就活レポでは、就活を終えた先輩たちに「なぜその仕事や会社を選んだのか(会社選びの軸)」「学生時代にどんなことをがんばってきたのか」「就活でどんなことに苦労したのか」などをインタビュー。
単なる就活テクニックではなく、仕事選びのヒントをお伝えします。就活のスケジュールも掲載!
Rihoさんの就活スケジュール(2016年3月卒予定)
3月 |
学校に企業がやってくる形の説明会に参加し、気になる企業を探す。メーカー、商社、保険など業種は様々。 |
4月 |
気になった企業の説明会に参加。面接が早い会社もあり、初めての面接は4月上旬だった。 大学による就活ガイダンスに参加 |
5月 |
説明会と面接を並行して行っていく。主に選考は中小企業に絞る。 |
6月 |
面接慣れをしてきたため、二次面接、最終面接と進むことが増えていった。 |
7月 |
最終面接に進めた3社の中、7月中旬に1社から内定をもらい就活を終える。 |
ワンフロア、従業員数100人弱。見つけた、私の働きたい場所
行きたい会社はどうやって探しましたか?
学校に説明会をするために来てくれた会社の中から、自分の興味がありそうな会社をピックアップしました。
興味が出た会社も商社やメーカー、保険など様々でした。いろんな業界に興味があったので、業界研究はざっくり行っていました。
会社研究は自分の行きたい会社について、企業理念や歴史を調べました。興味を持った会社の話を学校で聞き、次は実際に会社で行われる説明会に参加しました。
説明会で人事の方と話してみると、その会社に行きたいかどうかわかります。人柄というか、この会社の人っていいな、と思う瞬間があるんです。
受動的に説明会で話を聞くだけでなく、自分から積極的に人事の人に話しかけることは大事だと思います。言葉では上手く伝えられないのですが、ご縁というものが本当にあるんですよね。
中小企業に絞って就活をしていたのは、どうしてですか?
大手の会社の選考を受けることも考えていましたが、自分にはどうしても合わない気がしていました。
あくまで私のイメージですが、大手は企業の歯車となって決められた仕事をするイメージ。社長や役員の人と自分の間に、分厚い壁ができてしまう気がしていました。
私は、どうせ働くなら自分のやりたいことが社長まで届くような会社で働きたいと思いました。
それで、会社の規模が小さく社長との距離も近いイメージだった、中小に絞って就活をしようと決めたんです。
でも、選考解禁の8月に近づいていくうちに、たくさん人数を取ってくれる大手に行こうかと悩むこともありました。
大手はたくさんの人を取る分、たくさんの人が受けますよね。中小は大手ほどの人数が受けるわけではありませんが、採用人数は1人や2人の会社が多いので、ある意味私は「いばらの道」を選んでしまったなと思っていました。
内定をいただいた会社はどんな会社ですか?
まず、会社で行われる説明会に参加した時の話ですが、道に迷ってギリギリに会場に着いてしまった私に、優しく声をかけてくださる社員の人々に感動しました。
実際に説明会には社長も来てくださって話を聞く機会がありました。
話を聞いているうちに、この人は頭の良い喋り方をしているな、この人について行きたいな、と思いました。社長や社員の人に惹かれてこの会社の魅力に気がついたんです。
社内見学をさせて頂いたときに驚いたことは、会社がワンフロアしかないことでした。
さらに、社長室というものが存在せず、社員さんと同じ空間で社長も仕事をしていました。
これは、私の行きたかった「自分の意見が社長まで通る会社」だと思い、ますます魅力的だと感じましたね。
また、働き方にも惹かれる部分がありました。
私は、仕事はしっかりやっていきたいけどお休みもきっちり欲しいと思って就活をしていました。
その中で、この会社は年間にお休みが125日という実績を誇る会社でした。残業についても、人とお金と時間を無駄にしないという意識が強く、社員が一致団結して定時までに仕事を終わらせるようにしています。
少し体育会のような熱血も感じましたが、そこも惹かれたポイントだったと思います。
歴女な巫女です、これが私のアピールポイント
学生時代にはどんなことをしていましたか?
大学4年間はとにかくバイトばっかりしていました。
バイトも飲食店と塾講師と巫女のバイトを3つも掛け持ちしていました。
それぞれ業種もやることも学んだこともバラバラなため、話せるネタは大量にあったことが私の強みの1つだったと思います。
SPIの成績が良いと褒めてくださる会社もあったのですが、それは塾講師で中学生に勉強を教えていたからですね。これは役に立った経験だと思ってすごく嬉しいです。
あとは、巫女のバイトって珍しいじゃないですか。お正月に行われる短期のバイトならよくあると思いますが、私の場合は年中巫女をやっていました。神社で行われる結婚式にも巫女として何度も仕事をしていたので、そういった経験談も話せました。
3つ掛け持ちをするのは大変でしたが、結果的にたくさんアピールできることが多かったので良かったと思っています。
では、自己PRはすらすら書けましたか?
最初はまったく書けませんでした。
就活の中で一番大変だったことかもしれません。自分の長所ってどんなところだろう、と自分の経験を思い出すと失敗談や自分の悪いところを見つけ出してしまうんです。
でも、ものは考えようだと、少し開き直って失敗談から良いところを抜き出して長所として表現するようにしました。
何度もESを書いていくうちに気がついたことは、自己PRは物語を作るように考えないといけないということでした。
たとえば、「私は負けず嫌いだと思う。じゃあ、どんなところが?どうしてそう思ったの?具体的なエピソードは?」というように関連付けて物語を作っていきました。
さらに難しかったことは、具体的なエピソードは1つでは弱いというところです。1つの長所に対してエピソードは何個も用意しておかないといけません。ここは、たくさんのバイト経験を活かして乗り越えていきました。
たくさんの経験の中で、一番アピールしていた話はどんな話ですか?
やっぱり巫女のバイト経験についてはたくさん話しました。他の人がなかなか経験しないことだと思っていたのでここぞとばかりにアピールしていました。
朝も早く起きないといけないし、始めた頃は慣れないことが多く苦労もたくさんしましたが、好きなことだからこそ頑張れた話をしました。
また、私は日本の歴史が大好きで歴史にゆかりがある場所へ旅行することが大好きな、いわゆる歴女です。これも話のネタになって、企業側から食いついてくださることが多かったです。
着物を自分で着付けをして神社を巡るような、人とは少し変わった趣味の話をすることによって、企業の人も興味を持ってくれることが多かったです。
あとは、日本酒が大好きなのでその話もしました。面接官が男性の方だとこれも食いつきが良くて盛り上がることもありました。
私の面接でのキーワードは「人と少し違うアピールポイント」だったと思います。だからこそ、面接官の方と上手く話すことができた経験がたくさんありました。
宣言!一緒に働く人を笑顔にします
将来の夢はありますか?
将来の夢というと大きすぎるかもしれませんが、巫女のバイトの先輩に言われた一言で夢を見つけられた気がします。
言われた一言は「仕事をしている時ってすごく楽しそうに働くよね。おかげで、私も身が引き締まるよ」ということでした。本当に何気ない言葉でしたが、私の大きな自信に繋がりました。
この一言から見つけた私の強みは、一緒に働く人を笑顔にすることが出来る、というものです。
だからこそ、これから実際に働き始めて他の人も笑顔に出来るように私も仕事を楽しんでいきたいと思います。
もう1つは、会社特有の制度である「課長によって課のメンバーの給料が決まるシステム」を意識して、自分の仕事に責任感を持って働ける人になりたいです。
身近にいる上司の人に給料を決められることは緊張しますが、大きなチャンスだと思っています。
出産してからの未来については、実際に産休を取っている先輩に話を聞きました。周りの社員さんがあたたかく見守ってくれる環境の中で産休に入ることができて、復帰にも期待してくれる会社だよ、という話だったので出産しても働きたいなという目標もあります。
最後に後輩へメッセージをお願いします。
就活を続けていくと必ず行きたい会社、ついて行きたい先輩や社長に出会うことができます。
最初は失敗だらけで凹むこともあるかもしれませんが、「私をとってくれないなんて、もったいない!」と思うくらい、強気で就活に臨めるといいかなと思っています。
面接も同じです。オドオドしているとそれは企業側にも伝わってしまうし、自己PRも弱くなってしまいます。堂々と自信を持って話すことで、その思いは相手にも伝わります。
あとは、自分に合った会社を見つけ出してください。
私は興味を持った様々な業種やいろんな規模の会社の説明会に参加しましたが、そこで自分に向いているかどうかを判断しました。
実際に企業の人と話してみると、私のこと採用してくれそうだな、という感触を持つ瞬間がありました。そんな直感を感じることもあると思うので、受動的に話を聞くだけでなく、自分から進んで企業の人と話してください。
めげずに頑張り続けることで、必ず実を結ぶ日が来ると思います。頑張ってください。
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