Sachikoさんの就活スケジュール (IT/独立系ITコンサルティング会社)
大2~ |
外資系のCAになりたいという強い気持ちがあった。 |
大3・1月 |
お酢の会社の説明会をきっかけに、総合職も良いと考え直す。 |
大4・5月 |
説明会に行き、エントリーをしながらも、モヤモヤとした気持ちでいる。 |
6月 |
「やりなおしたい・海外に行きたい」の思いから、留学を決意。 |
8~2月 |
1年間休学し、ロンドンに留学。 |
2月 |
帰国し就活を再開。 |
大5・4月 |
就職カレッジで相談をしている時に、内定先の会社に出会う。 |
5月 |
「ベビーシッターをしながら家庭のあり方・働き方を知る」というインターンを始める。そこで社会人の方々と話しをする中、「CAか総合職か」の2択ではない!と気持ちを修正。 |
6月 |
独立系ITコンサルティング会社に内定 |
「やりなおしたい」の思いで、就活中に海外留学へ!
最初からIT会社を希望していましたか?
実は、最初はまったく考えていませんでした。大学1年生では国連でバリバリ働きたい!と思っていましたね。でも、私の大学は国際色豊かで世界各国から優秀な学生が集まっているのですが、そこで自分よりも経験豊かではるかに優秀な学生たちが「国連で働きたい」と言っていて愕然としたんですよ。漠然とした大きな夢として国連で働くことを持っていましたが、まだ今の私にはできないと思い、考え直しました。2年生からは専攻をツーリズムにし、CAを目指し始めました。一般企業と異なって年中採用活動があるため、大学2年から面接を受け始めました。
CA以外の仕事も見るようになったきっかけは何だったのでしょうか?
いろんな方とお話してCAの現状を知るうちに、これは違うと感じたんです。例えば、雇用形態のひとつに数年間の契約社員があることや、ハードワークの割にお給料を高くは望めない点などです。それでも、CAになりたいという気持ちは私の中にずっとあって、4年生までの約2年間、様々な航空会社の面接を受けました。
CA以外の仕事も考えるようなったきっかけは、大学3年の1月に行った、とあるお酢会社の説明会です。そこでは、若い時からバリバリとエネルギッシュに仕事をしている人達がいて、私の目にはとても新鮮・刺激的だったんです。それまで「総合職」というと、旧体質な大手企業の中で組織に飲まれてしまうのでは、というイメージがあったのですが、くつがえされましたね。この会社に出会ってから「総合職もいいな」と思うようになり、様々な企業の説明会に行きエントリーも始めました。
1度就活をした後、海外留学を決めたのはどうしてですか?
4年の5月頃、周りの内定が決まる中、まだ私は内定が決まっていませんでした。その時に、「どうしたらいいかわかない。でも私はやりなおしたい!」という気持ちと「ずっと海外に行きたいと思っていたし、今がチャンスでは?」という気持ちから、就活のモヤモヤをふりきって留学を決意しました。ロンドンに行ってからは、日本にいた時のように就活を考えなくなって気持ちが楽になりましたね。でもCAを目指すところは変わらなくて、留学先でも先生方に英語のESの添削をしてもらったり、自己PRを見ていただきました。また、ホストマザーの知り合いや、講演会で出会った人など、いろんな業界・職種の社会人と話す機会があって、海外でも自然とOBOG訪問みたいなことをしていましたね。
帰国して就活を再開してからはいかがでしたか?
様々な働き方があることを留学中に知ってからは、見る会社の幅を広げてIT、教育、人材、メーカー、不動産などありとあらゆる会社の説明会・面接に行くようになりました。そんな中で震災がありすべてがストップしたんです。ここで改めて「社会に貢献できることをしたい」と思うようになりました。
「何もできなくて、どうしよう」と混乱する中でも「でも何か行動したい!」と思っていたところに、ハナジョブのTwitterから「ベビーシッターをしながら家庭のあり方・働き方を知る」というインターンに出会いました。それを始めてから、昼間はたくさん業界を見ながら行動し、夜は子どもたちと触れ合い元気をもらう生活が始まりました。そしてご家庭のお父様・お母様に相談にのっていただくうちに、「CAと総合職の2択ではない!」と気持ちが修正できて、広い目を持ちいろいろな企業を受け始めました。
社会に貢献したい気持ちとマッチする会社は意外なところにあった!
