Hiromiさんの就活スケジュール(アウトソーシング/人事給与フルアウトソーシング)
大2 11月 |
面接に強い苦手意識があり、就職活動をしたくないと思っていた。 勉強をすれば道が開ける資格に関心を持ち、社会保険労務士の勉強を始める。 |
大3 6月 |
社労士のセミナーで実際に働く人から話を聞き、「1度は企業で働いて、経験を積んでから社労士になった方がよいのでは」と考える。 |
8月 |
社労士の試験があった。 |
9月 |
NPO法人ハナラボの「女子学生が社会課題の解決に挑む」インターンに参加。 |
10月 |
様々なセミナーに積極的に参加。新聞の読み方などを学ぶ。 |
11月 |
社会人に模擬面接をしてもらった。面接への苦手意識から落ち込むことが続いた。 |
12月 |
合同説明会で企業を見始める。いろいろな内定者の話を聞きに行った。 |
2月 |
面接での自己表現の仕方がわかり、自信をもって話せるようになった。 |
3月 |
ES、Webテスト、面接で最も忙しかった時期。 |
4月 |
人事給与フルアウトソーシングの会社に内定。 |
私にぴったりくる言葉が見つかった時、面接の霧は晴れた
Hiromiさんが就活を意識しだしたのはいつ頃ですか?
実は最初は就活をせず、資格をとって仕事するつもりでした。面接が大の苦手だったので、「私には就活は無理!」と思い、大学2年生の11月頃には勉強だけで道が開ける資格を探していました。そんな中、社会保険労務士の資格に特に惹かれました。大学で専攻している労働環境の問題につなげて専門分野を深めようと思ったんです。
就活をすると決めて、どんなことから始めましたか?
まずはいろいろなセミナーに行って就職活動の情報を得たり、新聞の読み方を学んだりしました。3年の11月には社会人の方に模擬面接をしていただいたのですが、思っていることをうまく伝えられず面接への苦手意識がさらに強まっていきました。どうにかしなきゃと思いつつも12月には合同説明会が始まり本格的に就職活動という雰囲気になりました。この頃いろいろな先輩方の体験談を聞いたのですが、誰一人として同じやり方ではないんですね。ここで「頑張り方は人それぞれで良いんだ」と感じました。
大変だったことは何ですか?それをどう乗り越えましたか?
もともと面接で自己PRすることが苦手でしたが、就職活動で面接は避けて通れないのでそれが一番大変でしたね。それを乗り越えられたのは2月頃で、「課題発見能力」という自分自身でしっくりくる言葉を見つけられたからです。他己分析で「Hiromiちゃんはいつも課題を発見してそれに向き合っているけれど、それってあまり他の人がやらないことだよ」と言われたことがきっかけです。これが私の長所であり、短所である自己肯定感の弱さも「自分の中に常に課題を発見してしまうから」なのか、とスッキリしました。それまでは「私は新しいことに積極的に挑戦します」と話していましたが、これが自分にぴったり来る言葉ではなくモヤモヤしていたんですね。
そこまで気づいて、やっと面接で「課題発見能力」を伝えるのにどんなエピソードを話せばいいかに進めましたね。練習を重ねるうちに「早く本番の面接で腕試ししたい!」と思えるまでになったんですよ。就職活動の中で、不安な要素はその原因をつきつめて解決していくのがよいと思います。面接は場数を踏んで慣れればできるようになるという意見もありますが、私の場合は自分を表現できる言葉を発見したから、自信をもって話せるようになったと思います。
自分自身の課題を見つけ、解決まで導いた経験
自己PRでは何を話しましたか?
学園祭実行委員として屋台コンテストを企画・実行した経験から、「課題発見能力」と「一度決めたことはやりぬく力」を話しました。具体的には、飲食団体担当のチーフになり、屋台コンテストを前年度より大規模かつ注目されるものにしたエピソードです。これまで飲食団体は全体でひとくくりにされて個々が注目されていなかったこと、後夜祭に参加できなかったことに課題を感じました。そこで屋台コンテストの表彰という形で飲食団体も参加すれば、後夜祭のコンセプトの「来場者に多くの学生の情熱で溢れていることを気付かせる」を実現できると考え、行動しました。ただ飲食団体を参加させた前例がなかったため後夜祭担当がすぐにはうなずいてくれませんでしたが、諦めず粘ってお願いしたところ実現することができました。
他に、よく話したものはありますか?
