大佛次郎記念館と周りの地域をつなげ活性化する「ヨコハマハコいりムスメプロジェクト」から生まれた<オサラギジェンヌ>。お母さん世代には懐かしい「ハマトラ」ファッションで、横浜元町の人気スポットを紹介します♪ちなみに、大佛次郎は昭和を代表する文豪なんですよ!
ジェンヌのはらちゃんです☆!
今回ご紹介するのは、なんと日本の食パン発祥のお店、ウチキパンさんです!
工場長の打木さんにお話を伺うことができました♪
歴史について
ロバートクラークさんがイギリスから1862年に横浜にやってきて、ウチキパンさんの前身である「ヨコハマベーカリー」を創設しました。
そのクラークさんのもとで修行をした打木彦太郎さんが「ヨコハマベーカリー宇千喜商店」として引き継ぎ、その後現在の「ウチキパン」という名前になったそうです。
なぜこの横浜だったのか。
港がある場所で、外国文化が入りやすい環境にあったということはもちろんなのですが、横浜を開港した理由も関わっているんです。
それは、”船に1、2ヶ月積んでも腐らない質の良い湧き水が手に入る場所”だったこと。
みなさんご存知でしたか? その湧き水が近くでとれるということもパン作りに重要であったため、この場所になったのだそうです!
また、横浜は日本のビール発祥の地としても知られていますよね。
そこで使われるホップ種が食パン作りにも必須であり、調達しやすかったという理由もあったそうです!
ひとつだけでなく、多くの要因が重なってこの元町にお店を構えることになったのですね・・・深い!!!
イギリスパンの基本的な作り方は、当時とほとんど変わっていないそうです!
創業以来変わらない127年の伝統の味って、ワクワクしてきませんか?♪
当時の人々にとってのイギリスパン
打木工場長が明治15年に発刊された新聞を見せてくださいました。
いきなりですがここでクイズ!! 日本では誰もイギリスパンなんてものを知らなかった時代です。
その新聞ではイギリスパンのことをなんと言っていたでしょう?
A.角切り麦酵品
B.ゴールデン食麩
C.ショッパン
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答えは・・・Bのゴールデン食麩です!
たしかに言われてみれば、なるほど〜という感じですよね!
栄養価の高い食品として紹介されていました♪
金額はというと、「大拾五銭 小八銭」大きいのが15銭で、小さいのが8銭で売られていたそう。
あんぱんが、一つ1銭の時代です。
食パンは高級品だったんですね! ちなみにイギリスパンは食パンの一種で、一辺が山のようになっているものです。
よりどりみどりなパンたち
店頭には常に60〜70種類のパンが並べられています!
新商品もどんどん出していて、ニーズに合わせたパンを考案しています。
工場長おすすめのパンはどれか伺ったところ、現在おかれている商品は長い歴史の中で人気の座を勝ち取ってきた精鋭たちで、どれをとっても自信あり☆とのこと。
でも、たくさんの美味しそうなパンから選ぶのが難しかったので、人気商品を教えていただきました♪
あんぱん、アップルパイ、キーマカレーパン、ティークリーム!!
みなさん、要チェックです☆
そしてこのジェンヌがもっている袋のデザイン、西洋風でとても素敵ですよね。
これは半世紀ほど前に外国人デザイナーに依頼し作成したものらしいのですが、そのデザイナーさんが誰なのかは不明で、原画も残っていないそうです・・・残念。
元町の老舗店として
現在の元町商店街の様子からは想像できませんが、昔は魚屋さんや八百屋さんのあるいわゆる普通の商店街だったそうです。
そこから景観重視して、道幅を広げたり電柱を地中に埋めたりして、現在の雰囲気が出来上がりました。
「“ただ敷居の高い町ではなく上品さを維持しつつ馴染みやすいまち”が元町の理想であり、この街で、毎日食べても飽きないパン、また食べたくなるようなパンを作っていきたい」 と語ってくださいました。
元町商店街の街づくり企画委員長もされている、打木工場長。
これからの元町の構想もたくさん聞かせてくださいました。
どれも本当にワクワクしてくるものばかりで、数年後の横浜がより楽しみになりました!
イギリスパン・イングランドをお土産にいただきました!
もちふわツヤツヤな生地で、家族みんなすっかりファンになってしまいました♡
皆様も歴史のある食パン、ぜひ食べてみてください♪
【取材協力】
【衣装協力】
【運営】
10月4日に「ヨコハマハコいりムスメプロジェクト展(成果報告会)」が、横浜市の象の鼻パークであります。オサラギジェンヌに会える!ぜひ来てくださいね。