就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」「女子就活の取り組みかた」などをインタビュー。
単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Mizuhoさんの就活スケジュール(2016年3月卒予定)
2014年・夏 |
学部の語学プログラムでエディンバラへ(就活のネタ作りという意味もかねて) 帰国後、セミナーのみ |
2014年・冬 |
部活の同期が早々に内定をもらい、焦りを感じる |
2015年 |
合同説明会へ行き始める |
4月 |
企業別セミナー、就活サイトのグループディスカッション対策に参加 IT系の中小企業から内定をもらう |
5月 |
ESを出すのみ 就活が嫌になる |
6月 |
リクメン(リクルーター面接)、ウェブテスト、セミナー、ES、説明会などに明け暮れる |
7月 |
ひたすらリクメン |
8月 |
ひたすら面接(1日3社受けることも) 8/9に希望企業に内定 ⇒ 就活終了 |
自己分析はたんなる話のネタ探し
あなたにとっての会社選びの“軸”は何でしたか?
正直に言うと、私は就活の始まりから終わりまで、自分の“軸”を見つけることがきませんでした。
どれだけ自己分析をしても、「こういう理由でこの仕事に就きたい!」というのが見つからなかったんですよね。
あったのは「とりあえず給与が良いところがいい」という希望くらいでした。
“就活には軸が大切”ということは分かっていたので、自分を見つけられない自分にかなり苛立ちました。
自己分析をしても、自分が見つからないことがあるんですね
そうですね。
だから私の場合は、自己分析をすること自体かなり辛かったです。
やりたいことが見つからないまま就活することは勿論、自己分析して「これが自分だ!」と思っても、それが企業側には受け入れられなかったことも、精神的に私を参らせました。
自分とは何か、について考えすぎて、アイデンティティが崩壊しそうになったりもしましたね。
最終的には、「自己分析は話のネタ探しだから」くらいの気持ちで、割り切って就活していました(笑)
そんな中で、職種はどのようにしぼったのですか?
悩んだ末、金融とメーカーに絞りました。
金融を希望したのは、正直に言うと給与が良かったためです。
将来結婚して子供ができたときに、自分たちの生活を守れるだけのお金は必要だなと考えました。
実際、父が金融業であった私は、生活が不自由だなと感じたことはありません。
一方、メーカーを希望したのは、福利厚生がしっかりしているところが魅力的だったためです。
また、父が金融、兄がITであったため、家族で職種が被っていないほうが様々な業界の話を聞くことが出来る、ということも決め手の一つになりました。
内定をいただいた企業に決めた理由はなんですか
まず応募したきっかけは、親の勧めでした。
5〜6月頃に総合職の締め切りがあったので、それに間に合うように応募しました。
しかし、当初は自分の中で興味のなかった企業だったので、説明会すら参加していなかったんです。
そのため、面接の際に非常に苦労しましたね。
こちらの企業に決めた理由は、総合職の枠で内定が出たためです。総合職は一般職よりも給与が良いですし。
また、大企業であるため、福利厚生がしっかりしているというところも、決め手の一つとなりました。
いろんな地域に赴任できること、それが総合職の魅力!
総合職で内定が出たことが決め手の一つとおっしゃいましたが、初めから総合職希望でしたか
はい、総合職を希望していました。
“軸”のない自分の就活において、唯一あったのが「給与が良い企業」という希望でした。
給与が多いこと・手当がしっかりしていることから、漠然と総合職がいいと決めていましたね。
総合職には転勤がありますが、その点は気にならなかったのですか
全然気にならなかったですね。
一般的に、総合職が避けられる大きな理由のひとつがこの転勤だと思います。
しかし、私の場合は父親が転勤族だったため、仕事には転勤がつきものだと考えていましたし、なにより会社のお金でいろんな地域にいけるなんてラッキーじゃない?と思いました。
給与手当がしっかりしていて、かつ転勤することで新しい生活や新しい人たちに出会えるなんて、とっても素敵なことじゃありませんか。
バイトに明け暮れた学生時代
学生生活において、頑張って取り組んだことはなんですか
私の場合は、塾講師のアルバイトですね。
私の働いていた塾では、バイトのうち3人がリーダーとなって他の人たちのサポートをするのですが、私はそのバイトリーダーのうちの1人として頑張っていました。
アルバイトの経験は、就活に活かすことが出来ましたか。
かなり活かせたと思います。
生徒の保護者に電話をかけるときには「正しい敬語の使い方」や「上手な物事の伝え方」を、他のバイトの人を指導するときには「上の立場としての指導の仕方」を学ぶことが出来ました。
また、バイトの後輩とひと悶着あったエピソードは、面接の際によく話しましたね。
あることがきっかけで気まずくなってしまった後輩と、時間を置いたり人を挟んで話し合ったりすることで、元の関係に戻ることができた、という話なのですが。
人間関係についての話は、面接官の反応もよかったです(笑)
なんだかんだで“軸”は大切
自分の就活を振り返ってみてどうですか
終わってみればあっという間でしたね。
でも、普通の就活生と違って“軸”が見つからないままの就活だったので、大変だった気がします。
思えば就活中はあまりの情報量に頭がパンクしそうになっていました。
ですので、物事をひとつひとつ時間をとって考えることが出来なかったです。
このことも、自分が“軸”を見つけられなかった原因の一つかもしれませんね。
後輩へメッセージをお願いします!
業界や企業のことについて、たくさん調べてたくさん悩んでほしいです。
人生の大事な岐路の一つですから。後悔しない選択ができることが一番だと思います。
そして、自分の“軸”を見つけることはやはり大事です。
見つけられなかった私がかなり苦労したので。
日ごろから、「自分ってこれが好きなんだ」とか「これが苦手なんだ」とか自覚しておくと、いざ自己分析をするときに困らないと思います。
“軸”が見つかっていない時点で、だいぶテンプレートな就活体験から外れてしまった気がしますが。
こんな人でも内定をもらえるんだなーと思ってもらえればうれしいです。