「課題発見能力」のもう1つのエピソードは、「新しいものを生み出すアイディア力」に対するコンプレックスを解決するため、NPO法人ハナラボのインターンに参加したことです。これまでに挑戦したことのない「アイディアをとにかく出して形にしていく」活動で、想像より難しかったですね。私のチームは皆比較的大人しいタイプで、お互いに様子を伺ってしまったんです。最後はなんとか発表までこぎつけたものの、当初の「人の出方を見てしまった」ことは失敗の経験として学びになりました。そこから先は、その場のタイミングで自分の意見を言うようしましたね。ハナラボを通して自分の強み弱みを見つけることができて、私はアイディアをたくさん出すよりもそれをどう現実的なものにできるか、を考える方が向いているとわかりました。
ハナラボのインターンで学んだことは何ですか?
いろいろな人からもらった意見やアドバイスがバラバラだった時にどう噛み砕いて自分が納得いく形で選択をするかです。社会人が学生に出すアドバイスはひとりひとり異なり、それに振り回されたこともありました。これは就職活動中も同じで、2人の大人に真反対のことを言われるととても混乱するんですね。そんな中でも、毎回流されずに「自分で考えて自分で決めること」が大切なのだと学びました。
苦手なことがふりかかってくるのが就活。弱みを改善すべく動こう!
Hiromiさんの会社選びの軸は何ですか?
自分たちがサービスを提供する相手がちゃんと見えるビジネスかどうか、です。アルバイト先のスーパーでお客様から「これ美味しいのよ」とある商品を勧められた時があったのですが、そういう消費者の生の声が商品を送る側には届いていないと感じたことがありました。私は大量生産・流通・販売をするより、自分の見える範囲に相手がいて、顔が見えるビジネスをしたいと思ったんです。そういう思いで、BtoB(企業間取引)の会社を多く見ていました。
内定先に決めた理由は何ですか?
仕事内容、拠点の場所、女性の労働環境、社風などを総合的に考えて内定先に決めました。まず仕事内容は、いきなり新規開拓の営業に配属されるのではなく、新入社員はまずシステムや業務の部署で知識と経験を積んでからでないと営業をさせてもらえないという点が
社と異なる魅力でした。拠点は国内・海外で合わせて4箇所ですが、どこに行ったとしても働いてみたい場所ばかりで安心しました。そして、女性が多く、産後に復職するのはもちろん、女性社員をちゃんと戦力としてみているところがいいなと思いました。最後に社風ですが、何度か会社に行くうちに居心地のよさを感じ、人事の会社らしく誠実で真面目なところが私に合うと思って決めました。
Hiromiさんの将来の夢は何ですか?
組織ありきで生きていく他力本願ではなく、自分の足で立ちどんな人とでもうまく仕事をできるようになりたいです。私は前を歩いて周りを引っ張っていくタイプの人のフォローや、細かいところをつめる役回りが得意なので、もしそんな仲間に巡り合えたら将来的に独立もあるかもしれないですね。
最後に、後輩へメッセージをお願いします。
就職活動をすると今まで避けてきた苦手なことが降りかかってきます。私の場合はそれが面接で話すことでしたが、人によってはSPIだったり、ESでの作文だったりしますよね。不安な要素が見つかっているなら、それを改善すべく動き出してください。単に知らないことが不安につながっていることもあるので、就活を終えた人に話を聞いたり自分で調べたり何か行動することで解消することもありますよ!
就職活動に決まったやり方はなく、効果があるもの・必要なことは人それぞれなので、自分のスタイルを探し続けることが大事です。最後に、自分の人生なのだから自分で決断するということから逃げずに、むしろそれを楽しんでいってほしいですね。