Kayokoさんの就活スケジュール
10月 |
学内セミナーに参加したのをきっかけに就職活動を始めました。学内セミナーは興味のある企業を効率よく回れるのです。授業と重なることが少なく、授業に出席できるので、学内セミナーを活用しました。 |
11月 |
ひたすらアルバイトをしていました。2月や3月は忙しくなると思ったので、この時期にアルバイトをしてお金をためていました。ダブルスクールの学費を自分で払っていたこともあり、アルバイトを必死にやっていました。 |
1、2月 |
少しずつ行きたい会社の選考が始まりました。この時期もバイトをして、ダブルスクールの課題をやったり、大学のテスト勉強をしたりしていました。ESを書きましたが、結局さないところが多かったです。デザイナーさんに会ったり、友達の団体のロゴをデザインしたりして、デザインに関わることをしていました。 |
4月 |
この時期に内定先が採用をすることを知り、「ここに絶対入りたい!」と思いました。ダブルスクールも終わり、デザインの勉強をする機会がなくなったので勉強をし続けないといけないなと考えたりもしていました。 |
6月 |
4月から、内定先の面接しか受けていませんでした。「絶対ココに入りたい」という気持ちが強かったです。最終面接が終わり、会社から内定をもらい就活を終わりにしました。 |
やりたいことにはチャレンジしたい。だからダブルスクールでデザインを勉強。
ダブルスクールをしていたそうですが、学校に通おうと思ったきっかけを教えてください。
大学3年の4月から日曜日を使って、デザインスクールに通っていました。大学1年の時にフリーペーパーを制作するサークルに入っていたのですが、スキルがないと作れないということに気づいたんです。制作するのは好きなので、「一度ちゃんと勉強してみよう!」と思いダブルスクールをしようと決めました。
はじめはどんな業界を志望していたんですか?
はじめは華やかな広告業界に行きたいなと考えていました。あとは出版社も見ていました。広告や雑誌を作る中で文章を書いたりするのも好きなんですけれども、やっぱりデザインが一番好きなんですよね。
へぇ!デザインって具体的に言うとどんなことですか?
広告や雑誌を作る時に「ここにどんなものを配置して、この色を使って…」といったことを考えていくことです。
本を一冊作るにしてもいろんなポジションがあるんですね!
そうなんですよね。いろんな人が関わって出来上がるんです。
ダブルスクールをしていた時にデザインと出版や編集の違いがわかるようになり、私は「デザイン寄り」だなぁということに気がつきました。
ダブルスクールをして業界のことも見えてきたんですね!
それまではぼんやりとしたイメージしかなかったのですが、はっきりとデザインと「出版・編集」の違いがわかり、デザインがやりたいということが見えてきましたね。
そうなんですか!でもどうして制作の過程の「デザイン」に興味を持ったんですか?
CMとか広告とか見ていて、下に「アートディレクター」「デザイナー」とか、書いてあるんですよね。「この人たちは何を勉強してこうなったんだろう?」と思って、調べ始めたんです。それで興味を持ちました。
いろんな職種があるんですね!デザイナーになってどんなことをしていきたいのですか?
大きく言うと「デザインで日本を元気にしたい!」と思ってます。(笑)
デザインって会社と離れているようで実はすごく近いんです。売り手と買い手を近くしてくれるのがデザインなんですよね。
それはどういうことですか?
大企業は放っておいても売れるんです。でも中小企業のモノは自分たちで売っていかないとなかなか売れないんです。でも、デザインの見せ方ひとつで売れるようになるんですよね。
へぇ!そうなんですか!デザインは売上アップにもつながるんですね!
コンサルの要素も入っていると思っていて、一緒に考えて、少しずつ改善して良くなっていってほしいという点にすごく惹かれますね。中小企業と関わるデザイン事務所でデザインを手伝って、デザインを手伝った部分が伸びていけば嬉しいですし、中小企業もどんどん伸びて、最終的に日本が元気になっていけばすごく嬉しいなぁと。
「中小企業」ということにこだわりがあるのですか?
中小企業のWebサイトには、もったいない点が多い気がするんです。自分の経験で、名刺を注文しようと思って業者を探したんです。安く作れるところを見つけて、出来上がりもなかなか良かったのに、サイトがイマイチだったんです。注文する前に「本当にココ信用していいのかな?」と思ったりもして。
まずネットが入口になりますもんね。
「もっとここのデザインを変えてかっこいいサイトにしたらお客さんが増えるのに」と思って。もったいない部分がたくさんあるなと思うんです。
中小企業とお客さんの初めの接点はネットがほとんどじゃないですか。仕事はこんなに良いのにサイトがイマイチということが多く、ここを改善して中小企業をもっと元気にしていきたいと思っています。
なるほど。デザイン事務所に就職してデザインをしていきたいと考えていたのですね!
デザインの世界って実務・経験ありきの世界なんです。はじめはアルバイトとしてのスタートでもデザイン事務所で働きたいと考えていました。美大生ではなかったので、アルバイトとしてのスタートも覚悟していました。
元々広告の大手を目指していて、総合職で入って後々デザイナーに職種を変えようと思ったりはしなかったんですか?
デザインにする前にモヤモヤというイメージがあるじゃないですか。それをまとめるのがアートディレクターという仕事なんですけれども、元々そっちを目指してたんです。広告代理店の総合職ならアートディレクターにもなる道があるので、そっちの道もいいなぁと思って見ていました。
ダブルスクールはして良かったと思いますか?
