社会人7年目のこりんちゃん。人材系企業の広報とコミュニティラジオ局「調布FM」のレポーターとして活躍中!
「仕事だけの人生なんてイヤ!?」本業とは別のキャリアを持つ、パラレルキャリアというあたらしい働き方を伝えてくれます!
こんにちは!こりんです。
前回の記事から早くも3か月程経ってしまいました…ごめんなさい。
皆さんにもっと、世の中の「素敵で自分らしく生きる“パラレルキャリア実践者”」をご紹介せねば!
今後も暖かく見守っていてくださいね♪
さて、第2回目のゲストは、あるグローバル人材育成コミュニティで奇跡の出会いをした、戸川 晶子(とがわ・あきこ)さんです。
戸川さんは、外資系大手不動産デベロッパーに勤めながら、国際NGO「プラン」の一員であるプラン・ジャパンのアカデミー生として、発展途上国の女の子が教育を受けて自立するための支援活動を広めています。
他にも、中国の大学の客員研究員だった一面も!?
もはや「パラレル」では収まりきらない、戸川さんのパワフルの源をインタビューしてきました。
“制服が可愛い!”と、入学した学校で出会った“中国語”
出会いをモノにするかは、自分の意識次第。中国語もその一例。
こりん
よろしくお願いします!
戸川さんが中国人女性と流暢な中国語で話されていたのを見たのですが、いつから話せるんですか!?知らなかった!
戸川
中国語は、高校2年生の時、第二外国語で習い始めたのがきっかけかな。
その時、ちょうどNHKで「大地の子」が放送されていて、貧しい中国の様子が描写されていたんです。
それと、私の通っていた学校の創立者が、戦前、中国に学校を作っていた関係で、中国の歴史や文化を身近に聞いて育ったことも、中国語に興味を持ったきっかけになっていると思う。
高校選びの時には全く中国語なんて気にしていなくて、選校軸は“制服が可愛い”というだけだったんだけどね(笑)。
でも今思えば、“国際的人物を養成する”を建学の精神に掲げていたあの母校に入学していなかったら、中国語も勉強していなかったかもしれないですね。
自分がもしも、途上国の子どもとして生まれていたら…。
こりん
世界中の人と、話せるって羨ましい!
そのあたりから、今の活動に繋がる、途上国や貧しい国の方への支援を考え始めたんですか?
戸川
その時はそこまで意識して、アクションを起こそう!と思っていませんでした。
むしろ、本当につい半年位前まで、私、もやもやしていましたから。
でも、途上国に強い興味関心を持ったのは、中国語を勉強するよりもっと前かも。
子供の頃はTVを自由に見ることができない家だったんだけど、ある時、親の目を盗んでTVを見た時に見たのが、黒柳徹子さんがアフリカでユニセフの活動をしている番組で。
私と同い年位の子供たちが、貧しい環境の中で生きている。もしかしたら、私がそちら側だったかもしれない。
その事実は、まだ幼かった私にズドンと衝撃を与えました。
今も思い出すのは、そのシーン。それが今の活動に繋がる原体験かな。
“生死”を意識した、病気との闘い
病が教えてくれた、自分の人生の歩み方。
こりん
そのまま順調にグローバル企業に就職!的なストーリーを皆さん想像されてると思うのですが・・・。
戸川
順調かどうかは別として、私、めちゃくちゃ色んなこと経験してますよ(笑)。
新卒では食品メーカーに入社しましたが、ここで大きな壁が立ちはだかりました。
「病気」です。食べることが仕事のひとつだったので、病によって食べられない日々が続き、悩んだ結果、約1年半で仕事を辞めました。
こりん
仕事も辞めなきゃいけなくて、しかも病気と闘いながら…不安でしたよね…。
戸川
病気に負けていられないって、色々考えて、大学に戻り中国語を習得しようと決め、24歳の時に再入学、26歳の時に卒業しました。
その後治療のため手術を受け、派遣社員として企業で新卒採用を担当しながら、卒業した大学の研究室繋がりで、中国の大学の客員研究員としても活動してましたね。
もはや、何屋かわからない時期がしばらく続きました(笑)。
ですがこの時期を振り返ると、中国で実際に残留孤児の女性との出会いがあったり、今に繋がっている経験が沢山ありました。
そして、改めて1年間中国に留学。帰国して就職活動して出会ったのが前職の外資系企業でした。
こりん
生と死に向き合う経験って…壮絶です。
私も死を意識したことがある人は、強いって聞いたことあります。
戸川
そうね、その経験はとても大きかった。
病気が良くなった今、“生と死”と向き合ったあの期間、自分との対話の連続だった日々があったからこそ、辛いことや苦しいことがあっても、ポジティブに切り替えられる自分になったと思いますね。
そして一度きりの人生、「自分らしく」そして「みんながHappy」という、シンプルだけど大事にするのが難しい気持ちをより大事に考えるようになりましたね。
もやもやしている時…戸川さんは、何をした?