Sachikoさんの会社選びの軸は何でしょうか?
社会に貢献できる会社です。自分の生きている間の社会だけでなく、自分の孫世代・それ以降の人たちも幸せに暮らせるような社会を実現する仕事、が私の軸でした。今のこの恵まれた環境があるのは先代のおかげですから、私も後世に残せるような事業の進め方をしたいです。それから、自分が成長できる環境であることも重視していました。
今の会社に就職を決めた理由は何だったのでしょうか?
学生と会社を結ぶ就活相談で今の会社が紹介されて、説明会に行ったのが最初の出会いです。選考は6次面接までありましたが、1次面接から1人あたり1時間も割いてくれたんです。学生自身の話をここまでじっくり聞こうとしてくれる会社はなかなかないし、人事の方・一緒に面接を受けた方々も素敵な人たちばかりでした。面接が進むにつれて研究し、会社のことを知れば知るほど魅力を感じました。例えば、社長が「自分の孫たちが笑顔で暮らせる社会」を理念にしていて、社会に貢献することを常に思ってつくられてきた会社であることは私の軸にぴったりでした。
また、役員は大手銀行を辞めるほど強い想いを持って独立してきた方々であることに加えて、大手とのしがらみなしに顧客を第1に考えてのコンサルティングをしていることにも惹かれました。さらに、成長する人を歓迎していて、新人に対して「やらせる」ではなく「しっかり面倒みつつ、自分で成長してもらう」という社風からも、この会社に就職を決めました。
その時に不安はありましたか?
IT・コンサルティングにはこれまでまったく触れてきていなかったので、不安がなかったわけではありません。でもIT会社で実際にお仕事されている先輩にも、学生時代にはITと関わっていなかった方が意外と多いんです。ITの知識を持っていることも重要ですが、それだけよりも、私のように人との対話が好きであることも生かせる仕事です。自分の考えていたものから少し遠いかもしれませんが、今の会社で働くことに関してはしっくりきて、「これでいいな」と落ち着きました。就活がゴールでは全然ないし、転職だってあるかもしれないですよね。これから実際に働き出してみてから、いろいろ考えていきたいです。
就活はゴールではなく、日々の延長線!
自己PRはどのようにしましたか?
最もよく話したのは、大学の授業で取り組んだ「築100年の古民家を改築して貸し出す」という地域活性化の活動についてです。ここで、行政と地域の方の仲介役をしたのですが、本当に大変だったんです。当初、地域の方からの受け入れてもらえず、納得していただくための地道な努力を重ねました。地域の草むしりやお祭りなどからから始めて交流するうちに、だんだんと私たち学生を孫のように可愛がってくださるような良い関係を築く事が出来ました。
活動を始めてからも苦労の連続で、運営していく仲間との関係や、タイムリーにやってくるトラブルに悩むことも多かったです。そこを乗り越えていった経験から、自分の柔軟性を自己PRにしました。「私はどこでも対応できて、どんな環境でも大丈夫です」と話しましたね。
最後に、就活生にメッセージをお願いします。
「就活がゴールではない!」と伝えたいです。特別なことではなく、日常の延長線だと思います。日々の暮らしからつながっているコミュニティを大切にして、縁が生まれたり考え方が形成されたりするものです。面接の場に立つのは1人きりでも、その話の中にはインターン先でであった方からのアドバイスが生かされていたり、普段お世話になっている方の言葉が入っていたりして、1人きりではないんです。それから、「就活だ!」と身構えすぎないでくださいね。内定出たら終わりと思わずに日々自己分析するうちによくなっていく、まさにPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルですね!