12月6日(日)にオンライントークイベント、『パリ在住デザイナーとファッションディレクターが語る 仕事もファッションもわたしらしく!』を開催しました。
今回のイベントは、就職活動を終えた大学4年生のメンバー2人が中心に企画。「自分らしい働き方がしたい!」「新しいことがしたいけど自信がない…。」そんな想いを抱える女子学生・社会人があわせて22名参加しました。
ゲストとしてお越しいただいのはファッション業界で大活躍中の軍地さん・堀田さん。自分らしい働き方の秘訣や人生からファッションの楽しみ方まで存分に語っていただきました。
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まずはゲストのお二人から、今までのキャリアの歩みについてお話していただきました。
軍地彩弓さん
25歳でViViのトップライターになり、その後は雑誌『GLAMOROUS』のファッションディレクター、『VOGUE GIRL』の創刊と運営に携わるなど、ファッション雑誌の業界を牽引されてきた軍地さん。学生時代からリクルートやNHKなどでアルバイトを行い、学生記者としてフリーペーパーを作成されるなど精力的に活動されていたんだそうです。アルバイト先であった出版社のご縁で、大学卒業後は講談社『ViVi』でファッションライターとしての仕事をスタートされました。
現在はドラマの衣装監修や企業コンサルティング、コメンテーター、記事の執筆など、これまでの経験をもとに幅広く活動されています。
堀田貴子さん
歯科医師、女優を経てファッションデザイナーとしてパリを拠点に活躍されている堀田さん。ずっと女優を目指していたものの、医療系一家である家族からの反対もあり、”自由になるための免罪符”として歯科医師の道へ。歯医者として生活を維持しつつ、あきらめきれない女優の夢に向かって努力を重ねられて、努女優としてのキャリアをつかみ取られたんだそう!
さらに、女優時代に出会った着物をワンピースのように着るスタイルがきっかけとなり、ブランド『TakakoHotta』を立ち上げられます。現在はパリを拠点に活動し、世界中の女性を勇気づける服を作っていらっしゃいます。
普段はなかなか出会えない、おふたりのパワフルなお話を伺い、勇気を貰えた参加者のかたも多かったようです。
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ゲストプレゼンテーションのあとは、スタッフとのパネルディスカッション・Q&Aセッションに移り、参加者からのたくさんの質問に答えていただきました。ここではその一部をご紹介いたします。
「やりたいことは少しずつ見えてきましたが、やっていく自信がないんです。一歩を踏み出すためにどうしたら良いでしょうか?」
軍地さん・・・仕事を辞めて起業します!のように、いきなり1か0かで考えなくて良いのでは。ネットストアを個人でも簡単に開けるなど、今は昔より何かを試すハードルが低くなっている。興味のあること、やりたいことがあるならば、小さいことからこそっと始めたらよいと思う。そして、これがないと生きていけない!と思った時に、本業にするために動いていけば良い。
堀田さん・・・踏み出して損することはない!私はやりたい気持ちを見逃したことを将来の自分が後悔するだろうなと思って、これまでチャレンジしてきた。皆さんも「やってみたい」という自分の気持ちを見逃さずに、チャレンジしてみてほしい!
事前アンケートで多くいただいたこの質問。熱いメッセージをいただき、参加者のみなさんも勇気づけられていました。
「日本の女性が置かれている状況に関してどうお考えですか?」
軍地さん・・・私は80年代ごろから雑誌の仕事を通して女の子とたくさん話をしてきた。その経験から、昔の女の子のほうが気概があって強い子が多く、逆に今の女の子はやさしいように感じる。SNS世代ということもあって周囲からの目や同着性を重視する子が多いのでは。最近は専業主婦願望のある子が増えているという話もある。社会で活躍することがすべてではないものの、会社を作るのもフリーランスになるのも何だってできる、選択肢がたくさんある今の時代だからこそチャンスを活かしてほしい。
堀田さん・・・フランスでは育児・家事の負担の男女差は小さい。フランスの女性はそういう社会を作ってきた、勝ち取ってきた。だからこそ、フランスでは女性である以前に人として社会とどう関わっていくのか、ということを社会全体で考えることができる環境にある。日本はそれをさせてくれないと思われる場面も多く、ジェンダーギャップ後進国という点を変えていかなければいけない。
その他にも、自立した生き方をするための原動力、ファッションの仕事をしていて楽しいことなど、たくさんの質問に答えてくださいました。
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その後はトークセッションに移り、参加者同士で「ゲストの方のお話を聞いて何を感じたか」、「今後どのような生き方をしたいか」について語り合いました。どの参加者もその表情は明るく、どこか晴ればれとした印象を受けました。
トークセッションの最中、ゲストのお二人がトークルームを周り、就活中で悩んでいた女子学生らに珠玉のアドバイスをするシーンも見られました。
「まだ話したりない」、「もっと話したかった」というお声をたくさんいただきましたので、ぜひ今後のイベントを楽しみにしていてください!
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トークセッション後は「これからの人生の生き方」を漢字1字で表し、参加者全員で共有。皆さん興味深い漢字をたくさん書いていただきましたが、「踊」という文字にしたかたが二人!今回のイベントを通して「踊るように生きていきたい」と思われたのだそうです。ゲストの方とのお話も大変盛り上がっていて和気あいあいとした雰囲気でした。
最後はゲストのお二人からの心強いメッセージをいただき、参加者全員で記念写真を撮影して終了しました。
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イベントを終えて(イベントスタッフ:石神侑奈)
皆様、お忙しい中イベントにご参加いただき誠にありがとうございました。参加後のアンケートを拝見して「人生で一番響くアドバイスをもらった」「強い人になろうと思った」「行動する勇気をもらった」などなど、たくさんのご意見を頂戴しました。私自身、こんなに素敵なお言葉をいただけるとは思ってもいなかったので、イベントを企画して本当によかったです。ハナラボでは”女子学生のエンパワメント”をテーマに様々なイベントや記事執筆、コミュニティ運営などをしております。今後もぜひご参加ください!
イベントを終えて(イベントスタッフ:名倉花)
イベントへご参加いただきありがとうございました!私にとってこのイベントは、自分と同じように悩む女性を応援する企画であると同時に、自分の殻を破るための挑戦でもありました。ゲストのお2人の力強いエールをはじめ、イベント終了後参加者の皆様からいただいた前向きな声の数々が、やりがいと自信に繋がり、一歩前に進めたような気がします。皆さんからいただいたポジティブな影響を、もっと多くの人に広げていけるよう、今後もハナラボでは様々な情報発信や企画運営を行なっていきます!皆様のご参加もお待ちしております!
お知らせ
ハナラボでは、今後もオンラインイベントを開催する予定です。