結果的にはして良かったと思いますね。基礎が学べたという点でももちろん良かったんですが、日曜日に通っていたので周りの受講生は社会人が多かったんです。社会人は「夢が諦めきれずに学校に通ってます」という人も多くて、本当に勉強したくてきている人ばかりなので、みんな必死なんです。だから、モチベーションも高く保つことができました。
ダブルスクールするとお金もかかるし、忙しくもなると思うんですけど、他の人にもWスクールという道を勧めますか?
遠回りしてでもいいから、1回やってみないとわからないことってあるんですよね。「『好き』っていうこと自体が才能」っていうことをある人から教わったんですけど、やってみてダメならあきらめたら良いんです。遠回りしてもいいから、好きでやりたいことがあるならやってみたらいいと思います。
不特定多数の人をデザインでつなぐことができる点に惹かれたWebサービス。
初めは雑誌や広告を作りたいと考えていたそうですが、内定先は「Web」の制作会社ですよね。
広告とか雑誌を作ったりとか、これまで私がやりたいなと考えてきた会社は「紙」がベースなんですよね。でも内定先はWebの制作会社なんです。「紙」と「Web」なら、「紙」の方をやってみたかったんです。なぜかいうと、Web制作会社はBtoBの色が濃くなるんです。でも内定先はブログサービスなど、直接お客さんにサービスを提供するBtoCの会社なんですよね。
なるほど!内定先のWebサービスを提供する会社は、お客さんとWebを通して関わるんですね!
例えば、自分がブログのテンプレートをデザインしたとして、それを誰かが使ってくれたとします。そのブログを見てくれた人が「このテンプレートかっこいいからブログ見てみよう!」ってなるんですよね。そこでつながりが生まれるんです。デザインを通してお客さんと関わっていくことができるんです。
直接見えなくても、使ってくれているお客さんはたくさんいますもんね!
制作会社だとお客さんは依頼してきた相手しかいないんです。でもWebサービスは不特定多数の人にアプローチできるんです。自分のデザインで誰かと誰かをつなげることができたら嬉しいなぁと思ってます。
4月に内定先が採用をすると聞いて、それからここしか受けていなかったそうですが、そうしてこの会社に惹かれたんですか?他のWebサービス会社じゃなくてここにした理由を教えてください。
「この会社に向いてるよ」と知り合いに言われたり、知らないところでこの会社のサービスに触れていたり、何かと縁を感じたんですよね。あとは社員が仲良かったり、Webって間違った情報も多いと思うんですけど、Webに厚みを感じられたんですよね。ここが初めて新卒採用をするということもあり、やっぱり縁を感じた部分が多かったですね。
自己PRを教えてください。
周りに流されないことと、自分で考えて決めたことは実行するということをアピールしていました。
美大じゃなくて法学部の私が、他の人と同じ切り口でアピールしても勝てないんですよね。デザインをやりたくてそのためにダブルスクールをして、こういうアプローチで頑張ってきましたという風に、夢に向かう自分自身のやり方を答えていました。
へぇ!そうなんですか。でもどうして元々法学部を選んだんですか?
法学って社会の仕組みを知ることができるんです。仕組みを知れば、感情やマスコミに流されずに自分の頭で考えて物事を考えることができるんですよね。だから元々は法学部を選んだんです。
ビックになって、自分のデザインで人が喜んでくれたら、私も嬉しいです。
Kayokoさんの将来の夢を教えてください。
Webの分野で、自分でモノを作れるようになりたいですね。胸を張って「デザイナーです!」って言えるようになりたいです。スキルも立場も、自分が作りたいと思ったモノを作って発信していける力をつけたいなと思います。要するに、ビックになりたいです。(笑)
ビックになりたいって、かっこいいですね!(笑)
これまでに友達に頼まれていくつかロゴを作るなどの仕事させてもらったんですけど、自分が無名すぎて何の力にもなれないなということを感じることがあって。もし自分が有名だったら広められたのにな、と思うこともありました。
名前が知れると、依頼してくれた人にも貢献できるんですね!
別に私が作ったって言うことは知られなくてもいいんですよ。前にロゴを作った時に自分の作ったモノをみて、「あのロゴいいよね!印象に残るよね!」って言ってもらえた時は嬉しかったですね。自分の作ったモノで商品がたくさん売れたり、人が面白がってくれたりしたらそれでいいんです。それができるようになりたいですね。
これまでにいろんなロゴや名刺などを作ってきたと思うんですけど、作る中で大切にしていた思いはありますか?
頼んでくれた人が気づいてないモノの良さや問題点を、作る過程で固めていくということは大切にしていました。
なるほど。就活を振り返ってみて、今だから言えることを教えてください。
やらなければいけないことはたくさんあるんですけど、やらなくていいこともたくさんあるんですよね。自分に必要なものとそうでないものを分けることが大切だと思いますね。
多くの会社を見てこなかったことは私の反省点なんですけど、限られた時間を大切にして、学生として勉強した方がいいこともあると思いますよ。
大学で学んだことや就活を振り返って、自分の中でココが良かったという点は?
ダブルスクールをしようと決めて、続けられたことはすごく自分の自信につながりました。やっぱり、勉強したいと思ったことをやってみて、続けられたことは自分自身の原動力になっています。
最後に就活生に対してのメッセージをお願いします。
私のスケジュールは、他の就活生と違うように見えると思うんです。でも、やりたいことをみつけて、それができる場所を探して、でもそれができるとは限らないのが会社です。やりたいことができなくても、それでもいいと思える会社を探すことは、他の人と一緒なんです。内定先に出会ったから、絶対ココがいいと思えました。人と違うことやっているように見えてもやっていることは同じなので、やるべきこととやらなくていいことをしっかり分けて就活頑張ってください。