女子大生に根強い人気がある、一般職。「細く長く働くなら、総合職より一般職がオススメ」とも言われますが、本当にそう?
一般職は定型的・補助的な仕事をする職種で、転勤があったとしてもエリア限定。総合職は事業の中心となる仕事を担う職種で、全国へ転勤する可能性あり。「エリア型総合職」と呼ばれる中間的な職種は、一般職と同じ扱いの企業もあれば、転勤がエリア限定というだけで仕事内容は「全国型総合職」とほぼ同じという企業も。
とはいえ、最近では、コース別採用をする企業は確実に減っています。理由は、政府から「2020年に女性の管理職比率を30%にあげろ」というお達しが出ているから。
出産を機に6割が仕事を辞めてしまう日本では、管理職候補の女性を見つけることすら難しいんです。だから、まずは新卒採用から女性比率を上げて、将来の管理職候補となる人材を育成しようとしているんですね。だから、ここ数年は女性にとっては「売り手市場」になるんじゃないかな。ただし、その恩恵が受けられるのは総合職だけね。
一般職で採用されたからといって、ずっと定型的・補助的な仕事ができるとは限りません。突然「全員、総合職に転換!」と言われて、責任の重い仕事を任されるかも。だから、一般職だから「細く長く働けるわ〜」と思わないこと。働くって、いずれにせよ楽なものじゃありません。でも、人って成長したい生き物だから、困難に挑戦してそれを達成できたとき、喜びを感じるはず。
一般職と総合職のどっちがいいか悩むのは、もう終わり。その基準はさておき、もしも一生結婚しないとしたら、どんな仕事をしたいか、そっちの視点で考えた方がよっぽどいいと思います。仕事が楽しいと思えたら、辞めようなんて思わない。いや、正確に言えば、辞めようと思っても思いとどまる。同じ会社で働き続けるとは限らないけれど、やっぱり仕事を続けたいって思うはず。
企業も女性に働き続けてもらうために、試行錯誤しながら長時間労働を削減したり、育児休暇をとりやすくしたり、在宅勤務しやすくしたり、いろんな工夫をしています。今はまだ、満足できないレベルかもしれないけれど、その制度を作っていくのはあなたたち世代です。
一般職は、きっと近いうちに消滅する。そのときに備えて実力をつけておくのが、賢い選択ですよ、みなさん。