを知ってもらう”というテーマを掲げ、女子大生を中心としたイベントを開催しました。
一緒に活動した人たちは、私とは性格が正反対の人もいました。
最初は「どうなるのかな?」という不安もありましたが、一緒に仕事ができたことは楽しかったですし、共にイベントを作り上げていった経験は私の中で自信になりました。
あとは、熱意をもち、手順をきちんと踏むことで、たくさんの人を巻き込んだ企画を成功できることを学びました。
社会に出る前にハナラボで活動をしていて良かったと思っています。
自己分析はどう取り組んでいましたか?
最初に誕生日や年齢など、自分は何が好きで何が嫌いかを考えて、いろいろと書き出していきました。
私が好きなのは読書や舞台芸術を鑑賞すること、美味しいものを食べること…。
それで、嫌いなのはグレープフルーツとか満員電車とか(笑)
そうしていて見えてきたのは、自分はどんな人が好きでどんな人が嫌いかということでした。
考えた末、働く人がお互いを尊重し合い、他人に価値観を押し付けることなく「人は人で私は私」の働き方をしている会社がいいな!という結論に至りました。
だから、身近なことから考えていけばいいと思います。
自己PRはどのようにしましたか?
企業によってアピールの方法を変えていました。
例えば、ある企業には「ハナラボで得た企画力を備えた私」で行こうと決めました。
ハナラボを通して、自分が体感したことを元に企画をする面白さを知ったからです。
実際に足を運んで現場を見て、そして考えることの大切さを知ることができたことは大きな収穫です。
もう1つは「大学のサークル運営で培ったリーダーシップ」としました。
私が所属しているサークルは大人数で同じメンバーでも、知らない人が多いという状況でした。
そこでメンバー1人1人と話をして、相手の嗜好を把握するよう心掛けて、メンバー同士のネットワークを繋げることに尽力したエピソードを話していました。
それでは、最後に後輩たちへメッセージをお願いします!
社会人になって大学に通い直す人もいれば、NPOを立ち上げたりする人もいて色んな生き方があるので、「就活で自分の人生が決まる」なんて考えない方が良いと思います。
以前大学の先輩から「新卒で勤めるところは3年頑張ってみて」と言われたんですね。
なぜかというと「その職場で自分の可能性が見出せるなら働き続ければいいし、別の道があるならそっちに進めばいい。だから、先のことを楽しみに就活をしてみて」と言ってくれました。
その言葉は私の心の支えになっています。
大学受験までは敷かれたレールの上を歩いていた感じですが、これからはゼロから自分で考えなくてはいけません。
気負いすぎないで、自分だけの正解を見つけてください!