戸川
帰国後に入社した外資系企業では、「社会貢献委員会」が社内で定期的に色々なCSRイベントを開催していたので、自分ができるものには参加していたんです。
その活動も後押しして、カンボジアに一人で行ってみたりもしましたが、方向性が見えたわけでもなく、自分には何ができるんだろう?って、答えを見つけられずにもやもやしていましたね。
今の会社に転職してからもずっと探し続けていましたね。
そんな中で、出身大学の同窓会を企画した時、そこで募金活動をしたものの、集めたお金をどうしよう?と方法を調べていた時に、運命的に今精力的に活動しているアカデミーの母体『プラン・ジャパン』を見つけたんです。それが半年前(笑)。
そのサイトを見つけた時、プラン・ジャパンの活動を推進していくアクター養成のアカデミー生の募集締め切りが一週間後で、運命を感じました。
すぐに応募して、幸運にも、アカデミー3期生になることができました。
現在は、チームメンバーと一緒に発展途上国の子どもたちの現状を多くの人に知っていただくPR活動を行っています。
私の所属している“チーム西東京”は、高尾山登山PRイベントや、高尾の古民家でヨガイベントをしたり、単なる募金活動ではなく、これまで興味はあるけどどうやってこういう活動に参加したらいいかわからないという人が参加しやすいように、また地域の人も潤うような様々なイベントを開きながら、途上国の現状を知ってもらえる機会になるように工夫しています。
こりん
前回、高尾山の古民家ヨガイベントは、私こりんがラジオ取材させていただきました!
沢山の地元の方が集まってましたよね~!しかも焼きたてパンや、素敵なアクセサリー販売もされてましたよね??
あれも地元の方の協力ですか?
戸川
そうそう!
私、基本的に「頑張っている人を、無条件に応援したい」人なんです(笑)。
アクセサリーのネット販売のビジネスをしている友達に、オリジナルのアクセサリーを作ってもらって一緒にファンドレイジングに協力してもらったり、ネイリストの友達にはオリジナルネイルデザインを作ってもらって、お客様に提供してもらったりもしてるんですよ。
ただ一方的に協力してもらうだけではなく、協力してくださる方のビジネスにとっても有益であるようにするにはどうしたらいいかを考えて、双方が良い効果を得られる“win-winサイクル”を作っていけたらいいなと思っているんです(笑)。
楽しい副業が、本業に!…そうじゃなくても良いと思う。
こりん
なんだかどんどんのめりこんで行っている感じですね!アカデミーの活動を本業に…とか思いますか?
戸川
本業にとは思っていません。
本業を持っているからこそできることだと思っているんです。
お金目的とかではなく、本業で身に着けた自分の持っている知識やスキルを、パラレルキャリアという形で社会に還元していけたらいいなと思っているだけなんですよ。
そして、逆にこのパラレルキャリア活動から、本業に活かせる気づきをたくさん得られているのも事実。
なので、いいバランス・循環を作っていきたいなと思っています。
自分にとって、すごくしっくりきている言葉があって。
FacebookのCOOであるシェリル・サンドバーグさん(「LEAN INの作者」)が「キャリアは、はしごではなく、ジャングルジム」って表現を使ってたんだけど、まさに私のキャリアってコレだ!って思ったの。
これからもいろんなことにチャレンジをしていきたい。
そのためにも、目の前に来たチャンスをものにできるように、常にアンテナを高く、感度を鋭く、楽しみながら努力し続けることを忘れないで、常に“Ready Now”の状態でいたいな(笑)と思っています。
こりん
ありがとうございました!
これからも仲良くさせてください~!
取材を終えて
大病をされたなんて1ミリも感じさせない戸川さん。
そのパワーの源は、病気を乗り越え、自分の気持ちに素直に、自分のありたい姿を探し続けているからこそ、持ってらっしゃるものなのかなと感じました。
「みんながHAPPYに!」…もっとシンプルに、素直に考えて、何よりもチャンスが来た時に掴めるように、Ready Nowでいられる努力こそが、大事ですね。
プランアカデミーとは?
プラン・アカデミーは、Because I am a Girlキャンペーンやジェンダー平等について理解を深め、「知って」、「行動」するアクターを養成する全8回の「参加型」の連続講座です。
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