Ayakaさんの就活スケジュール (メーカー/総合電機メーカー)
9月 |
学内説明会で大手企業を中心に聞き、就職活動の雰囲気をつかんだ。 |
10・11月 |
合同説明会と外資系企業の選考があった。 |
12・1月 |
金融とメーカー(電機・化学・精密機器)を中心に説明会に行った。 |
2月 |
ESを書くのに忙しかった頃。面接が始まった。 |
3月 |
震災により選考が延期に。 |
4月 |
面接が再開。 |
5月 |
内定先の1次面接があった。 |
6月 |
2次・最終面接があり、内定。 |
留学中に日本製品をたくさん見かけた喜び
Ayakaさんが就活を始めたのはいつからですか?
アメリカに1年間留学に行っていたので、4年の9月からです。最初は学内説明会で大手企業をたくさん見て、就職活動の雰囲気をつかみました。有名な会社には多くの学生が集まっていて活気がありましたね。「会社のことをまだ何も知らないから、まずはいろんな業界の話を聞こう」と思って、10月からは学外の合同説明会にも足を運びました。
インターンはしましたか?
国際的な仕事や新興国に興味があったので、9月に独立行政法人の北京の事務所で2週間インターンをさせてもらいました。中国の現実を実際に目で見ることができたのはとても良い経験です。ただ私がこれから働く環境としては、自分たちで資金と方向性を作っていく民間企業の方が合っているのではと感じました。
説明会ではどんな会社を見ていましたか?
主に金融とメーカーです。金融は説明会によく来ているので情報を得やすく、様々な会社を見るようにしていました。その中でも特に銀行と証券会社の地域総合職に惹かれました。総合職と一般職の中間の位置にあり、勤務地はずっと東京のままで昇進も可能、というところが魅力的でした。また、産後も女性が仕事を続けやすい環境が整っているところにも惹かれました。
メーカーは電機、化学、精密機器の3つです。その中でも電機メーカーに惹かれたのは、アメリカに留学していた時に日本製品がたくさん使われていて、会社の名前が知られていることが嬉しかったことがきっかけです。メーカーは、モノと一緒にブランド名もしっかりと海外に出ているところが面白いと思いました。
「その会社を好きか」が最重要
今の会社に就職を決めた理由は何だったのでしょうか?
社風に最も惹かれたからです。これから新しい製品を多く生み出そうとするイノベーションの風と、同じことの繰り返しではなく変化に富んだ日々を社員のお話から感じました。その方とは友人の紹介で知り合って会わせていただいたのですが、歴史の長い会社でありながらベンチャー企業のように挑戦していき、忙しさをも楽しむ雰囲気でした。また、個人の意見がはっきりと言えるという点も素晴らしいと思いました。お互いを尊重しながら意見を戦わせるので、目上の人に対しても反対意見を言えるそうなんです。
職種は入社するまで決まらないので、「その会社を好きになれるか」を最も重要視しました。私にとって電機メーカーの魅力は「優れた日本製品と日本のブランドを海外に広めていくフィールドがあること」だったのですが、その点でもこの会社が最適だと思って入社を決めました。
その気持ちはいつから持っていましたか?
いま振り返ってみると、面接を重ねるごとに志望度が上がったと思います。いつも最後には「質問はありますか?」と聞かれるのですが、私は「個人が感じる社風」を尋ねました。すると、皆さん熱く真剣に語ってくださって、会社への愛がよく伝わってきました。今の会社には本当に「会社が好き!」という方が集まっていて、触れていくうちに自然と私もその会社が好きになりました。
就活中に、落ち込んだりした時はありましたか?
それほど落ち込まなかったように思います。就活を始めるまでは、大手企業でも社名くらいしか知らなかったので、社風や業務内容など学ぶことがとても多かったです。色々な会社を見学できて、そこで働く方と話せる、という機会は就活生の特権だと思いますよ。
就活中にもらったアドバイスは鵜呑みにせずに、ちゃんと消化しよう!
「学生時代に頑張ったこと」は何を話しましたか?
アメリカ留学中に、日本文化を伝えるイベントを運営した時のことです。そのイベントにかける思いの温度差や、日本人同士は日本語で会話をしていたことから、日本人学生と現地の学生との間に溝が生まれてしまいました。協力してくれるはずだった学生たちが、練習の時間になっても来なくなったんです。
そこで、日本人・外国人でペアを組み各自の仕事に責任感を持って取り組むこと、言語で疎外感を感じさせないように常に英語で話そう、ということをメンバーに呼びかけました。そうしてお互いに仲良くなると、練習にもきちんと来てくれるようになりました。さらに、練習日程やグループの進捗状況を連絡するためのメーリングリストで、「イベント運営に協力してくれてありがとう、あなたたちという仲間がいるから順調にいっています」と感謝の気持ちも伝えるようにしました。人付き合いを大切にして、トラブル解決した話ですね。グローバル志向の強いメーカーでは、様々な人がいる集団の中で自分がどう動いたかが伝わるように、意識的に話していました。
金融業界では、また別のエピソードを話しました。「人を説得できること」が重視されると思ったので、学習塾でアルバイトをしていた際に、塾をやめたいという生徒の話をよく聞いて、彼らを説得したエピソードを話しました。
Ayakaさんの将来の夢は何ですか?
仕事では海外、特に新興国・東南アジアに日本の製品とブランドを広めたいです。東南アジアに旅行した際に今の会社の店舗を見てきたのですが、まだまだ日本の店舗ほど接客が丁寧でないなど改善すべき課題があると思います。どんな仕事につくかはまだわからないのですが、まず海外に関わる仕事を学んでから、その先の将来を考えていきたいです。また、子どもを産んでも仕事は続けたいですね!
最後に、後輩へメッセージをお願いします。
1・2年生には、就活をあまり意識せずに好きなことを一生懸命頑張ってほしいです。やろうかどうか迷っていることがあったら、まず1歩踏み出してみて、その中で好きなものが見つかったらいいですね。色々なことに挑戦してみて、その中で深くつきつめて努力したことがあれば、結果的に就活の時にも自信を持って話せると思いますよ。
今就活中の人は色々な方とお話しする機会があると思いますが、人の話はあくまで参考に、という姿勢が良いと思います。受け取ったアドバイスはちゃんと消化した上で、「決めるのは自分だ」ということを忘れずにしてくださいね!